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第277回:映画『ANORA/アノーラ』感想と考察

今回は現在公開中の映画『ANORA/アノーラ』を語っていこうと思います。毎度の事ながらややネタバレ注意です。

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イントロダクション

去年のカンヌ国際映画祭で最高賞、また先日発表された米国アカデミー賞では作品賞を始め5部門を受賞したコメディ映画。

ニューヨークでセックスワーカーとして働くアニーことアノーラ(マイキー・マディソン)。ロシア語が話せるという理由でロシア人富豪の御曹司 イヴァン(マーク・エイデルシュテイン)の接客を行う事になる。彼がロシアに帰るまで1万5000ドルの報酬で”契約彼女”としてパーティにショッピングと豪遊。その流れで衝動的な結婚を果たしてしまう。しかしそんな結婚が許されるわけもなく、イヴァンの両親がお目付け役である男たちを送り込んでくるのだが…。

監督はショーン・ベイカーアメリカインディペンデント映画の筆頭といったところでしょう。『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』(2017年公開)や『レッド・ロケット』(2021年公開)も面白いですが個人的には『タンジェリン』(2015年公開)が好きかな。全編iPhoneで撮影したという映画。12月24日が舞台なのでクリスマス映画もあります。

主演はマイキー・マディソン。本作でオスカー女優に仲間入りとなりましたが『ワンス・アポン・ア・ハリウッド』(2019年公開)ではマンソンファミリーの一人を演じていました。オースティン・バトラーにマーガレット・クアリーといいマンソンファミリーを演じたメンツの躍進が止まりませんね。

そして個人的注目はお目付け役の一人を演じていたユーリー・ボリソフ。どっかで見た事あるぞと思ってましたが、そうか『コンパートメントNo.6』(2021年公開)じゃないですか!あの時も朴訥とした良い奴でしたよね。そして調べているとAK-47カラシニコフ銃の誕生を描いた『AK-47 最強の銃 誕生の秘密』(2020年公開)の主演もやってます。観たかったやつ。

修羅場の名手の集大成

さぁ今年のアカデミー賞作品です。何だか「如何にも」という雰囲気は感じはしませんが、まぁ面白い映画なので別にいいんですけど。

序盤はパーリピーポーな若者が酒とセックスに明け暮れるシーンが結構長めに続き"ちょっと退屈かも…"とは思いました。しかしお目付役が登場し、バカ息子の両親が二人を離婚させるべくロシアから飛んでくるとなったらさぁー大変。監督お得意の怒涛の修羅場連チャンです。『タンジェリン』や『レッド・ロケット』では修羅場のシーンが作品内における見せ場といったところでしたが、今作はそれがモリモリ。尋ねる先々で修羅場を繰り広げるアノーラさん御一行に場内は笑いに包まれていましたし、私自身も声を上げて笑ってしまいました。それにしてもアノーラさんがパワフルなこと。絵に描いた「幸せ」を手にする千載一遇のチャンスを何としてもモノにしたいが故に断固として一歩も引かず。叫び暴れまくり放送禁止用語のマシンガンをぶっ放しまくります。マシンガンってよりもう絨毯爆撃だよw 一体何度Fワードを口にしている事か。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013年公開)と良い勝負じゃないかな?

しかしどんなに抗っても打破が難しい職業差別や性差別の壁、持てる者と持たざる者にある深い溝は今までの作品でも描かれてきたテーマ。これは監督の集大成といっても過言ではない作品になったと思います。

まとめ

以上が私の見解です。

前述の通り序盤は少々退屈だったりラストのアノーラさんがイヴァンさんに取る行動に引っ掛かりを感じたりもしましたが、ここ数年のオスカー受賞作の中では純粋に楽しめたと思います。いや『Coda/コーダ』(2022年公開)があったな。

それとオープニングクレジットが格好良かったですね。現在公開中の『ブルータリスト』もセンス抜群でしたが、こっちに軍配かなぁ。オープニングクレジットに凝った作品を作るのが流行りなのでしょうか?

という事でこの辺でお開きです。ありがとうございました。

 




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