今回は現在公開中の映画『ゴーストキラー』を語っていこうと思います。毎度の事ながらややネタバレ注意です。

イントロダクション
「ベイビーわるきゅーれ」シリーズのスタッフ&キャストが集結したアクション映画。
ストレスフルな日々を送る大学生の松岡ふみか(髙石あかり)は、道端に落ちていた薬莢を拾って家に持ち帰る。すると、その銃弾によって殺された凄腕の殺し屋 工藤(三元雅芸)の霊が彼女に取り憑りつてしまう。工藤がふみかの身体に憑依する事で殺し屋としてのスキルが活かせる事が分かった2人は、工藤成仏のため裏社会との闘いに乗り出す。
監督は園村健介。邦画界を代表するアクション監督として様々な作品に携わっていますが、監督作としては『HYDRA』(2019年公開)『BAD CTIY』(2023年公開)に続く3作目となります。そして脚本を務めるのが阪元裕吾。監督作『ネムルバカ』も現在公開中で大忙しな方です。
主演は髙石あかり”さん”。はい、前回の記事で「さん」付けを公言しましたので。つまり、今一番好きな役者は?と聞かれたらこの方の名前を挙げるという事です。久々に出演している役者基準で作品を片っ端から漁ってます。「ベイビーわるきゅーれ」シリーズは勿論ですが、TBS系列で放送していたドラマ『御上先生』でや映画『Single8』(2023年公開)での好演も印象的。次の朝ドラは絶対観ないといけない案件ですし、今年5月公開のたべっ子どうぶつの映画で声優を務めているらしいのでそれも観るべきかもしれない。
そこに三元雅芸を筆頭に川本直弘や木部哲といった園村&阪元作品でもお馴染みのアクションスタントマンたちが集結。何だか邦画アクション映画の最前線という感じです。
変なアクション映画
あっ良い意味で変なアクション映画ですよ。変なというか今まで観た事のない不思議なアクション作品という印象を受けました。
まず、全体的な構造が異色です。前半は女性リベンジもの。女性たちに危害を加えるクソな男どもを成敗する内容は、ある程度は予想していた流れでした。しかし中盤に差し掛かると徐々にブロマンス要素が顔を出してきます。えっ?主人公は女子大生ですけど?しかも何ですかあの犬猿の仲ふりした固い絆、あぁーそういうの私弱いから…。そんな展開はあれど、ふみかさんの怒りと正義の物語である事には変わりなく、女性が主体となるテーマと男性が主体となるテーマが不思議な均衡を保ってラストに向かうという斬新さを感じました。
勿論アクションも面白いです。殴るにしても女子大学生の華奢な手という事になるので、如何に拳を痛めずに相手を制圧するかにフォーカスが置かれたアクションが多数。身近な物を使ったり、拳に即席で布を巻いたりと芸の細かさが見られます。まぁ何と言ってもアクション映画、特にマーシャルアールが主体の作品はラストに長尺の一騎打ちがあるのが大事だよね。
そして髙石あかりさんの表現力も必見。憑依した際に目がギロッと治安悪くなるのが良く、憑依が抜けて我に返った時のリアクションを含めたスイッチングがお見事でした。今後こうしたアクション映画への出演は少なくなってしまうでしょうが、実家に帰省する感覚で何時でも戻って来て欲しいです。待ってま~す。
まとめ
以上が私の見解です。
本作は既にアメリカでのリメイクが決定しているそうです。まぁアメリカの制作会社が携わっている作品なので元々そういった企画だったのかもしれませんが、日米でどんな違いが出るか観てみたいですね。
最後に恒例銃器描写のお話。終盤、工藤さんがふみかさんに対してグロック、ベレッタ、シグの3種類の拳銃を調達するように指示するんですけど あれっ?全部9mmパラベラム弾では?M1911やUSPのような.45ACP弾が撃てるモデルをチョイスするならまだしも同じ銃弾を使用する拳銃を携行する理由って何だろう。総重量よりもリロード時間を省く事を優先したのか。
という事でこの辺でお開きです。ありがとうございました。