ニュース

デンソーとGMS、インドネシアでPCR検査キットの流通活動を無償支援

低温輸送環境の維持や衛生基準の順守を可能とする小型冷凍車を提供

2020年5月18日 発表

低温輸送環境の維持や衛生基準の順守を可能とする小型冷凍車

 デンソーとGMS(Global Mobility Service)は5月18日、インドネシアにおいて小型冷凍車を活用し、新型コロナウイルスの検出ができるPCR検査キットや、その原材料をインドネシア国内の医療機関、検査機関、製薬会社などに配送する流通活動への無償支援を発表した。

 インドネシアでは、これまで海外から輸入される検査キットを使ったPCR検査を実施していたが、高まる需要に対し十分な数を確保できないことが課題にとなっていた。そこで、インドネシア技術評価応用庁の主導により、国産PCR検査キットを10万個量産するプロジェクト「Indonesia Pasti Bisa(インドネシアならきっとできる)」が発起。インドネシア企業とともに、デンソーとGMSもこのプロジェクトに賛同した。また、本プロジェクトではすでにインドネシア国営製薬会社のビオ・ファルマが検査キットの量産を開始している。

 PCR検査キットやその原材料の配送には、-20℃以下という厳格な低温輸送環境の維持や衛生基準の順守に加え、リアルタイムでの車両位置の把握が求められる。デンソーとGMSは、2019年にインドネシアで開始した小口保冷輸送サービスの実証事業で手配した、これらの必要な基準を満たす小型冷凍車を提供することで、5月5日からPCR検査キットやその原材料の流通活動を無償支援を開始。今後もジャカルタ市内および周辺地域の医療機関・検査機関に対してPCR検査キットの流通活動を支援していく予定という。

 発表は「デンソーとGMSは、地域の皆さまやお客さま、社員およびその家族の健康と安全確保を最優先に、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に取り組み続けてまいります」と結ばれている。