ニュース

フォルクスワーゲン、フラットな二次元デザインの新ロゴを日本導入

新たなコミュニケーションプラットフォームとして作成

2020年6月15日 発表

フラットな二次元ザインに生まれかわった新しいロゴは、シンボルであり登録商標となる

 フォルクスワーゲン グループ ジャパンは6月15日、新しいブランドデザインおよびロゴを日本市場へ展開すると発表した。同日より同社Webサイトをリニューアルして、新ロゴを用いたデザインへと刷新した。

 2019年9月のフランクフルトモーターショー(IAA)で初披露された新しいブランドデザインとロゴは「New Volkswagen」の幕開けを意味し、電動化と完全なコネクテッド化、そしてニュートラルなカーボンバランスの未来と、世界的に統一されたこの新しいブランドデザインによって、今の時代により相応しい全方位のリアルなブランド体験の創出を目指す。

新ブランドデザインとロゴはデジタルメディアにもより適合するように製作されている

 この刷新は、フォルクスワーゲンのグローバルな方針にのっとり、環境への負荷も考慮し、段階的に実施するもので、発表に合わせて6月15日よりフォルクスワーゲン公式Webサイトを皮切りに、すべてのコミュニケーションツールも、新しいブランドデザインへと順次変更され、本社や全国にある正規販売店でも今後順次採用される。ただし、環境負荷低減に取り組むフォルクスワーゲンのグローバルな方針にのっとり、旧ロゴでの在庫が無くなり次第、新ロゴに切り替えるとしている。

全国にある正規販売店でも今後順次切り替えられる
フォルクスワーゲンニューブランドデザインの誕生
新ロゴはカラーバリエーションも認められるように

 新しいブランドデザインの基本戦略はインハウスで、フォルクスワーゲンデザインおよびマーケティング部門の共同チームによって構築された。ベルリンの中心部にある「パワーハウス」が拠点となり、合計19の社内チームと、17の外部代理店がこのプロジェクトに参加し、今回のプロジェクトを遂行するために開発した「パワーハウスコンセプト」を採用し、このデザインをわずか9か月という記録的な短期間で誕生させたという。

新しいロゴ
フラットな二次元ロゴは、さまざまなデジタルメディアにもマッチする

 今回の新ブランドデザインの象徴となるのは、今の時代のテイストとニーズに合わせ、よりシンプルで明確なグラフィックに生まれ変わった新ロゴ。無駄をそぎ落し、より柔軟に使えるように設計されたフラットな二次元ロゴは、さまざまなデジタルメディアにもマッチし、より明確に認識できるデザインとなる。

 また、従来のロゴは、ブルーとホワイトの組み合わせのみであったのに対し、新ロゴにはブルーの新たなトーンが追加され、さらに他のカラーバリエーションも認められる。近年シンプルで使いやすいインターフェイスを備えたデジタルアプリケーションの重要性が高まっているため、この新ロゴは、新採用の「ムービングフレーム」と呼ばれる枠の上に柔軟に配置できるようにしたという。

新たなトーン&マナー

 画像や映像のトーン&マナーは、フォルクスワーゲンによるこれまでの表現方法とは大きく異なり、より大胆でカラフルなものに。「活き活きとした力強さ」を意味する「Vibrant Power」をワーキングタイトルに、クルマだけに焦点を当てた広告様式にするのではなく、ユーザーの視点に立った、リアルな世界観を展開することにより、これまで以上に人間的なコミュニケーションを目指す。

ライト(灯り)

 今やライト(灯り)は従来のエンブレムの代わりとなり、クルマのデザインと同様、コミュニケーションにおいて重要な役割を果たすため、今後は車両のみならず、販売の現場などのブランドを演出する環境においても、これまで以上に積極的に使用していくとしている。

 ニューブランドデザインの策定において重要な役割を果たしたフォルクスワーゲンのチーフデザイナーであるクラウス・ビショフ氏は「e-モビリティをエモーショナルに表現するために、ニューブランドデザインを使った、新たなコミュニケーションプラットフォームを作成しました。“デジタルファースト”と“フィルター(加工)なし”をモットーに、未来のフォルクスワーゲンを表現しようとしたのです」と、新ブランドデザインと新ロゴの狙いを述べている。