今回は現在公開中の映画『フォール・ガイ』を語っていこうと思います。毎度の事ながらややネタバレ注意です。

イントロダクション
1980年代に放送されたTVドラマ「俺たち賞金稼ぎ!!フォール・ガイ」のリメイク作品。
撮影現場での事故で大怪我を負い、一線を退いていたスタントマンのコルト(ライアン・ゴズリング)。元恋人のジョディ(エミリー・ブラント)の初監督作品「メタル・ストーム」で復帰を果たすも、失踪中の主演俳優トム・ライダー(アーロン・テイラー=ジョンソン)の行方を追う事になってしまう。
監督はデヴィッド・リーチ。スタント出身で『ワイルドスピード スーパーコンボ』(2019年公開)や『ブレット・トレイン』(2022年公開)の監督や「ジョン・ウィック」シリーズの製作総指揮とここ最近のハリウッド産大作アクション映画と言えばこの人な感じになりつつあります。
主演はライアン・ゴズリング。同じようなスタント役といえば『ドライヴ』(2011年公開)でしょう。つい最近原作本があるのを知って読みました。そう言えば『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』(2013年公開)でもバイクスタントをこなす役どころでしたよね。スタント役がハマる男です。共演には今年の『オッペンハイマー』にも出演していたエミリー・ブラントや我が心のヒーロー映画『キック・アス』(2010年公開)でお馴染みアーロン・テイラー=ジョンソン。でキャストを見ていたらえっ?テリーサ・パーマーですか。何処かの回で書いたかもしれませんが一時期ハマって出演作を漁った女優さん。どの人演じたんだ?
実写映画舐めんな!
昨今の映画業界は何でもVFXやAIで代用しようとする風潮やアニメーション作品の隆盛により実写映画に活気が無くなってしまっているのは、そこまで映画を観ていない人でも薄々感じているかもしれません。日本で実写映画が下火なのは随分前からで言わずもがなですが今年のアメリカはねぇ…。だって『マッドマックス:フュリオサ』の興収が北米でコケたり、ブラピ&クルーニーのダブル主演作品の上映が事実上消滅したりは相当深刻な状況かと思います。
この状況を憂いているのは私のような映画好きの端くれなんかよりもスタントを始めとした実写映画の現場スタッフたちなのかもしれません。死活問題ですし"良いもん作るぞ!"という思いが報われないとしたら不憫でならない。そうした思いの「救済」というと大袈裟ですが、スタント出身という叩き上げの監督だからこその視点が全面に押し出した作品だったかと思います。特にラストの敵を追い詰めるために現場スタッフ一同で仕掛ける大作戦は怒涛の連続でテンション爆上がり。”実写映画舐めんな!まだやれる!”な精神が感じられて爽快です。
ただし序盤が退屈。人物やその背景、設定の説明や話の展開のさせ方がモタモタしている印象を受けます。本題となる「行方不明の主演俳優を探す」に入るまでが冗長だし、入ってからもグダグダ。結局あの刀で襲って来た人は誰だったのよ?あっもしやアレがテリーサ・パーマだったのか?…だとしたらそりゃ分からんよ。事の全容が明らかになってからはテンポ良く楽しいだけあって勿体ない。またこのテンポの悪さがギャグ描写に影響していてイマイチ笑えなかったというのも良くなかったなと。「くらえ、ダニエル・デイ・ルイス!」(1992年の『ラスト・オブ・モヒカン』の事)や「ジェイソン・ボーンだっ!」と叫びながら戦うウィンストン・デュークは面白かったけどね。
まとめ
以上が私の見解です。
色々文句は言いましたが、爆発ドカーン!車ガシャーン!はやっぱり良いぞ。
そして「メタル・ストーム」の色々詰め込みまくったバカ映画臭が妙に後を引く。たぶん予告は面白そうなんだけど、いざ観てみたら”いや面白いけど2~3週間したら内容忘れそう”な感じがするなぁ~w あの人が本人役でカメオ出演という着地点もポイントです。
という事でこの辺でお開きです。ありがとうございました。