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ジャガー、SUVタイプの新型EV「I-PACE(アイ ペイス)」

航続距離は最長470km、400PS/696Nmで0-100km/h加速4.8秒

2018年9月26日 受注開始

959万円~1312万円

新型エレクトリック・パフォーマンスSUV「I-PACE」

 ジャガー(ジャガー・ランドローバー・ジャパン)は9月26日、ブランド初のEV(電気自動車)となる新型エレクトリック・パフォーマンスSUV「I-PACE(アイ ペイス)」の受注を開始した。価格は959万円~1312万円。

 4WDモデルとなるI-PACEでは、同社の「F-PACE」とほぼ同等という全長4695mm、ホイールベース2990mmのボディに90kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。最大効率97%を発揮する2つのジャガー製モーターを採用し、合計の最高出力400PS、最大トルク696Nmを発生。0-100km/h加速は4.8秒となるほか、必要に応じて開閉する「アクティブ・ベーン」の採用などによってCd値(空気抵抗係数)0.29を実現したボディ、回生ブレーキシステムや高効率のヒートポンプ技術などの活用で航続距離とバッテリー効率を最大化。航続距離は最長470km(WLTPモード)を達成している。

 充電は最大7kWのAC普通充電と100kWのDC急速充電(日本では50kWのCHAdeMO規格)に対応。バッテリー残量0%から80%まで充電する時間は、7kWの場合は約10時間、50kWの場合は約85分、100kWの場合は約40分で完了する。

 このリチウムイオンバッテリーは5年の新車保証に加え、全グレードを対象に最長8年間または16万km以内のいずれかでバッテリー容量が70%を下まわった場合に「バッテリー保証」が適応され、「安心してエレクトリック・ライフを過ごしていただける」としている。

モデル価格
S9,590,000円
SE10,640,000円
HSE11,620,000円
FIRST EDITION13,120,000円

 車体はI-PACE専用に開発された、94%にアルミニウムを使用する軽量・高剛性な「アルミニウム・アーキテクチャー」を採用。さらにボディ構造の一部としてフロントとリアにアルミニウム製のサブフレームを備え、その間に可能な限り低い位置でバッテリーフレームをレイアウトすることにより、50:50の前後重量配分と“ジャガー史上最も高い”というねじり剛性(36kNm/deg)を実現して、SUVながらスポーツカーのようなパフォーマンスと安定した走り、快適な乗り心地を提供する。

 足まわりではフロントにダブルウィッシュボーン式、リアにインテグラル・リンク式のサスペンションを採用し、前後輪にそれぞれ1基ずつ配置した軽量・コンパクトなジャガー製モーターでアクスルを駆動させ、瞬時に4輪すべてに正確なトルクを配分。

 さらにブレーキには「回生ブレーキ」と「機械式ブレーキ」を一体制御する電動ブレーキサーボを搭載し、さまざまな状況下で一貫性のある正確なペダルフィーリングを提供可能としており、回生ブレーキで制動力を「high(高回生モード)」と「low(低回生モード)」の2段階から選択可能したことで、アクセルペダルの操作だけで車両を完全に停止させることができる「シングルペダル・ドライビング」も実現している。

 このほか、I-PACEでは最新テクノロジーやコネクティビティ技術を多数備えており、ジャガーとして初めてAI学習機能を利用した「スマート・セッティング」を採用している。このスマート・セッティングではリモートキーとスマートフォンのBluetoothを利用して、車両が近づいてくるドライバーを自動的に認識。ドライバーごとにシート位置、空調の温度設定、インフォテインメントなどを自動調整するほか、各設定は使用期間の経過に合わせてドライバーの好みを学習。時間、場所、天候、行動パターンに基づいて設定をカスタマイズするという。

 また、同じくジャガーモデルで初めて「SOTA(Software Update Over The Air)」と呼ばれるソフトウェアアップデートに対応。インフォテインメントシステム、テレマティクスユニット、バッテリーコントロールモジュールが車載通信モジュールを利用するソフトウェアアップデートによって常に最新の状態となり、メンテナンスでの入庫回数を減らすことができる。