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フェラーリ、生産再開にあたり従業員の家族やサプライヤーも血清検査の対象に

診断対象をフェラーリ・コミュニティー全体に拡大

2020年5月29日(現地時間) 発表

 フェラーリは5月29日(現地時間)、生産再開にあたってスタッフの健康を守るために導入した「バック・オン・トラック」プログラムが、従業員の家族や社内で活動するサプライヤーを重点とする第2段階に入ったと発表した。

 プログラムの第2段階には約1万8000人が関わり、“フェラーリ・コミュニティー”全体に診断対象が拡大。およそ1000m 2 の特設テントをフィオラノ・サーキットに設け、従業員約4000人と同居する数千人の家族をそこに迎えて、医師や医療従事者が血清学的検査を行なうとのこと。

 この任意で行なわれる検査は健康状態を把握する最初の段階で、さらなる調査が必要な場合は、咽頭をぬぐう検体採取も可能。検査は施設内の専用エリアで行なわれ、数分で終わるため検査の対象者がクルマを離れる必要はないという。また、検査はマウリリオ・ミッセレ博士の医学的指示のもと、医療企業のライフブレインとPGMによって行なわれ、検査結果は完全な秘密厳守で取り扱われる。結果はおよそ3日以内に受け取ることができ、その後も定期的に検査を受けることが可能になる。

 フェラーリでは「バック・オン・トラック」プログラム第2段階の情報や集約されたデータを、プログラム全体の情報と共に、エミリア・ロマーニャ州と共有し、健康を守る最優良事例の情報として保健機関に提供するという。

血清学的検査が行なわれる施設内の専用エリア