今回は現在公開中の映画『F1/エフワン』を語っていこうと思います。毎度の事ながらややネタバレ注意です。

イントロダクション
モータースポーツの代表格「F1/エフワン」に挑む人々を描いたスポーツドラマ。F1全面協力によるサーキットコースの撮影や実際に活躍する選手たちの出演とF1ガチ勢垂涎の作品となっています。
F1界で若手のホープと期待されるも事故で第一線を退いたレーサー ソニー・ヘイズ(ブラッド・ピット)。彼は、かつてのチームメイトであるルーベン(ハビエル・バルデム)が代表を務めるチーム「エイペックス」でF1ドライバーとして復帰を果たす。しかしチームは最下位。1勝でも修めないとチーム解体の危機を迎えていた。新人ドライバー ジョシュア(ダムソン・イドリス)のためにも何としても勝利すべく、ソニーたちの奮闘が始まる。
監督はジョセフ・コシンスキー。ハリウッド界随一のスピード狂監督ですね。『オブリビオン』(2013年公開)&『トップガン マーベリック』(2022年公開)で空、今作で陸をかッ飛ばしたわけですから残すは海、やらないわけにはいかんですよ。例えばジェットスキーでトム・クルーズを吹っ飛ばすとか?w まぁ次回作はトップガンの3作目になるのでしょうが。
主演はブラッド・ピット。去年出演作の『ウルフルズ』の北米での売り上げ不振の煽りで日本では配信スルーとなってしまった事があり、ついにブラピですら人気に斜陽が?と思ったのは一抹の不安だったかも。やはりスターはスターでした。しかも若い頃より円熟味が加わってより男前が増している気がしましたね。あれっ?ブラッド・ピットとハビエル・バルデムって何かで共演していたような…あっ『悪の法則』(2013年公開)だ。ワイヤー首ちょんぱ。
なぜ高揚しなかった?
私、『ラッシュ/プライドと友情』(2013年公開)や『グランツーリスモ』(2023年公開)に熱狂し『フォードvsフェラーリ』(2019年公開)では自分でも引くほどに号泣した人間。つまりモータースポーツ系映画との相性は抜群という事で、本作も期待せずにはいられませんでした。”間違いなく血潮が沸騰する”そんな思いで挑みましたが、何だかなぁ~。思っていた以上の高揚感に見舞われなかったのです。レースシーンは食い入るように観てましたし、ブラピのカリスマ性に魅了されたのは間違いないはずなのに。そこで色々考えてみた結果、以下2点に引っ掛かりを覚えたからだと結論付けました。
・ダーティファイトが目立つ
なんでしょう、ソニーさんたちがレース中に取る戦法が結構小賢しいんですよね。特に序盤はそれが目立ち真っ向勝負じゃない感じのスタンスが後引き、結果テンションが上がり切れなかった気がしました。恐らくは実際のサーキット上で行われる戦略なのでしょう。故にリアリティという意味合いでは正しい描き方かもしれません。しかし、これは映画です。こうしたダーティな戦略取るのってフィクションの世界では、だいたいがヒールやライバル側。主役がやるとカタルシスに結びつかないと思いました。
・もっと濃いブロマンスを!
結局私がモータースポーツ系の映画で一番興奮する要素ってブロマンスなんですね。スピードに夢見る男たちの魂のシンフォニー。前述の3作品にはそれがあったのですが、今作にはそれがあまり感じられませんでした。
ソニー&ジョシュアの師弟関係においては、中盤ぐらいまでかなりいがみ合っていたのにいつの間にか絆が生まれているといった印象で過程の描写が足りていない気がしました。また、ソニー&ルーベンの旧知の仲に関してもブロマンスの予兆止まりな印象。もっと二人の関係性が深堀りされていれば良かったのにと思いました。
まとめ
以上が私の見解です。
惜しい!もう一声でした。ただ久々にIMAXで観に行っても良かったかもと思える作品でした。IMAXで映画を観たのいつだろう?去年の『フュリオサ』が最後かも。最近は色々物価が高い世知辛い状況ですから、なるべく割引を使って観ようとするとIMAXは二の次になってしまうなぁ。
という事でこの辺でお開きです。ありがとうございました。