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パイオニア、カロッツェリアの2019 冬 新型「サイバーナビ」ミニレビュー

「docomo in Car Connect」でYouTubeを見てみた

発表会会場

 パイオニアは10月2日、ベルサール秋葉原(東京都千代田区)において、新型「サイバーナビ」を中心とした「2019 冬 カロッツェリア新商品発表会」を開催した。その内容については関連記事を参照していただきたいが、発表会終了後に短時間ではあるものの、実機に触れることができたのでミニレビューをお送りしたい。

ハードキーを廃止した新モデルの使い勝手は?

9V型ディスプレイを搭載する「AVIC-CQ910」。末尾に「-DC」が付くモデルは通信用の「ネットワークスティック」がセットになる

 実機を見て感じたのは「スッキリしたな」という点。ハードキーを廃止して静電タッチとすることでフルフラット化したパネルは、やはりインパクトがある。操作できるボタンはトラックのアップ/ダウン、イジェクトボタンが廃止されてはいるものの、前者はボリューム部分をフリックすることで対応しているし、後者は光学ディスクの使用頻度が減っている現状では大きな問題にはならないだろう。物理ボタンが欲しい場合は同梱のスマートコマンダーを利用する手もある。ただ、ワイド2DIN対応モデル「AVIC-CW910」は、従来までボタンが配置されていたディスプレイ左右が単なる空間となってしまい、ちょっと寂しい感じを受けてしまう。

パネル面がフラットになった
ボタンは5つ。ボリュームボタン部分をフリックすることでトラックアップ/ダウン操作が可能
モニターを開けたところ
8V型ディスプレイを搭載するAVIC-CL910
7V型ディスプレイを搭載するAVIC-CZ910
7V型ディスプレイを搭載しワイド2DIN対応となるAVIC-CW910。左右の空間が少し寂しい

 表示品質は楽ナビに続き、メニュー、地図画面ともHD化を果たしたのがトピック。高い解像度をフルに活かした地図表示は立体感があり、とても美しい仕上がりだ。もう1つ特筆したいのが地図操作のレスポンスで、従来モデルとはベツモノと言える滑らかさ。気持ちのイイ操作感が味わえる。解像度アップによるデータ量増加があってこのスピードというのはちょっと不思議に感じたので尋ねてみると、SoCは従来同様とのこと。ただし、メモリ容量アップやバス幅の拡大といったスペックアップに加え、多くの関係者による実機操作を反映した細かな表示タイミングなどのファインチューニングを行なったことが大きいという。新たに情報を地図左に常時表示するインフォガジェットも便利そうな印象を受けた。

HD対応となった地図はとても美しく鮮明
パイオニア カロッツェリアの2019 冬 新型「サイバーナビ」をいち早くチェック!
ホーム画面
ナビメニュー
AVメニュー
ライブインフォメニュー
リアモニター接続時に使うリアクルーズメニュー
画面上からスワイプするメニューは健在
インフォガジェットは画面左から中心に向かってスワイプすることで表示できる。サイズは2種類

 さて、今回の目玉となる「docomo in Car Connect」。スピードに関しては試すことができなかったものの、ナビ本体でYouTubeを再生する分にはまったく問題のないレベル。4G LTE回線ならではのスピードが提供される。このバックボーンを利用してHDMI端子にAmazon Fire TV Stickを挿せば、プライムビデオやプライムミュージック(要契約)を車内で楽しむこともできてしまう。さらに、アクセスポイントモードも用意されており、タブレットなどを最大5台接続することが可能。これが容量、速度ともに制限なしで使え、365日プランなら1万2000円(1日あたり33円!)はまさに破格の料金設定と言える。レジャーはもちろん、仕事でクルマを使うなんてユーザーならすぐにモトを取ることができそうだ。

ナビ本体だけでYouTubeにアクセス可能。ID入力も出来るのでお気に入りもそのまま使える
Amazon Fire TV StickやChromecastなども利用可能
自宅のレコーダーにアクセスしてストリーミング再生にも対応する。この機能は2017年あたりのモデルから対応しており、カロッツェリアのWebサイトで確認できるとのこと
使用時はスマートフォンを使って自宅と車内でペアリング設定を行なう
画質やバッファサイズなどの設定が可能
通信設定画面
地図のアップデータがある場合はこのウインドウで知らせてくれる。チェックは1日1回自動で行なうほか、手動でも可能