今回は現在公開中の映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』を語っていこうと思います。毎度の事ながらややネタバレ注意です。

イントロダクション
マーベル・シネティック・ユニバース(MCU)の最新作にして、シリーズの中心的人物であるキャプテン・アメリカのシリーズ第4作目です。いやぁー久々のMCU。ドラマシリーズは完全スルーかつちょこちょこ未見の映画作品も出てきた人間ですので、いつ以来か?
スーパーヒーロー キャプテン・アメリカとして活躍したスティーブ・ロジャースからその”正義の象徴”を継承し、新たなキャプテン・アメリカとなったサム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)。かつては対立もした今や大統領のサディアス・ロス(ハリソン・フォード)と協力しながら平和活動に勤しんでいた。しかし大統領が開く国際会議の場でテロ事件が勃発。それをきっかけに各国の対立が激化し、サムとロスの関係も再び悪くなっていく。
監督はジュリアス・オナ。『ルース・エドガー』(2019年公開)を筆頭にフィルモグラフィーも見る感じ、ビッグバジェットというよりインディペンデント系の作品を手掛けてきた監督さんでしょう。ここ最近のMCU作品はインディペンデント系の監督を一本釣りするのがお好きな印象。狙いは何だ?
主演はアンソニー・マッキー。クリス・エヴァンスよりキャプテン・アメリカを襲名でございますし、今後のMCUシリーズを背負う看板俳優となりました。初登場の『キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー』(2014年公開)を思うと、まさかここまで大きな存在になるとは。ちなみにこの方の言えば、おバカマッチョ映画『ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金』(2013年公開)を忘れちゃいけません。
そしてハリソン・フォードです。このMCUでの役をもって俳優業から引退すると表明しています。もう80を過ぎてますし、2023年公開のインディ・ジョーンズの新作にも悔いは無いそうなのでお疲れ様でしたといったところ。ちなみに私の中でのベストハリソンは『ブレード・ランナー』(1982年公開)。続編である『ブレード・ランナー2049』(2017年公開)も割と肯定派なので悪しからず。
立ち戻る、あの頃へ
さぁマーベルヒーローの中で私が一番好きなキャラクター、キャプテン・アメリカがスクリーンに戻って来ました。何で好きかってそりゃ単独主演のシリーズ2作目『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年公開)が最も好きなMCU作品だから。スリリングなポリティカルサスペンスでありながら、アクションシーンがとにかく素晴らしい出来栄え。今なおシリーズの中で異彩を放ち「アメコミ映画」としての枠を超えた作品だと思います。
そんなキャプテン・アメリカの新作を観に行ったと思ったら…んっ?ちょっと待てよ。これ『インクレディブル・ハルク』(2008年公開)の正当な続編じゃありませんか!『インクレディブル・ハルク』はガンマ線の力で制御が難しいパワーを得た物理学者の無差別級ヒーロー映画。MCUのシリーズに含まれる作品ですが、主演が変更した点や他作品とのリンクが少ない点から邪険な扱いをされつつあった作品。ここに来て掬い上げに来ました。いや勿論「キャプテン・アメリカ」という重責を背負い苦悩しつつも信じる道を突き進むサム・ウィルソンが主役の作品ではありますよ。ただ、物語上直接連動しているのはどう見ても『インク〜』。もうハルクことブルース・バナーが登場しないのが不思議なぐらいです。
かと言って『インク〜』が未見でも、ストーリーは粗方把握が出来る仕様に。他作品との関連や次作への布石も比較的少ない気がしたので、シェアードユニバース体制を意識し過ぎて風呂敷を広げまくる作風から1作品の面白さを追求する初心に戻ったのかもしれません。何だか作品のボリューム感もそれこそフェイズ1(2008~2012年頃)の時を思い出させる丁度良いサイズのアメコミ映画が戻ってきた印象を受けました。
まとめ
以上が私の見解です。
軒並み楽しめましたが、レッド・ハルクの登場は明らかに伏せていた方がストーリー展開として面白くなったし、サプライズ要素で話題も呼んだ事でしょう。リークされる恐れを鑑みたのかもしれませんが、これは広報戦略ミスじゃないかな?
また、平岳大演じる日本の総理大臣も見所。これが理想的な総理大臣ではないかと思いましたね。流石に軍事的行動を取る判断は"おいおい…"と失笑しましたが、宇宙人の侵略やらかつお節になる国民が続出したからスタンスを変えたのかも…ともあれ大国相手でも毅然とした態度で国としての立場を表明出来る姿は是非見習って欲しい。今のアメリカ政府に媚びを売ったって仕方なんいだからさ。
ということでこの辺でお開きです。ありがとうございました。