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独フォルクスワーゲン、自律移動して充電を行なうEV用「モバイル充電ロボット」コンセプト

自律移動してEVに充電を行なう「モバイル充電ロボット」コンセプトを発表

 独フォルクスワーゲンは12月26日(現地時間)、自律移動してEV(電気自動車)に充電を行なう「モバイル充電ロボット」コンセプトを発表した。

 スマートフォンのアプリまたはV2X(Vehicle-to-Everything)通信を介してモバイル充電ロボットを起動すると、充電を必要とする車両まで移動し、充電を行なうというコンセプト。充電ソケットのフラップを開く、プラグを挿すという充電プロセス全体を人間の介入なしで行なう。充電が完了すると、モバイル充電ロボットは自律移動して充電ステーションに戻るという。このコンセプトが実現すると、これまで充電器を設置できなかった駐車場でもEVの充電が行なえるようになることから“充電に革命を起こす”としている。

 なお、モバイル充電ロボットは現段階でプロトタイプとしており、市場投入のタイミングはまだ設定していないとのこと。

 同社はEV「ID.3」を2019年のフランクフルトモーターショーで発表。2019年末から欧州で販売をスタートさせ、その後、世界主要地域での販売が計画されている。また、2025年までにヨーロッパ全体で合計3万6000か所の充電ポイントを設置することを明らかにしており、「ID.Charger」と呼ばれる自宅充電用の独自のウォールボックスも発売している。