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期間限定オープンの「フォーカル プラグ&プレイ東雲ポップアップストア」、オートバックスとフォーカルがタッグを組んだ理由

11月1日~11月30日にA PIT AUTOBACS SHINONOMEでオープン

2020年11月1日~11月30日 期間限定オープン

フォーカル プラグ&プレイ東雲ポップアップストアが、A PIT AUTOBACS SHINONOME」内にオープンする

 フォーカル・オーディオ・ジャパンは、11月1日~11月30日の期間限定で「フォーカル プラグ&プレイ東雲ポップアップストア」をA PIT AUTOBACS SHINONOME(東京都江東区東雲)にオープンする。

 この店舗では、「車種専用スピーカーキット」や独自の走行音静粛化プログラム「調音施工」の魅力を訴求することを目的とし、期間中は専門スタッフが常駐しながら、ユーザーへの商品説明や商談、取付予約、事前予約制の即日取付サービスなどを実施する。ストアはA PIT AUTOBACS SHINONOME 1階のPREMIUM PIT NO.13~14に設置される。

ストアはA PIT AUTOBACS SHINONOME 1階の「PREMIUM PIT NO.13~14」に設置
リフトを備えた専用ピット
ピットに隣接する接客・商談スペースからは作業の様子も見ることができる

 フォーカル・オーディオ・ジャパンはこれまでに、フォーカル プラグ&プレイ本店(千葉県木更津市)、フォーカル プラグ&プレイ守谷(茨城県守谷市)、フォーカル プラグ&プレイ千葉北(千葉県千葉市)、フォーカル プラグ&プレイ岡崎(愛知県岡崎市)、フォーカル プラグ&プレイ敦賀(福井県敦賀市)、フォーカル プラグ&プレイ心斎橋(大阪市中央区)とプロショップを展開しているうえに、取り扱う商品もBMW、MINI、メルセデス・ベンツ、テスラなど車種別の専門技術をウリとしているが、今回、車種を問わず間口の広いオートバックスと協業することになった経緯について詳細を伺った。

間口の広いオートバックス内に車種と商品を絞った専門店が登場

――なぜA PIT AUTOBACS SHINONOMEに期間限定のポップアップストアを出展することになったのでしょうか?

中島氏:プラグ&プレイ本店を作るとき、木更津にするか都内にするか悩んだのですが、実はこのA PIT AUTOBACS SHINONOMEの近くも候補に挙がっていました。結果的には、まだニーズのボリュームが見えていなかったため、固定費の少ない木更津にオープンしたのですが(2017年6月)、いざオープンしてみると圧倒的に都内のお客さまが多かった(笑)。そんな折、今年の夏にオートバックスの方が店舗の見学にきて、いろいろな話をしたところ、とても興味を持って頂きまして今回の出展となりました。

 とはいえ心配の種もあります。そもそもオートバックスは間口の広い店舗。うちは車種や商品を絞って販売しているような専門店。商売でいえば真逆の存在といえます。それでもオープン前からたくさんの問い合わせをいただいているので、今回の出展期間中についてはすべてのお客さまに全力で対応できるように、木更津の本店は臨時休業にしました。

フォーカル・オーディオ・ジャパン株式会社 代表取締役 中島敏晴氏

――このポップアップ店舗ではどのようなサービスを提供するのでしょうか?

中島氏:うちはもともとBMW、メルセデス・ベンツ、MINI、テスラなど車種を絞った専門店で、その姿勢は今後も変えません。というのは、施工実績がない車両について品質保証ができないからです。自分たちの手で組んで効果を確認できているものは自信を持ってお勧めできますが、そうでないものはできない。また、施工しても効果が分かり難いと分かっている車種については、事前に分かり難い旨をお伝えしています。結局「それでも構わないから」といわれて施工することが多いですけれど。

中島氏:このポップアップ店舗では、スピーカーキットや調音施工を実装した試聴用デモカー(BMW、メルセデス・ベンツ)を用意していますので、音の変化を実際に体感することができます。ただし、作業ができるのは設備の都合上、BMW、メルセデス・ベンツ、MINIの車種専用スピーカーキットの装着と、テスラの調音施工に限られるのと、作業は事前予約制となります。その他の車種については12月になってから木更津の本店での施工となります。

――最近効果が大きいと話題になっている「調音施工」とは、どんな商品なのでしょうか?

中島氏:自動車の走行時に発生する主な騒音源である「ロードノイズ」と「エンジンルームからの透過音」の2つに的を絞り、ピンポイントで対策を行なうメニューで、体感的な静けさを高められる独自の走行音静粛化プログラムです。フォーカル製の高性能遮音材「BAMシート」を車種別に検証したポイント、基本的にホイールハウスに装着します。

 たまに「シートを貼る」と聞いて、従来からある“デッドニング”と勘違いされるユーザーもいるのですが、まったく違います。内装をすべて外してドアの内側、天井、床下などにびっしりと貼り詰めるようなことはしません。調音施工は自分たちで検証したピンポイントにだけ施工して、最大限の効果を引き出しているのです。

 特にエンジンを搭載していないEV(電気自動車)や、たまにエンジンがかかるハイブリッド、微振動の出るディーゼルエンジンのクルマは効果が大きいです。最近は特にテスラユーザーから、たくさんの好評をいただいています。

フォーカル製高性能遮音材BAMシートを車種別に検証したポイントに装着する調音施工。1ロールが50×600cm(幅×長さ)で約9.5Kgと重量を抑えながら最高水準の制振、遮音効果、耐久性を誇る

BAMシートはハニカム制振材+アルミシート+粘弾性ブチルゴムを重ね合わせた独自の3層構造となっている
装着画像はデモカーのメルセデス・ベンツ

 2020年10月現在「調音施工」の検証が済んでいる車種は、ポルシェ「ボクスター(981)」、アウディ「A4(B9)」、BMW「2シリーズ(F25)」「3シリーズ(G20/G21/F31/F34)」「X1(F48)」「X3(G01)」「5シリーズ(G30/G31)」、メルセデス・ベンツ「Cクラス(W205/S205)」「Eクラス(W213/S213)」、テスラ「Model 3」「Model X」「Model S」、トヨタ「アルファード/ヴェルファイア(30系)」「ハリアー(60系)」となっている。

 また、A PIT AUTOBACS SHINONOMEの発起人の1人であるオートバックスセブンの山添氏にも、今回のフォーカルとの協業についての狙いを聞いてみた。

リアル店舗にしかできない「リアル型プラットフォーム」を構築

――もともとオーディオ商品も扱っていますが、今回フォーカルを誘致した経緯と狙いは何なのでしょうか?

山添氏:オートバックスというブランドをもう1段階高めるために、2年前にA PITとしてまったく新しいコンセプトでリニューアルした結果、今までとは異なるユーザーさんにも来て頂けるようになったのですが、そうなると今まではなかったニーズも出てきました。その幅広いニーズすべてに応えるために考えたのが、その道のプロと一緒に協業することだったんです。

株式会社オートバックスセブン 執行役員/A PIT AUTOBACS SHINONOME推進プロジェクトマネージャー山添龍太郎氏

 昔からフォーカル製品は扱っていますが、フォーカルのようにブランド力のある商品の場合、ユーザーの興味やブランド愛といったものは、幅広い商品を取り扱っているスタッフだと受け止め切れないことがあります。

 そこで、ただ商品を売るのではなく「ユーザーとブランドをつなげる」という新しい業態を生み出しました。この店舗を介してブランドとユーザーが出会う“リアル型プラットフォーム”として機能させていこうと考えているのです。これができるのはリアル店舗だけだと思っていますし、これがリアル店舗の究極の姿だと考えています。

 実はこの取り組みはチューニングパーツメーカーの「HKS」とすでに始めていて、とても好評です。実際にサスペンションなどパーツを開発しているスタッフと直接会話ができる店舗はなかなかありません。

 特にサウンドに関しては、今後EV(電気自動車)といったベースが静かな車両だと、より「音」について気になるようになってくると思います。また、コロナ禍のためクルマに乗る時間が増えているユーザーも多く、クルマに乗る時間が増えれば、その時間をより快適にしたいと思うのも当然ですよね。

黄色のアラミドファイバー振動板としなやかな音色を継承するK2 Power「ES 100 K」

――今回フォーカルを選んだ。その魅力はどこにあるのでしょうか?

山添氏:フォーカルは音に対しての意識がとても高いことです。また、最近のクルマは取り付け作業が難しくなっているし、音の価値の伝え方も難しくなっていて、専門的な要素が高まっている。

 それと、実はここA PIT AUTOBACS SHINONOMEのユーザー会員でもっとも多いのがBMWで、メルセデス・ベンツも3番目くらいなんですね。これらのユーザーさんが求めている音のレベルが高く、今いるスタッフ全員がそのニーズに応えられるかというと正直難しい。

 そこで耳に入ってきたのが、BMWやメルセデス・ベンツにこだわり車種専用で定評があるフォーカル……もうこれしかない!って思いましたよ。大勢のユーザーが望んでいる製品なんだから、店舗として置かない理由がないです。

 また、昨年のショーイベント「大阪オートメッセ」で、テスラブースに行った際に、ちょうど「調音施工」の話を聞きまして、「テスラサービスセンター東京ベイ」も隣接していることもありテスラユーザーも多い。もうすべてが合致した感じですね(笑)。

 ユーザーが集まり、体感して納得してもらうことができるのが、リアル店舗の成せる仕事ですし、フォーカルのような新しいブランドが新しいユーザーを呼び込み、新しいユーザーがまた違うブランドを求めるのであれば、そのブランドを誘致する。そうすることで店舗も進化しますし、ユーザーのニーズを満たすこともできるようになり、相互に発展していけると思っています。

最強のコラボレーションが生み出すシナジー効果に期待を寄せているという

 なお、11月1日~30日の期間に製品を購入するともれなくフォーカルグッズがもらえるほか、商品代金と工賃を含む合計10万円以上(税別)を購入した人の中から抽選で3名にフォーカル製の高級ヘッドホン「FOCAL Spirit One S」(4万8400円相当)が当たるキャンペーンも実施される。

フォーカル製ヘッドホン「FOCAL Spirit One S」
店舗概要

店舗名:フォーカル プラグ&プレイ東雲ポップアップストア(A PIT AUTOBACS SHINONOME内)
所在地:東京都江東区東雲2-7-20
スタッフ直通電話:090-5681-8889
営業時間:10時~19時(※A PIT AUTOBACS SHINONOMEとは異なるので注意)
営業期間:2020年11月1日~30日まで

【訂正のご案内】店舗様よりスタッフ直通電話番号を間違えていたとの連絡があり訂正いたしました(11月1日20時)