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第233回:映画『猿の惑星 キングダム』感想と考察

今回は現在公開中の映画『猿の惑星/キングダム』を語っていこうと思います。毎度の事ながらややネタバレ注意です。

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イントロダクション

SF映画の代表格「猿の惑星」をリブートしたシリーズの4作目。前作『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』は7年前の2017年になります。今は無き日劇で観たなぁ…あの圧倒的キャパの座席数と超デカいスクリーンの箱がまだ存在したんですね、エモい。

今から300年後の地球。ある人工ウイルスにより猿は急速な進化を遂げた一方で人類は言語を失い絶滅の危機に瀕していた。そんな地球で猿の王国を築こうとするプロキシマス・シーザー(ケビン・デュランド)によって故郷の村を滅ぼされた若き猿ノア(オーウェンティーク)は、家族や友を探す旅に出ていた。その道中彼は、猿と人類の共生の歴史を説くオランウータンのラカ(ピーター・メイコン)とある理由からプロキシマス・シーザーに追われる身となった人間のノヴァ(フレイヤ・アーラン)と出会う。

監督はウェス・ボール。「メイズ・ランナー」シリーズを手掛けています。随分昔に観たな、いや観たのは2作目まで。何だか2作目は迷路じゃなくて砂漠を彷徨っていた印象があるぞ。

主演はオーウェンティーク。去年公開の『To Leslie トゥ・レスリー』に出演していた方。宝くじで当てた金を全部酒にとかしたシングルマザーの話で、結構良い作品だった印象。ってか主演はアンディ・サーキスじゃないんだ。そして今回の主要人間枠を演じるのがフレイヤ・アーラン。Netfilxの「ウィチャー」のシリーズに出ているようです。私観た事ないんですけど、結構人気あるシリーズですよね。

猿が教えてくれること

話自体は割とありきたりなアドベンチャーものでした。ただそれを違和感なく猿メインでやっている点がポイント。前半の旅パートなんてまるで「桃太郎」を観てるようでした。猿=桃太郎、馬=犬、鷹=キジのポジションで旅が進み、途中で人間が合流。そう、人間と猿のポジションが入れ替わった「桃太郎」なんです。ここで初めて人間がちゃんと登場する事になるのですが、これが映画が始まって30~40分経過したぐらいのタイミング。現在公開中の『ゴジラ×コング 新たなる帝国』然り、人間が登場しなくてもある程度物語が成立/進行してしまう作品が連続している辺り映画の新たな表現法といいますか新時代のフェーズに入ったのではないかと感じます。

そんな猿アドベンチャーは様々なメッセージを観客に投げかけます。信頼や思いやりを忘れるな!人間は嘘をつく生き物だから気を付けろ!神話や歴史を都合良く解釈するな!本を読め!…とこれらは決して強いメッセージにはなっておらず、どこかぼやっとした印象ではあります。そもそもシーザーの教えってのがいまいち明確に提示されてなかったし。しかしこんな当たり前な事を猿たちに諭されるなんて皮肉以外何ものでもありません。「人間のわりに賢いなぁ」ってオランウータンが言うのはもう笑うしかないのよw

まとめ

以上が私の見解です。

決して悪い作品ではありませんが、まぁこのぐらいのボリュームの話を2時間半でやるのは長いよ。旅がスタートするまでの前置きとかもっと端折れるのでは?続編もありそうな雰囲気だったので、次はもう少しまとめて欲しい気もします。

ちなみにノヴァさんの走るフォームが綺麗でしたね。走り以外も一つ一つの所作というか動きに凛々しさがありました。これは人間と猿で骨格や動きの違いを明確化させる意味合いがあったように思えますし、一挙手一投足まで演じるのはさすが役者さんですよね。

という事でこの辺でお開きです。ありがとうございました。




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