今回は映画の話ではありません。とは言え映画館についての話はする事になります。
以前、旧Twitterで東京都心で好きな場所ランキングについての投稿を見かけて私も思い付きで挙げてみたのですが、理由をしっかり考えてみようと思った次第。さぁ生まれも育ちもトーキョーのCityBoyで地方出身者からは色々言われそうな私が改めて東京と向き合って選定したスポット。これから就職や入学シーズンで上京される方々にとっては案外参考になるかもしれませんよ。

↑東京といえば東京タワーでしょうか?ランキングには入れていませんけど
第10位
議事堂通り
甲州街道から伸び都庁議事堂と京王プラザホテルを間を抜ける通り。いきなり変なところを挙げたもんですが、あそこを夜に歩くの好きなのです。
まず人通りがかなり少ない。新宿とは思えない人っ気のなさが落ち着きます。まぁ飲食店や商店がありませんからね。そして丹下健三が設計したイカつい東京都庁のビュースポットでもあります。夜になるとただでさえ異様な形をした東京都庁の建物がオフィス街の光を受けてぼんやり佇んでいるのです。しかも場合によってはプロジェクションマッピングで毒々しく輝いている時もあり何とも”トーキョー”らしいカオスさが際立ちます。しかしあのプロジェクションマッピングは人気ないですね。SNS上では税金の無駄遣いなんて言われ、実際見ている人もまばら(たまに外国人観光客が写真撮ってるぐらいだもんね)。都としては新たな観光スポットを目論んだのでしょうが、成功とは言えなさそうです。
第9位
国立西洋美術館
上野恩賜公園内にある西洋美術を中心に取り扱う美術館。上野にはその他にも多くの美術館や博物館が点在しますが、特に好きな場所といったらここになります。
世界文化遺産に登録されている建物内で美術品が鑑賞できるという贅沢が味わえ、それでいて入館料が一般500円ははっきり言って破格です。これも偏に「国立」であるからこそでしょう。しかしそんな国立博物館や美術館に対して収入目標を定め、未達成の場所は再編という何ともきな臭い話もあるので、今後は値上がる可能性がありそうなので今のうちに行くべきかも。なお私のお気に入りの作品は ヴィルヘルム・ハンマースホイの「ピアノを弾く妻イーダのいる室内」。なんでしょうね、空間美っていうんでしょうか。シックな色合いも好みです。
あっちなみに公園内にある黒田記念館も良いですよ。なんてったって入館無料で黒田清輝の絵が見れちゃいますから。
第8位
新宿十二社熊野神社
西新宿に鎮座する神社。新宿の神社ですと新宿三丁目方面の花園神社が有名かもしれませんが、たまたま立ち寄った際にライブのチケット祈願を行ったところ見事当選した場所という事でランキング入りとなりました。結構立派な社殿を構えつつも人はまばらなため気持ちのリラックスが出来ます。
また隣接する新宿中央公園も好印象です。昔は昼でも薄暗いイメージがありちょっと近寄りがたい雰囲気が流れていましたが、いつ頃かガラッと変わりました。恐らく園内にカフェを併設したのがデカいんだろうな。
第7位
神保町 古書店街
言わずと知れた本の街。学生時代は空きコマの時間潰しによく足を運んだ場所です。別に何を買うでもカレーの有名店に入るでもなくぶらぶら。金の無い友人とはよくサイゼリヤで過ごしたものです。
という昔話も程々にしてそりゃ本屋が軒を連ねる街というだけでワクワクしますが、毎年秋に開催される古本市では沿道にも本が積まれたワゴンが並ぶ圧巻の光景となります。この古本市、今年はどうやら4月にもあるらしい。リニューアルオープンした三省堂書店をチェックするのも兼ねて行かないといけませんな。
第6位
コレド室町
日本橋にある商業施設。敷地内には福徳稲荷神社(芽吹神社)があり、ここが最近かなりの賑わいを見せています。何でもアイドルグループのライブチケットが当たるという噂があるらしく連日推し活女子たちが列を成しています。私にとっては第8位に挙げた神社がそれに該当するので、ゲン担ぎの寺社仏閣はその人それぞれで異なると思っていますがとにかく困った時は神頼みは皆同じです。
それに都内にあるTOHOシネマズで最も治安良い場所だと思います。マナーのなっていないクソ客との遭遇が記憶にない唯一のシネコン。個人的には傘を忘れて取りに行ったり携帯電話を家に忘れどうにかチケット発券出来ないかを交渉したりとハプニングに見舞われる事の多い映画館ですが、その都度丁寧な対応に助けられています。
さらに周辺には各地のアンテナショップが点在しているのもポイントが高くぶらっと散歩していると色々発見があります。
第5位
日比谷OKUROJI
日比谷から新橋に掛けて展開する高架下の商店街。青森県八戸市のアンテナショップや手ぬぐいを揃えた染物店と個人的にささる店が多いのが選定理由ではありますが、適度な人の少なさが有難いスポット。有楽町や銀座の飲食店はどこも混んでてうんざり。しかし中心地から少し離れたここに来ると比較的すんなり入店が出来ます。
しかしその人の少なさが影響したのでしょうか。私が好きでたまに行っていた常陸牛を使った肉料理の店が無くなったのが悲しみ。あそこのハンバーガーが個人的には今まで食べてきたバーガーの天井でした。あの味に変わるものはないかと色々食べてはみていますが、しっくり来ないんだよな…
第4位
新宿武蔵野館
新宿にある都内最古の映画館。本当は同系列だった新宿シネマカリテと書きたいところでしたが無くなってしまったので…
恐らく私が一番足を運んでいるミニシアターになります。つまりは映画の面白さの幅を広げてくれた場所です。シネコンで上映される大作とはひと味違った作品に出会えるのがミニシアターの醍醐味ですが、ここは上映作品の水槽を交えたディスプレイ装飾など作品そのもの以外からも感じられます。
また新宿駅直結という素晴らしいアクセスの良さもポイント。地下で繋がっているので雨の日や猛暑日なんかは楽に辿り着けます。
第3位
丸の内ピカデリー
有楽町駅すぐにあるシネコン。2階席を備えたシネコンは都内だと唯一か?私が認知しているのはここだけで絶滅危惧種となった2階席。(ミニシアターではシネクイント渋谷とシネスイッチ銀座にあります) いや、2階の一番前の席ってのが映画館の座席におけるベストポジションだと思っていますから。丁度スクリーンが目線の高さにくるのでめちゃくちゃ見やすいんですよ。
また、ここのDolby Cinemaが映画体験として格別だと思っています。映画がお好きな方々の間だとグランドシネマサンシャイン池袋のIMAXが人気っぽいですが、私はDolby派です。『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』(2023年公開)を観た時は本当に衝撃的でした。ただ料金がお高いので年に1回行くか行かないかの頻度です。
そして毎年、東京国際映画祭でお世話になるスポットでもあります。それでいうと丸の内TOEIの方が印象にあるんですけど、あそこも無くなってしまったからなぁ…
第2位
紀伊國屋書店 新宿本店
本を買うのは基本的にここ。そして新宿で時間を潰す場所としても基本的にはここです。昔は新宿駅南口の高島屋近くにあった店舗の方によく行っていた気もしますが、本屋といえば紀伊國屋のイメージが私の中に定着しています。
最上階にDVD/Blu-rayの販売コーナーが残っているのが有難い。滅多に買わないものの、今や絶滅したといっても良い円盤の販売コーナーなので、定期的に生存確認をしています。リニューアルする前は別館にあって結構な規模の売り場面積だったんですけどね。さらに地下1階にある飲食街も結構好き。特に 旅行雑誌「るるぶ」が運営しているレストランは何頼んでもハズレなしです。レストラン内にはるるぶの雑誌も置いてあるので、何処へ旅行をしようか思いを馳せるのにもうってつけです。
第1位
日比谷公園
吉田修一が芥川賞を獲得した『パークライフ』の舞台でもある都立公園。私にとっては圧倒的1位です。
イベント事が開催されていない限り人が少ない&適度な広さが丁度良いザ・都会のオアシス。銀杏並木の紅葉をはじめ季節によってはネモフィラやユリの花も綺麗に咲いているので、個人的には四季を感じるためのスポットとなっています。昨今の都市開発の事情に反するかのようにベンチも多く配置されており、晴れた日は読書やちょっとしたピクニック気分で昼食を取るのにも向いています。さらに園内にある日比谷図書文化館が暇つぶしスポットとして最適。三角の形をした面白い構図の建物で公園の緑を眺めながら本を閲覧できる座席が充実している良い図書館です。
といったようにで私が公園に求めている全てがあるといった感じ。上野や代々木公園も好きですけど、あそこはオアシスではなく観光地化してる印象なので少々”落ち着き”が足りないんですよね。
番外編
最後にランキングからは外したスポットを5つ列挙します。まずは、一度しか行った事がないためランキング外にした3選。
・アドミュージアム東京
新橋にある広告・CMをテーマにした美術館。入館無料とは思えないボリュームで平気で2時間近く居た気がします。ちなみに近くにある旧新橋停車場も入館無料スポットです。
・東京都現代美術館
清澄白河駅近くの現代アートを取り扱う美術館。建物が立派です。建物単体でいえば国立西洋美術館より好きかも。また周辺には東京の郷土料理 深川めしが食せる店が点在してるのも良い点です。
・NHK放送博物館
神谷町近くの23区内で最も標高が高い山 愛宕山にある博物館。今では代々木にあるNHKですが、開局当時はここにあり、都内で高い場所だった事が電波塔を建てるのに好条件だったらしいですよ。こちらも入館無料とは思えないボリューム。受信料様々です。なお博物館隣には出世の階段で有名な愛宕神社もあります。
そして、とある理由でランキング外にした2選。
・シネマート新宿
今や都内のジャンル映画好きが集う聖地、いや限界集落といって過言ではないミニシアター。独自路線を貫く上映ラインナップが非常に素晴らしい。ただ2番スクリーンがなぁ。座席と座席の間隔が狭い&前後の高低差が少なく前の人の座高次第で見えなくなる&通路が一本なので出入が過酷だった記憶。そのため2番スクリーンでの上映回は避け続けていましたが、今は改善されたのでしょうか?
・ヒューマントラストシネマ渋谷
こちらもジャンル映画にめっぽう強い映画館。恐らく新宿武蔵野館の次ぐらいにお世話になっているミニシアターですが、ここは映画館というよりも渋谷という立地がマイナス。私あまり渋谷が好きではなくてですねぇ…新宿や銀座周辺と比べると街自体のキャパが狭いっていうんですか。道幅の狭いところが多く常に人が滞留している感じが苦手。また駅が迷宮。これは今改善しているところなんでしょうけど、京王井の頭線から銀座線に乗り換えようとした時、幻滅するほど路頭に迷った事は今でも忘れません。
まとめ
以上、ランキング外も含めると15の場所を取り上げました。
こうして列挙してみると
・人が少ない
・コスパが良い
というのがキーワードとなっていました。東京は人が多くて諸々の値段が高い。そのせいもあって何処か忙しない時の流れと人が冷たいコンクリートジャングルなのは間違いないでしょう。しかしちょっと視点を変えてみると意外にも安らげる場所があります。まさしく"Find my Tokyo"。捨てたもんじゃないな。というと事で思っていた以上に長くなりました。この辺でお開きです。ありがとうございました。





