以下の内容はhttps://captaincinema.hatenablog.com/entry/Eddington_kansouより取得しました。


第316回:映画『エディントンへようこそ』感想と考察

今回は現在公開中の映画『エディントンへようこそ』を語っていこうと思います。毎度の事ながらややネタバレ注意です。

f:id:captaincinema:20251216225501j:image

イントロダクション

日本でもご存じの方が多い人気監督 アリ・アスターによるコロナ禍で行われるとある市長選を描いた社会派スリラー。アスター監督、なんか新作公開の度に来日してPRしてますもんね。トム・クルーズみたいだ。

2020年。アメリカの小さな田舎町エディントンもコロナ禍のロックダウンによる息苦しい隔離生活を強いられていた。そんな町の保安官 ジョー(ホアキン・フェニックス)は、IT企業の誘致で雇用を生み出そうとする現市長 テッド(ペトロ・パスカル)とマスク着用をめぐる小競り合いから対立しその勢いで市長選に立候補する。ジョーの妻 ルイーズ(エマ・ストーン)を巡る過去の確執も相まってジョーとテッドの諍いはエスカレート。市長選に関するフェイクニュースも巻き込んで炎上し始める。

監督はアリ・アスター。主演のホアキン・フェニックスとは『ボーはおそれている』(2023年公開)以来2度目のタッグとなります。今回もあわあわしながら全力疾走するシーンがありましたよ。ほんと好きだねぇ~。

その他ペトロ・パスカルエマ・ストーン、オースティン・バトラーと豪華メンツが集結。そんな中でも個人的にはマイケル・ウォードが印象深かったです。どっかで見た事あるぞと調べてみると、あぁなるほど『エンパイア・オブ・ライト』(2023年公開)だわ。サム・メンデス監督の映画館を舞台にした作品で、映画館で働く好青年役でした。

根底にあるもの

実は本作がテーマにしているのは、コロナ禍による社会的な分断よりも根底にあるのはアスター監督の手掛ける作品全てに共通する恐怖や不安であると感じました。

『ヘレディタリー/継承』(2018年公開)では先祖から続く家族という縛り、『ミッドサマー』(2019年公開)では異なる文化や価値観に対して抱く恐怖や不安が描かれていました。そして『ボーはおそれている』では監督本人のパーソナルな恐怖心が赤裸々に語られていたかと思います。前作がパーソナルな内容だったぶん今回はソーシャルな視点で恐怖/不安を描く事にしたのではないでしょうか。姿を目視で確認できないウイルスや顔の見えない人々がSNS上で放つ噂や流言飛語という実態の見えづらいものが主人公たちを恐怖や不安に陥れています。そう、登場する人物たちは皆何かしらに怯えているように見えるのです。不安に思い怯えているからこそ他人と距離を取ろうとするわけで、その保っていた距離の一線を越えてしまうと取り返しのつかないトラブルが起きてしまう。

そのためコロナ禍を舞台にした社会派ドラマな路線で進んでいくと思いきや終盤に入りまさかの『ノーカントリー』(2007年公開)のような追走劇が展開されるのも納得がいきました。あれも主人公のモスが一体何者に追われているのか分からず”暴力”そのものから逃げるような構図になってきますからね。なるほど、目のつけどころは流石だなと思いました。そしてこの追走劇のシーンの銃撃戦がとても良い。銃器描写の丁寧さ&張り詰めた緊張感がマッチしてなかなか渋い銃撃戦を魅せてくれます。アスター監督アクションもいけるんですね。案外『ヒート』(1995年公開)みたな映画も撮れるのかな?

まとめ

以上が私の見解です。

欲を言えばオースティン・バトラーには出張って来て欲しかったですね。彼が率いる陰謀論集団は恐らくグルーミング的な事を行っていると見えましたが、もっとガッツリ選挙戦に首突っ込んで来ると思ったらそうでもなかった。でも胡散臭いバトラーを観ていると確かに『アメリカン・サイコ』のリメイクにはぴったりだろうと思えます。

という事でこの辺でお開きです。ありがとうございました。




以上の内容はhttps://captaincinema.hatenablog.com/entry/Eddington_kansouより取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14