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第307回:映画『ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝』感想と考察

今回は現在公開中の映画『ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝』を語っていこうと思います。毎度の事ながらややネタバレ注意です。

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イントロダクション

サム・ライミが製作に携わった声と聴覚を失った男の復讐アクション作品。ってか副題はどういう意味なんだ?w

文明の崩壊した世紀末。ヒルダ・ヴァン・デル・コイ(ファムケ・ヤンセン)率いる一族が暴力によって支配する中、少年ボーイ(ビル・スカルスガルド)は家族を虐殺され、自らも声と聴覚を失ってしまう。そんな彼を導いたのが謎の男シャーマン(ヤヤン・ルヒアン)。彼の下で過酷な修行を経て暗殺者へと変貌したボーイは、家族を殺したヴァン・デル・コイへの復讐に動き出す。

主演はビル・スカルスガルド。映画界における華麗なる一族 スカルスガルド家の3男、いや4男か?とにかく多すぎて分からんw『IT/イット ”それ”が見えたら、終わり。』(2017年公開)で有名ですが、最近ですと今年公開の『ノスフェラトゥ』にも出ていました。個人的には『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023年公開)のイメージも強いです。

なお脇を固める出演者が満点です。「ハッピー・デス・デイ」シリーズのジェシカ・ローチやブロムカンプ作品でお馴染みシャールト・コプリー。「X-MEN」シリーズ&『ザ・グリード』(1998年公開)のファムケ・ヤンセン。『G.I ジョー 漆黒のスネークアイズ』(2021年公開)にストファの新作映画が控えるアンドリュー・小路。このジャンル映画を支えているようなメンツが大集合のキャスティング。いや~分かってるぅ~。

定期的に観たいタイプ

いやいや、こんな映画久しぶりに観た気がします。なんかこう映画好きが気軽に楽しめるエンタメ作品って感じで良かったです。

まずカルチャー愛がふんだんに盛り込まれた本作。監督の映画や格闘ゲーム好きが伺える内容は、あれもこれもな欲張り具合でまとまりの無さが多少あれど、決して嫌いにはなれません。勿論、製作に携わるサム・ライミ監督の作品へのオマージュも忘れてはいませんでした。地面から突き出される腕は定番ネタとして、ドラッグでのトリップシーンは『死霊のはらわたⅡ』(1987年公開)っぽさを感じます。

それも去ることながら、シャーマン演じるヤヤン愛が凄まじい。『ザ・レイド』(2011年公開)のマッド・ドッグ役でその名を轟かせたインドネシアのシラットマスター ヤヤン・ルヒアン。「ジョン・ウィック」シリーズにも登場をし、アクション映画界で愛される存在を確立させています。そんな彼のために書かれた脚本でははないかと思うぐらい輝いてました。ビーサンで二対一で殴り合うという胸アツ要素も拝む事ができました。

こうしたサブカル愛が溢れる丁度良いサイズのジャンル映画は定期的に観たいなと。1か月に一回になんて欲は言いません。2カ月に一回ペースぐらいで上映して欲しいですね。

まとめ

以上が私の見解です。
一つ文句を言うならアクションシーンに関して。全体的にカメラが寄り過ぎていて見づらかったです。血糊の量多めで頑張っているのは分かるんですけど、ガチャガチャしていたような気がしてその点は残念でした。

ちなみに内容とは関係ないですが、映画が始まる前の予告を見ていてふと思ったのがとにかくリバイバル上映の予告ばかり。リバイバルといってもレアな掘り出し作品ではなくメジャーな売れた作品。もしかして洋画新作の上映規模が厳しくなっているのはこうした売れた作品に縋り続ける企業体質にあるのかもしれません。企業方針としては良いでしょうし、大衆にもニーズがあるんでしょうけどねぇ…本ブログで何度も言っているかもしれませんが、文化的な多様性が損なわれてはいないか…

という事でこの辺でお開きです。ありがとうございました。




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