以下の内容はhttps://captaincinema.hatenablog.com/entry/Rental_Family_kansouより取得しました。


第327回:映画『レンタル・ファミリー』感想と考察

今回は現在公開中の映画『レンタル・ファミリー』を語っていこうと思います。毎度の事ながらややネタバレ注意です。

f:id:captaincinema:20260305010345j:image

イントロダクション

全編で日本で撮影が行われたハリウッド産ヒューマンドラマ。

日本に暮らすアメリカ人俳優のフィリップ(ブレンダン・フレイザー)は歯磨き粉のCMで一世を風靡したものの有名役者には成れず、しがない生活を送っていた。そんなある時レンタル・ファミリーなる会社の代表 多田(平岳大)と知り合う。その会社は仮の家族などを演じて依頼人が望みに応える仕事をしており、フィリップ自身も俳優としてのスキルを活かして働き始める。そこである少女と出会い…

監督はHIKARI。『37セカンズ』(2019年公開)を手掛けた監督です。あぁ…車椅子の…観たのは覚えてるんですけど、細かい内容が思い出せない。

主演はブレンダン・フレイザー。『ザ・ホエール』(2022年公開)でオスカー像を獲得しましたが、まぁこの方と言えばやっぱり「ハムナプトラ」シリーズでしょう。何だか4作目が製作されるだかでシリーズ復活って話がありますが、それには出演するのかな?

日本人キャストでは海外作品のイメージが強い平岳大(だって日本語より英語の方がスムーズに聞こえたもん)や芸能一家柄本家のボス 柄本明が出演。また宇野祥平や森田望智がチョイ役で出演しています。

建前という優しさ

いきなりですが私『ロスト・イン・トランスレーション』(2003年公開)が大好きなんです。落ち目のハリウッド俳優がCM撮影のために東京にやって来て異国のあれやこれやを体験するソフィア・コッポラ監督作品。多少オリエンタリズム的な視点はあれど、東京らしい空虚で孤独な様相をしっかりと捉えたザ・東京映画として面白いのです。本作『レンタル・ファミリー』も同じくアメリカ人俳優が日本で過ごすという共通項があったので勝手に”これはロスト・イン・トランスレーションの再来かっ!”という期待していたところがありました。しかしちょっと違いましたね。「孤独」は一つのテーマにはなっていたかと思いますが、本作で描かれるのは建前文化だったかと思います。

主人公が働く事になるこのレンタルファミリーというのは何もフィクションの話ではありません。日本には依頼者の希望に合わせて家族や友人、恋人を代行する人材の派遣を行うサービスが実在し、こうしたビジネスモデルが成り立つのも社会的な体裁や対人関係を穏便にしようとする建前文化が根付いている事も一因だと思えます。
この本音を隠し仮の姿によって保たれる関係性や幸福が映画序盤では描かれます。しかし後半になると建前だけでは上手くいかない事も出てきます。建前という優しさを日本の美徳とするのも良いですが、時には本音で相手と向き合わないといけない時もあるというメッセージ性が感じられました。

でもさぁ、去年『爆弾』を扱った時に書きましたが、この日本らしいとされてきた建前文化はネット社会によって崩壊してきているように感じます。ネットって秘匿性がある事を良しとして、平気で他人を傷つけるような悪意ある”本音”が飛び交いますから困ったもんです。

まとめ

以上が私の見解です。

日本文化を紹介する海外向けな側面は少々あったかと思いますが、建前文化をはじめ人情や八百万の神といった現代日本が忘れつつある精神性を再確認する作品でもありました。そんな精神性を旅するブレンダン・フレイザーは良い演技をしてました。特に柄本明とのやり取りのシーンは総じて心に沁みるものがありました。お好み焼き食いたくなるわぁ~

という事でこの辺でお開きです。ありがとうございました。




以上の内容はhttps://captaincinema.hatenablog.com/entry/Rental_Family_kansouより取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14