今回は現在公開中の映画『見える子ちゃん』を語っていこうと思います。毎度の事ながらややネタバレ注意です。

イントロダクション
泉朝樹による同名漫画を実写化した青春ホラー映画。
ある日を境に突然、幽霊が見えるようになってしまった女子高生の四谷みこ(原菜乃華)。日常的に見えてしまう幽霊たちを刺激すると何が起こるか分からないため、あえて「無視する」という対処法を取る事に。しかし親友のハナ(久間田琳加)に憑りつているのを無視するわけにもいかず、何とか霊を祓おうと行動を起こす。
監督は中村義洋。「おわかりいただけただろうか?」でお馴染みですが、私にとっては伊坂幸太郎の小説の映画化でも馴染みがあります。。『ゴールデンスランバー』(2010年公開)や『アヒルと鴨のコインロッカー』(2007年公開)とか。また『残穢(ざんえ) 住んではいけない部屋』(2015年公開)なんて映画もありました。あれは自分の住んでいる土地が心配になる嫌~なホラー映画でした。
主演は原菜乃華。ええっと…『すずめと戸締まり』(2022年公開)で主人公の声をやってましたよね?観てないんであれですけど。私、どうしてもこの方とTOHOシネマズに行くと必ず遭遇する方 福本莉子と混同するんですよね、似てますよね?…えっ?それはおじさんマインド?いや認めないぞ!アイドルグループのメンバーの顔が全員同じに見えたりしねーから。
侮ってたら…
本作、私にとっては少々チャレンジングな系統の作品でした。漫画原作の邦画は滅多に観ませんし、キャストの顔触れは見慣れない方々ばかり。予告の印象はキラキラ高校生映画ですので未知の世界。しかしそれでも観ようと思ったのは、以前から"幽霊が見えるのが当然だから相手にしない"というキャラクターを求めていたからでした。ネタとしては地味かもしれないけど、緩めのホラーコメディとしてなかなか面白いアイディアじゃないか?そんな作品ないかなぁーと思っていた矢先でした。つまり本作の主人公は私にとって理想的な人物像だったのです。まぁ実際は、女子高生のような生命力溢れるタイプではなく、ブラック企業に勤めるサラリーマンのような"幽霊の相手なんてしてる暇ねぇよ!"なヤケクソタイプが究極の理想ではありますが。
そんな事情もあったので序盤から幽霊がバンバン登場し、それを知らんぷりしようと頑張る四谷さんを見られただけで私の目的は達成。後の展開がどうであれ、観て損はないなとちょっと舐めた感じで観てたんです。客層も案外ファミリー層が多かったので、ターゲット層はそっちだろうと。
そしたらおやっ?徐々に幽霊の演出に気合が入ってきます。写真への映り込みの感じとかなかなか気持ち悪いじゃないですか。そして終盤のたたみ方、伏線回収が鮮やかでした。これですよ!伏線回収ってのは。妙だなと思うシーンが随所に散りばめられており、それが見事に繋がっていく気持ち良さ。目配せの仕方がさりげないくて手際が良いんですよね。しかもその伏線回収は単なるサプライズ要素ではなく、しっかりストーリーと連動しており奇しくもホロっと涙腺を刺激される始末。これはお見事としか言いようがありませんでした。
まとめ
以上が私の見解です。
緩めのガードで挑んだら、思わぬ強烈なストレートを喰らうこの感覚…久々です。しかし思えば監督は"ほん呪"を手掛けきたJホラーの大ベテランですからね。そりゃガード緩めに挑んだ私の方が愚かだったのでしょう。やっぱ映画は手掛けた監督でチョイスするのが無難だな、と考えると決してチャレンジングな作品では無かったのか。
という事でこの辺でお開きです。ありがとうございました。