7月2日(水)いよいよ夫の念願「北のアルプ美術館」へ
今日は、夫の永年の夢、斜里町にある美術館「北のアルプ美術館」を訪ねる日です。月・火が休館だというので、1日待っての今日水曜です。
さて弟子屈(てしかが)にある宿舎の正式名は「屈斜路原野YGH(ユースホステルゲストハウス)」です。写真は、2階から見たガラス張りの食堂と猫のいる談話室。

7時10分まで:ハウス周りを散歩。ルピナスが咲いている。

7時10分 朝食

ここで、最初に宿舎に入った時の写真を・・・

建物入口の外観です。ちょっとユニークな建物です。

8時10分:部屋を出る
8時40分:車でナビのルート探しの後出発
9時15分:美しかった摩周湖をもう一度見たくて、まず、摩周湖第三展望台を目指しましたが、摩周湖は見えず。昨日晴れていて良かった。
台湾からの観光客のお二人と写真の撮りっこをしました。

9時26分:山を下る途中、鹿、3頭と出会う。その内の一頭。

9時37分:清里町へ降りる(『清里』ブームがありましたが、あれは山梨の清里)
10時ごろ:白い花がジャガイモの花なら、じゃが芋畑。

10時10分:斜里町
10時30分:北のアルプ美術館着

閉まっている。居室の方から上品な方が出て来られて、今年から水曜もお休みになった、HPにのせているとのこと。大阪から訪ねてきたと夫が訴えて、特別に開けて頂き見学できることになり、ホッとしました。
電気をつけて、扇風機も回してくださって、どうぞと言ってくださいました。留守でなくて良かったですとも仰ってくださいました。この方が館長さんで、今は亡き創設者・山崎猛さんの奥様の山崎ちづ子さんです。

まず最初に、2階のアルプ関連の展示の部屋を廻りました。辻まことの原画や版画の原画があり、沢山の展示を見てタップリとアルプの世界を味わえました。
展示してあった中から辻まことの作品。

独特のイラストを描いていた畦地梅太郎という方の作品。

階下に降りて館長さんに声をかけると、全面ガラスで仕切って生前そのままに保存されている串田孫一の書斎と居間を案内されました。
東京での串田孫一の書斎そのままが再現されていました。夫は感激の面持ちでした。


ところで、北海道旅行は、行くのなら私は富良野と美瑛の丘を見たいと思っていましたが、夫の思いは、数十年この「北のアルプ美術館」でした。旅行から帰って、その思いの丈を山仲間にあてて書いた夫のスマホの文章を引用してみます:
(前略)
・・・中でも網走に近い斜里町にある「北のアルプ美術館」を訪ねることが出来たのは最高の喜びです。1992年に開館のニュースを当時聞いて以来、いつか行きたいなあと思い続けていました。
1958年3月、私が高校に入る時、串田孫一(くしだまごいち)を責任編集者として山の文芸誌「アルプ」が創刊されました。B5サイズの小雑誌ですが、当時近所の小さな本屋で見つけ立ち読みして、たちまちいい本だなあと思いました。以来25年間300号で終刊するまで、山に関わる随筆、紀行、詩、絵、版画、歌などが掲載されました。串田孫一を始め尾崎喜八、大谷一良、辻まことなど多数の人たちが寄稿しました。
私は串田孫一の文章に魅せられて、彼の代表作「山のパンセ」(岩波文庫に入っています)を何十回となく読みました。私のテント泊好きは串田の文章の影響だと思います。
文芸誌「アルプ」の作り出す雰囲気・精神に魅せられた北海道の斜里の若者が「アルプ」関連のものを集めて「北のアルプ美術館」を1992年に造りました。串田孫一が2005年に89歳で永眠した後、串田孫一の遺族の要望で彼の書斎と居間を数年がかりで北のアルプ美術館に移し、文字通り串田孫一のアルプの精神を伝える場所となりました。
長々と紹介させていただきましたが、皆様も北海道知床網走近辺を旅行される機会があれば、ぜひ斜里町の「北のアルプ美術館」にお立ちよりをお薦めします。
保存してある串田孫一の居間。ストーブを5客の椅子が囲んでいる。

楽器のハープがおいてあって、入口すぐ左にはピアノも。

山の文芸誌「アルプ」の展示。

室内から建物の入り口が見える。

最後に居室の方に向かって夫がお礼を伝えたら館長さんが出て来られ、夫が数点の書籍を購入しました。夫が館長さんに「失礼ですが、おいくつですか?」と。『えぇーっ? 女性に年齢訊く!?』でしたが、館長さんが私の顔を見られたので、「私は81ですけど」と助け船。「76ですけど。毎日開けるのも辛くて今年から水曜も・・・」と。閉館日が増えた理由が分かりました。それでも美術館を維持、開館されていることに「アルプ」と串田孫一と辻まことの愛読者の一人である夫はとても感謝しています。
幸運にも館内を見せてもらえて本当に良かったです。静かな佇まいの美術館。夫の長年の夢を果たせて本当に良かったという思いで美術館を後に。

ところで、初めてこの美術館にたどり着いて車を降りた時、

私が最初に気づいたのは、建物の玄関わきの水場で小鳥が水浴びをしているところでした。斜里岳の伏流水だと説明を受けました。

そして、松ぼっくりが沢山落ちていましたので、入館前に家族四人分拾ってきました。

