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ランボルギーニ、ビークルダイナミクス制御の予測ロジックを備えた新型「ウラカン EVO」

日本価格は2984万3274円(税別)で2019年春から順次デリバリー予定

2019年1月8日(現地時間)発表

2984万3274円(税別)

新型「ウラカン EVO」

 アウトモビリ・ランボルギーニは1月8日(現地時間)、次世代スーパースポーツカー「ウラカン EVO」を発表した。日本でのデリバリー開始は2019年春から順次行なわれ、価格は2984万3274円(税別)。

 新型モデルとなるウラカン EVOでは、独ニュルブルクリンク 北コースで6分52秒01のラップタイムを記録した「ウラカン・ペルフォルマンテ」も搭載するV型10気筒5.2リッターエンジン(最高出力470kW[640HP]/8000rpm、最大トルク600Nm/6500rpm)を採用。乾燥重量は1422kgでパワーウエイトレシオは2.22kg/HPとなり、7速DCTのトランスミッションから4輪にパワーを伝えて最高速325km/h、0-100km/h加速2.9秒、0-200km/h加速9.0秒を実現する。また、ブレーキにはベンチレーテッド型のカーボンセラミックディスクブレーキとフロント6ピストン、リア4ピストンのアルミニウム製キャリパーを組み合わせ、100km/h走行状態から31.9mで静止する。

 これに加え、ウラカン EVOは車両の動的挙動の全側面を制御する中央処理装置「ランボルギーニ・ディナミカ・ヴェイコロ・インテグラータ(LDVI)」を新機能として採用。LDVIは車両のダイナミック・システムや設定と完全に統合され、ドライバーの次の動きとニーズを予想して“完璧なドライビング・ダイナミクス”を判断。ビークルダイナミクス制御の予測ロジックを備えた初のランボルギーニモデルとなっている。

フロントマスクでは空力効率を確保する一体型ウイングを備えたフロントスプリッター、イプシロン形状の大型エアインテークなどを採用。ボディサイズは4520×1933×1165mm(全長×全幅×全高。全幅はドアミラーを除く)、ホイールベースは2620mm

 また、加速度計とジャイロスコープセンサーを車両重心部分に配置して包括的に運用する「ランボルギーニ・ピアッタフォルマ・イネルツィアーレ(LPI)」は「バージョン2.0」にアップグレード。精度の向上によって横方向、縦方向、垂直方向の加速のほか、横揺れ、上下動、ヨーレートといった車両の動作がリアルタイムでモニター可能になり、同じくバージョン2.0にアップグレードされた「磁性流体サスペンション」のダンピング制御をLPIで瞬時にコントロールする。

 このほか、必要なステアリング角を最小に抑えつつコーナーでの高い応答性を確保し、後輪操舵を組み合わせて低速走行中の機敏さ、高速コーナリング時や厳しい条件下での制動時に最大の安定性を確保するよう改良された「ランボルギーニ・ダイナミック・ステアリング(LDS)」や、ストラーダ、スポーツ、コルサといった運転モードを変更する「ANIMA」コントローラーなど全システムの組み合せがLDVIで制御され、比類ない制御レベルを備えた極めて機敏で応答性の高い車両を生み出すとしている。

車両後方にスロットを備えた一体型スポイラーが与えられ、空気力学効率を最大化するアンダーボディ形状を採用。ダウンフォースと空気力学効率は“第1世代ウラカン”から5倍以上に向上している

 車内装備では、センターコンソールのスタートボタンのすぐ上に新しい8.4インチ HMI容量性タッチスクリーンを配置。Apple CarPlayなどでスマートフォンと連携するほか、「マルチフィンガージェスチャーコントロール」にも対応して、ドライバーの手元でコネクティビティ機能を利用可能。さらにシートポジションやエアコン設定、LDVIの状態など車両の機能までリアルタイムで制御できる。