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住友ゴム、リモート監視による「タイヤ空気圧管理ソリューションサービス」の実証実験を開始

メンテナンス作業の負荷軽減から燃費向上まで、安全・安心な走行への貢献を目指す

2020年10月5日 発表

サービス概念図

 住友ゴム工業は10月5日、新出光およびそのグループ会社であるイデックスオート・ジャパン、さらに提携先のトライポッドワークス、販売子会社のダンロップタイヤ九州と協業し、タイヤの空気圧や温度をリモート監視することができる空気圧管理ソリューションサービスの実証実験を開始した。

 これにより、安全運転をサポートするサービスとしての有効性、メンテナンス時間短縮、作業負荷軽減、作業ミス防止などの具体的な効果を検証し、安全性、経済性の向上に貢献するビジネスモデル構築を図っていく。

 今回開始した実証実験は、新出光の車両リース事業である「ラクのり」の車両30台および、イデックスオート・ジャパンのレンタカー事業である「Budgetレンタカー」の車両500台に対して、タイヤの空気圧や温度をリモート監視できるサービスを福岡県、宮崎県、鹿児島県で行ない、その効果を検証するもの。

 タイヤに装着したTPMS(Tire Pressure Monitoring System:タイヤ空気圧監視システム)で得た情報はクラウドを通じて確認でき、メンテナンス作業の負荷を軽減するだけでなく、適正な空気圧維持によって走行時の燃費向上につなげるなど、安全・安心な走行への貢献を目指す。

 また、ラクのり契約者には、最新の測定値を「ラクのり お客さま専用マイページ」で閲覧できるようにすることで、サービス全体の質と利便性の向上も検証するとしている。

 住友ゴム工業は、CASE/MaaSといった自動車業界の変革に対応していくため、タイヤ開発および周辺サービス展開のコンセプト「スマートタイヤコンセプト」を掲げ、タイヤ空気圧管理ソリューションサービスの展開を推進。タイヤの空気圧不足はパンクの原因の1つであるとともに、燃費や走行性能の低下にもつながることから、定期的なメンテナンスが重要になるとしている。

 加えて、自動運転の普及によるドライバーレス社会では、今まで以上にメンテナンスフリーが求められており、今回実証実験を開始したタイヤ空気圧をリモート監視するシステムは、自動運転車両の安全・安心にもつながるソリューションサービスと位置付けている。