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F1公式テストがスタート。ホンダがPUを提供する2チームの代表がコメントを発表

2021年3月12日 発表

レッドブル・レーシング・ホンダの2021年シーズンマシン「RB16B」

3月26日にF1 2021年シーズンが開幕。3月12日~14日に公式テスト実施

 3月26日にFIA フォーミュラ・ワン世界選手権(F1)の2021年シーズンが開幕するにあたり、3月12日からバーレーンのサヒールで新型マシンの公式テストがスタートしている。

 今シーズンがF1参戦の最終年となる本田技研工業は、Scuderia AlphaTauri Honda(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)と、Red Bull Racing Honda(レッドブル・レーシング・ホンダ)の2チーム・4台にパワーユニット(PU)を提供。シーズンでのタイトルを目指して新型のPUを開発し、それぞれのチームとともに今シーズンを戦う新型マシンの準備を進めてきた。

スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの2021年シーズンマシン「AT02」

 両チームのドライバーは、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダが、2020年シーズンに自身初優勝を獲得したピエール・ガスリー選手(No.10)と、小林可夢偉選手以来7年振りの日本人F1ドライバーとなる角田裕毅選手(No.20)の2名体制。レッドブル・レーシング・ホンダが、レーシング・ポイントからの移籍となるセルジオ・ペレス選手(No.11)と、2016年からの在籍となるマックス・フェルスタッペン選手(No.33)の2名体制となる。

ピエール・ガスリー選手
角田裕毅選手
セルジオ・ペレス選手
マックス・フェルスタッペン選手

 3月12日~14日の3日間にわたって行なわれるテストの状況については、Honda Racing公式サイトで伝えられる。

スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ チーム代表 フランツ・トスト氏のコメント

 今年はホンダと一緒に戦う4年目のシーズンになります。ホンダはこれまで、F1のPU開発に多くの情熱と資源を投入し、HRD-SakuraとHRD-UKにいるエンジニアたちも素晴らしい仕事をしてきてくれました。その努力により、HondaのPUは高い競争力と信頼性を発揮するに至りましたが、今シーズンはそのPUにさらに改良を加えてシーズンに臨みますので、われわれのマシンはより高いパフォーマンスを見せることができると考えています。アルファタウリとホンダはここまで非常にいい関係でパートナーシップを組んできたので、今年いっぱいで彼らがF1を去ることは本当に残念です。一方で、新設されるRed Bull Powertrainsの下で来年以降もHondaのテクノロジーが入ったPUの使用が継続できることを、楽しみにしていますし、われわれアルファタウリとレッドブル・レーシングにとっては最善の策を選択することができました。今年はホンダとのラストイヤーになりますので、一緒に可能な限りのいい結果を獲得すべく、ベストを尽くしたいと思います。

レッドブル・レーシング・ホンダ チーム代表 クリスティアン・ホーナー氏のコメント

 ホンダとの3年目のシーズンを迎えます。このパートナーシップの最終年にふさわしい、最大限のパフォーマンスをコース上で発揮すべく、チーム全員に士気がみなぎっています。手強いライバルに対して、自分たちがどの位置にいるのかという部分は理解していますが、われわれは真のレース屋であり、ホンダと同様に、タイトル獲得を目指して戦うという決意が年を経るごとに強くなっています。ホンダはこれまで、競争力のあるPUを供給すべく、ハイブリッド技術に多くのものを注ぎ込んでくれました。今もなお、パフォーマンス向上に懸ける彼らの献身と情熱には、本当に感謝しています。このオフの間にも、新しいPUから少しでも多くのパフォーマンスを引き出すために、同じくわれわれのパートナーであるエクソン・モービルとともに懸命に開発を続けてくれました。われわれレッドブル・レーシングとしてもそれに応えるべく、新たなマシンであるRB16Bの開発に昼夜を問わず挑んできました。実際には、シーズン序盤の数戦が終わるまでは、ライバルに対する自分たちの本当の実力は測れませんが、Honda、そしてわれわれの経験豊富なドライバーであるマックスと、チェコ(セルジオ・ペレス)とともに、この挑戦に向けた準備はできていると考えています。