今回は現在公開中の映画『サンダーボルツ*』を語っていこうと思います。毎度の事ながらややネタバレ注意です。

イントロダクション
マーベルコミックによる一大シリーズMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の最新作。過去作品に登場した悪役やならず者キャラクターたちが集結します。
姉を失った虚無感を抱えたエレーナ(フローレンス・ピュー)は、CIA長官 ヴァレンティーナ(ジュリア・ルイス=ドレイファス)からの指令で汚れ仕事を請け負っていた。ある日指令を受けて施設へ向かうと、そこで同じくヴァレンティーナによって招集されたジョン・ウォーカー(ワイアット・ラッセル)、ゴースト(ハナ・ジョン=カーメン)、タスクマスター(オルガ・キュリレンコ)が一堂に会しボブ(ルイス・プルマン)という謎の男も現れる。集められた理由が証拠隠滅のための処分だと判明した事で一同は協力して脱出を試みる。
監督はジェイク・シュライヤー。んーやはり最近のMCU作品を手掛ける監督は分からない人が多い。新人の発掘が目的なのか?それとも有名どころを雇うと金が掛かるのでコストカットを目論んでいるのか?
主演はフローレンス・ピュー。皆大好き祝祭ホラー『ミッドサマー』(2019年公開)の主演でお馴染みですが、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(2019年公開)が結構良いぞ。最近だと『オッペンハイマー』(2023年公開)にも出てましたね。
その他、モンスター・ヴァースと掛け持ち状態の売れっ子 ワイアット・ラッセルや『トップガン:マーベリック』(2022年公開)でもボブだったルイス・プルマンと二世俳優たちが活躍。そして本シリーズではもう古株となったセバスチャン・スタンがイケ散らかしてます。あっ議員になれたのはロイ・コーンのおかげ?…ってそれは違う映画かw
スーパーヒーローに出来ること
ここ最近鳴かず飛ばずな印象になりつつあったMCUシリーズ。何かこう消化不良で物足りなさがあったのですが今作でそれが払拭。足りなかった何たるかが分かりました。
まずは一般市民を救うシーンですよ。ここ最近のMCUシリーズに最も欠如していたのはこれではないでしょうか?建物の倒壊により降り注ぐ瓦礫。この瓦礫の雨から名もなき一般市民たちをサンダーボルツの皆さんが身を挺して救出していきます。実はスーパーヒーロー映画ってヴィランを倒すシーンよりこうした救出シーンの方に心打たれる事はしばしば。だからサム・ライミ監督の「スパイダーマン」シリーズは何度観てもアガるのかも。シリーズを通して人々を助けようとするシーンが多いのは流石”親愛なる隣人”です。
また、話を聞いて寄り添う行為もヒーローが出来る事なのかもしれません。今回の物語の鍵を握るボブさん。彼の心に巣食うのは圧倒的孤独と虚無。彼の心を救う事が大きなミッションとなっていきます。この寄り添いに関しては実践しようと思えば全ての人間ができそうな行為。しかし今の世の中においては、様々な形での分断社会となったせいかどうもハードルの高いものとなった印象です。
スーパーヒーローは相手を脅したり殴ったりする事が存在意義では決してありません。寄り添う姿勢や身を挺した人命救助こそ本来の求められる姿であり、今最も必要とされる人物像なわけです。今年の夏公開予定の『スーパーマン』でもこうした姿勢を存分に見せてくれるのではないかと期待しています。
まとめ
以上が私の見解です。
やってる事自体は『ザ・スーサイド・スクワッド』(2021年公開)とさほど変わらないので、真新しさは感じず”先にやったもん勝ちだな”と思いましたが、役者で魅せる作品にもなってましたので良かったんじゃないでしょうか?フローレンス・ピューとデヴィッド・ハーパーのやり取りなんて結構胸に迫るものがありました。
そうですよ、良い役者陣は揃ってるんです。ただ、まだ例の名称を名乗るにはタレント力の強い「顔」が足りてない気がします。それにキャラクターのアビリティも被りが多くて大丈夫か?まぁその他作品のメンバーが加わるのは承知してますが、現メンバーのうち製造元が違うだけの超人兵士が3人居ますからね。これで来年控えるお祭りに向かっちゃうのはどうなることやら。座長の居ない飲み会にならない事を願います。
という事でこの辺でお開きです。ありがとうございました。