以下の内容はhttps://captaincinema.hatenablog.com/entry/The_Fall_kansouより取得しました。


第315回:映画『落下の王国』感想と考察

今回は現在再上映中の映画『落下の王国』を語っていこうと思います。毎度の事ながらややネタバレ注意です。

f:id:captaincinema:20251206180008j:image

イントロダクション

構想26年、撮影期間4年を掛けて13の世界遺産と24カ国以上のロケーションをめぐって撮影されたというファンタジー映画。DVDは廃盤となっており各配信サイトにも存在なし。長らく視聴困難となっていた作品です。でもこの盛況ぶりを見るとDVD再販されるんじゃないか?

映画撮影の事故で大怪我を負い自暴自棄になっていたスタントマンのロイ(リー・ペイス)は、木から落ちて腕を骨折し入院していた5歳の少女 アレクサンドリア(カンティカ・アンダール)と出会う。ロイは彼女の気を引くため、愛する者や誇りを奪われた6人の勇者が復讐のために冒険を繰り広げる即興のおとぎ話を語り始める。それはとあるお願いをするための策だったのだが…

監督はターセム・シン。調べてみると『インモータルズ-神々の戦い-』(2011年公開)の監督である事が判明。あぁ~なるほど、随分昔に観た気がしますがめちゃくちゃビジュアルの強い作品だった事は記憶してます。特にラスト神々が悪魔?と大乱闘するシーンは強烈な印象があり寧ろそのせいで内容は全く覚えていないという。ちなみに本作を撮るのにかなりの私財を投げうったようです…ってコッポラかよw

主演はリー・ペイス。こちらも名前だけではピンと来なかったので調べてみると『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年公開)でヴィランのロナンを演じていたり「ホビット」シリーズはエルフだったりと結構気付かずに観てるケースが多数。日本では来年公開の『ランニング・マン』にも出ているようなのでしっかり探してみましょう。

物語がある限り

本作を観ながら監督は物語の力を信じた作り手だなと感じました。

スタントマンのロイは橋から、そして少女のアレクサンドリアは木から落ちて入院する身。しかしロイさんには怪我以外にも思い悩むある理由があり、アレクサンドリアさんの方も既に父親を失っています(恐らくは移民への差別が引き金で)。どちらも物理的な落下以外にもある種の人生の転落を経験しているという設定なのです。

そんな二人が紡いでゆく壮大なる復讐への旅路は13の世界遺産石岡瑛子が手掛ける独創的な衣装の数々によって圧倒的なビジュアルに仕上がっています。この「物語を語る事」を通して次第に心の穴を埋めていくのです。傷付いた心を癒し、人生を立て直してくれるのは一体何なのか?その人それぞれで救済に繋がったものは違うと思いますが、間違いなく「物語」に救われた人は多いのではないでしょうか。私も映画いえば『イン・トゥ・ザ・ワイルド』(2007年公開)でしょうか。あれは今でも心の糧になっていて本当に出会えて良かったと思っている作品。あとは『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』(2018年公開)にも何故か救われたんだよなぁ…と思い出せば色々あるわけです。だからこそ例え”落ちた”としても物語がある限り人は何度でも立ち上がれると思うのです。

このテーマ性、何だかジョージ・ミラー監督と似た要素を感じました。あの人も「物語を語る」という事に対して並々ならぬ思いを持っているような気がしていて『ベイブ/都会に行く』(1998年公開)や『マッドマックス:フュリオサ』(2024年公開)が伝承を語るようなナレーションで進行していくのはまさしくそれ。まぁどちらも砂漠を綺麗に撮るという意味でも同じような要素を持った監督ですね。

まとめ

以上が私の見解です。

欲を言うならもっと大きなスクリーンで観たかった。広大な砂漠と雲一つない青空のもと人が点々と佇むといった光景はスクリーンが大きければ大きい程映えるもの。IMAXサイズのスクリーンで流すだけの価値は絶対にあるはずです。

また、最後は映画について多少なりとも詳しい方であれば”なるほど!「ロイ」ってそういう事か”となれるはずで、物語のみならず映画への希望も感じられて良かったです。いや私ね”フランク・ロイド!…じゃないや、あれは建築家だ。じゃロイド・カウフマン…は映画監督だ。勿論ロイ・バッティでもないしぃ…”と充分に絞り出しての気付き。この様では来年復活するという映画検定は厳しいですよねぇ。勉強します。

という事でこの辺でお開きです。ありがとうございました。




以上の内容はhttps://captaincinema.hatenablog.com/entry/The_Fall_kansouより取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14