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【鈴鹿8耐 2018】予選、ジョナサン・レイの驚異的タイムで11号車Kawasaki Team GREENが1位通過

上位10チームが7月28日のトップ10トライアルへ進出

2018年7月26日~29日 開催

11号車Kawasaki Team GREENが予選トップ

 三重県・鈴鹿サーキットで開幕した「2018 FIM世界耐久選手権シリーズ最終戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第41回大会」(以下、鈴鹿8耐)は7月27日、公式予選が行なわれ、2分05秒168の鈴鹿8耐予選史上最速タイムをマークした11号車Kawasaki Team GREENがトップで通過した。2番手は4連覇を狙う21号車YAMAHA FACTORY RACING TEAM、3番手にはワークス体制となった33号車Red Bull Honda with 日本郵便が入り、そのほか上位10番手までが翌7月28日の最終予選となるトップ10トライアルに駒を進めた。

気温31.1℃のドライコンディションのなか、鈴鹿8耐の予選が行なわれた

 7月28日のトップ10トライアルは15時30分の開始を予定。ただし、台風の接近が懸念されており、荒天のため万一トップ10トライアルが実施されない場合は、今回の予選結果がそのまま決勝グリッドに反映されることになる。決勝レースは7月29日11時30分にスタートし、同日19時30分にゴールを迎える。

出番を待つ11号車Kawasaki Team GREENのジョナサン・レイ選手
21号車YAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀選手も待機する

スーパーバイク王者のジョナサン・レイが圧倒的な速さ

 2018年の鈴鹿8耐の公式予選では、各チームのライダー2名もしくは3名がそれぞれブルー、イエロー、レッドの腕章を身に付ける3グループに分けられ、各グループごとに20分×2、計6回の予選セッションを行なう。従来は最も速いタイムをマークしたライダーの記録がチームのベストラップとして採用され、そのタイムを元に順位が決められていたが、2018年は各ライダーのベストラップの平均が採用されることになり、ライダー全員がタイムを削らなければ上位進出は望めないルールとなった。

 そんな予選前半の3セッション、最初のブルーのグループでは、鈴鹿8耐で10年ぶりとなるホンダワークス体制を復活させた33号車Red Bull Honda with 日本郵便(高橋巧選手、Honda CBR1000RR SP2、BS)が、2分06秒775で幸先のよいトップタイムスタート。21号車YAMAHA FACTORY RACING TEAM(中須賀克行選手、YAMAHA YZF-R1、BS)、12号車ヨシムラ スズキ MOTUL(津田拓也選手、SUZUKI GSX−R1000、BS)がそれに続いた。

33号車Red Bull Honda with 日本郵便の高橋選手
21号車中須賀選手は予選前半のブルーグループで2番手のタイムを記録
12号車ヨシムラ スズキ MOTUL 津田選手は同3番手

 イエローグループでは、スーパーバイク世界選手権参戦ライダー2名が所属する11号車Kawasaki Team GREEN(ジョナサン・レイ選手、Kawasaki ZX-10RR、BS)が2分06秒371でトップ、次のレッドグループでは634号車MuSASHi RT HARC-PRO. Honda(ランディ・ド・プニエ選手、Honda CBR1000RR、BS)がリードした。セッションごとにトップのチームが異なる予測しにくい展開だったが、チーム平均タイムで2分06秒967を記録した21号車YAMAHA FACTORY RACING TEAMがこの時点で首位に立つ。

634号車MuSASHi RT HARC-PRO. Honda ランディ・ド・プニエ選手

 2時間ほどの間を空けて再びブルーグループからスタートした予選後半セッション、21号車YAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀選手がそれまでの全体の最速ラップとなる2分06秒263をマーク。予選トップ通過を決定づけたかと思いきや、続くイエローグループで11号車Kawasaki Team GREENのジョナサン・レイ選手が2分05秒168という驚異的なタイムを叩き出す。

ジョナサン・レイ選手が鈴鹿8耐の予選タイムとしては過去最速の2分5秒台に突入

 結局レッドグループでもこのタイムを上まわるライダーは現れず、チーム平均タイムでも11号車Kawasaki Team GREENがトップを獲得。21号車YAMAHA FACTORY RACING TEAMは2番手通過となった。なお、年間チャンピオンに王手をかけている5号車F.C.C. TSR Honda Franceは12番手、今回の鈴鹿8耐の結果次第では逆転の可能性もある94号車GMT94 YAMAHAは14番手となった。

年間チームランキングでトップを走る5号車F.C.C. TSR Honda Franceは12番手
逆転チャンピオンを狙うランキング2位の94号車GMT94 YAMAHAは14番手

予選結果(10位まで)

順位:チーム(選手、マシン、タイヤ)

1位:11号車Kawasaki Team GREEN(渡辺一馬/ジョナサン・レイ/レオン・ハスラム選手、Kawasaki ZX-10RR、BS)

2位:21号車YAMAHA FACTORY RACING TEAM(中須賀克行/アレックス・ローズ/マイケル・ファン・デル・マーク選手、YAMAHA YZF-R1、BS)

3位:33号車Red Bull Honda with 日本郵便(高橋 巧/中上貴晶/パトリック・ジェイコブセン選手、Honda CBR1000RR SP2、BS)

4位:12号車ヨシムラ スズキ MOTUL(津田拓也/シルバン・ギュントーリ/ブラッドリー・レイ選手、SUZUKI GSX−R1000、BS)

5位:634号車MuSASHi RT HARC-PRO. Honda(ドミニク・エガーター/水野 涼/ランディ・ド・プニエ選手、Honda CBR1000RR、BS)

6位:95号車S-PULSE DREAM RACING-IAI(生形秀之/トミー・ブライドウェル/渡辺一樹選手、SUZUKI GSX−R1000、BS)

7位:090号車au・テルル MotoUP RT(秋吉耕佑/長島哲太/イサック・ビニャーレス選手、Honda CBR1000RR SP2、BS)

8位:7号車YART-YAMAHA(ブロック・パークス/マービン・フリッツ/藤田拓哉選手、YAMAHA YZF-R1、BS)

9位:19号車KYB MORIWAKI MOTUL RACING(清成龍一/高橋裕紀/ラタパー・ウィライロー選手、Honda CBR1000RR SP2、PI)

10位:79号車Team SuP Dream Honda(山口辰也/岩戸亮介/作本輝介選手、Honda CBR1000RR SP2、BS)