9月から通っていたパリ・カトリック学院で4カ月のフランス語コースが終わり、無事A1レベルのフランス語を修了した。一応、現在形、簡単な過去形・未来形で日常会話ができるようになった、はずなのだが、未だネイティブの会話の3,4割しか聞き取れず、まだまだといったところである。
しかし、パリ・カトリック学院に行ったことはとてもよかったなと思っている。フランス語を学ぶという意味でも良かったのだが、特に多種多様なバックグラウンドを持つクラスメイトに会えたのがよかった。
A1クラスで出会ったクラスメイト達。
私はA1クラスという一番初心者のクラスに通っていた。人種の比率は3割スペイン系、4割アメリカ系、3割アジア系という感じだった。
私が一番仲が良かったのは韓国人のヒョンウーで、彼は韓国で高校の現代文の先生をしていたが、ジャーナリストの奥さんが社費での留学で1年間パリの政治系の大学に通うことになり、一年間休職して奥さんについてきたらしい。奥さんもたぶんめちゃくちゃ優秀なのだが、本人もとても勤勉だった。クラスが始まったときは私の方がフランス語を分かっていたと思うのだが、すぐに追い抜かれ、期末テストの点数もヒョンウーの方がよかった。韓国の受験戦争は半端ないと聞いていたが、彼を見ていてもとても勉強慣れしている感じがしたので、間違いなさそうである。パリカトリック学院には他にもかなり沢山の韓国人が通っており、海外に出ようという意識は日本より高そうだなと思った。
アジア人だともう一人、中国人のズァンがいて、彼はかなりぶっ飛んでいた。毎日ファッションショーのような奇抜な格好でクラスに来て授業を受けていて、とても英語が上手だった。中国でちょっと有名なファッション系インスタグラマーらしく、ファッションを学ぶためにフランスに来たとのこと。実際、ミラノファッションウィークやパリコレに行くためによく授業を休んでいた。あんまり学校には来ないし、授業中もスマホ弄ってばっかだし、テスト中は俺の横でサンドイッチ食うし、すさまじく自由な奴だったが、あまりに好き勝手に生きていてなんだか憎めないやつであった。たぶん実家が激太で、語学学校終わった後も数年はヨーロッパを旅しているらしい。
アメリカから来たクラスメイトは大体が大学のプログラムで来ていた。前の席に座っていたベンは、めちゃくちゃ童顔で、授業中もよくおちゃらけており、いかにもアメリカの大学生!って感じだった。しかし実は、オハイオのパイロット養成学校を卒業しており、操縦士の資格を持っているとのこと。多分めちゃくちゃ頭がよくアラブ語も喋れるらしい。びっくりした。人は見かけによらないものである。ベンの隣に座っていたティモシーは機械系の大学の学生で航空産業に就職したいらしい。あまりよくわからないのだが、大学を卒業してから就活する前に一年、時間があり、留学のプログラムでフランスに来たとのこと。フランスに来て、ほとんど初めてアメリカ人と話したがマジで何言ってるかわからなくてビビった。ネイティブの英語本当に聞き取れない。まだまだ英語も勉強が必要である。
B1クラスの人たち
紹介したクラスメイトの他にも、奥さんが通っていたB1クラス(中級者レベル)の人たちとも宅飲みしたり仲良くさせていただいた。B1クラスともなると、ガチで海外就職や大学院を狙っている人たちが多く、まぁみんな凄かった。カナダの大学に進学し、同じ大学のイタリア出身で物理学のPh.Dを取っていた女の子と同性婚し、奥さんがフランスでアカデミックのポストを見つけた関係でフランスに来たチリ人の女の子(本人も天文学のPh.D持ってる)とか、22歳で弁護士資格とって、弁護士やってたけどフランス語を勉強し始めて今C1レベル(ほぼネイティブレベル)で来年からフランスで大学院の法学部に入ろうとしている28歳コロンビア人の女の子とか(TOEFLも満点近くらしい)、スペインで大学院卒業して、女性の人権関係の機関で働いた後、旅行で出会ったフランス人男性と付き合い始め、今はフランスで法律関係の大学院を目指している女の子とか。もはや属性が多すぎ、自由すぎ、優秀すぎてよくわからないレベルである。私が出会った人に偏りがあるかもしれないが、特に女性の活躍が凄いなと思った。世界中を飛び回ってアカデミアをゴリゴリに突き進んでいる女の人とか今まであまりであったことがなかったので。
好き勝手に生きるための努力と行動が凄い
しかし彼ら(彼女ら)を見ていると、最大限努力するのは当たり前だし、外にチャンスがあるなら自分でガンガン奪い取りに行くのも当たり前、というスタンスで共通しているなと思った。人生を好き勝手生きていくためには当然リスクがあるので、死ぬほど努力するし、少しでも可能性があれば躊躇わず誰にでも連絡し、自分をアピールしてその世界に割り込んでいく。そうやって地道な努力を続けながら準備を整え、いざというときには大胆に行動し、道を切り開いていく。こういう人が多いなという印象だった。
いやー世界にはすごい人がたくさんいて、本当に自分はまだまだだなぁと感じた4カ月間であった。