イベントレポート

【ジュネーブショー 2018】独BMW、サイズを拡大しつつ従来型から55kg軽量化した新型「X4」世界初公開

Microsoft Office365との機能連携に対応

2018年3月6日~18日(現地時間)開催

ジュネーブショーで世界初公開された新型「X4」

 独BMWは、スイス ジュネーブで開催されている「第88回 ジュネーブ国際モーターショー」(プレスデー:3月6日~7日、一般公開日:3月8日~18日)で、ミドルレンジの新型スポーツ・アクティビティ・クーペ「X4」を世界初公開した。

 2014年に初代モデルがデビューしたX4は、これまでにグローバルで累計約20万台が販売されているモデル。初のモデルチェンジとなる2代目X4ではホイールベースが54mm延長された2864mmとなり、このほかにもボディサイズでは全長が81mm増の4752mm、全幅は37mm増の1981mmにサイズアップ。一方でシャシーやボディなどの構成要素に混合素材を最適に利用する「BMW Efficient Lightweight(BMW エフィシェント・ライトウェイト)」を用いて大幅な軽量化を実現。車両重量は現行型モデルから55kg軽くなるという。

2代目X4は全長4752mm、全幅1981mm、ホイールベース2864mmとサイズアップしたが、車両重量は現行型モデルから55kg軽量化
フロントマスクにツインLEDヘッドライトを採用
リアハッチまで連続するリアコンビネーションランプにもLEDを使っている

 パワートレーンでは3種類のガソリンエンジン、4種類のディーゼルエンジンを設定。このうち、「X4 M40i」で採用する直列6気筒ガソリンエンジンでは最大出力を高めた265kW/360HPを発生。ディーゼルエンジンでは排出ガスのクリーン化のため、「AdBlue」によるSCRシステムを搭載している。トランスミッションはステアリングホイールにパドルシフトを設定する8速ATとなる。

 このほかに走行面ではスポーツ・アクティビティ・クーペとしてシャシーテクノロジーを磨き上げ、重心高を同社のスポーツ・アクティビティ・ビークル「X3」より低く設定。乗り心地と敏捷性を高次元で両立させている。また、標準モデルからM スポーツサスペンション、バリアブルスポーツステアリングを採用し、M スポーツブレーキ、電子制御ダンパーを備えたアダプティブサスペンションなどのオプション装着も可能になっている。さらにBMW M Performanceモデルでは20インチアロイホイール、専用設計のM スポーツブレーキ、M スポーツディファレンシャルなどを標準装備する。

新型「X4」イメージムービー(45秒)

 先進機能では、「トップビュー」「パノラマビュー」「3Dビュー」の機能を備える新しい「Parking Assistant Plus」でスマートフォンとの連携機能を採用。「リモート 3Dビュー」機能として、車両の3Dライブ映像をスマホの画面に表示できる。さらにコネクテッド機能では「Open Mobility Cloud」と呼ばれるプラットフォームに対応。「BMW Connected+」の高度なパーソナライゼーション機能として、ユーザーが「ConnectedDrive Store」内に用意されているMicrosoft Office365との連携機能を選択することで、メールやカレンダー、連絡先などの活用や編集が行なえるようになっている。

リアシートは40:20:40の分割可倒に対応し、ラゲッジスペースは525Lから最大1430Lまで拡大可能
センターコンソールに10.25インチのタッチパネルディスプレイを設定。Microsoft Office365との連携によってメールやカレンダーなどが利用できる
BMWブースでは2017年9月に開催された「フランクフルトショー 2017」で公開された「コンセプト Z4」も車両展示

編集部:佐久間 秀