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「映画『正体』台詞の魅力」と「山口馬木也さんと映画『侍タイムスリッパ―』と舞台『巌流島』」

映画「正体」、まだ見ていない方たちにネタバレを避けながらも、観るたびに新たな視点を得てブログに書き連ねてきましたが、セリフについて書かれているXを見つけました。そうなんです、セリフのやり取りがまたいいんです!それをこんな風に書ける人も素敵です。書いても(ネタバレ)ホントにいいの? なんて思いながら読みました:(鏑木慶一は21歳、安藤沙耶香は、鏑木よりは10ほど?年長さん)

#映画正体 やっぱり邦画史上最高傑作でした。
原作やドラマにない新たな魅力が、最高に描き切られすぎてます。
何度も観ると細部へのこだわりがエグい…
 
特に横浜流星演じる鏑木と吉岡里帆演じる安藤の対比が、作品を美しくまとめ上げている気がします。
 
以下、ネタバレ含む叫びです。
 
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2つ挙げます。
台詞は正確じゃないかもしれません。
 
まず1つ目。
久間としての鏑木が、今は会えない安藤への想いとして宇野に伝えた
『全部終わったら、謝りに行きます』 に対して、
 
ラストの面会シーンで安藤が鏑木に伝えた
『終わったら、全部聞くから』
 
短い時間を共にする中で信じる心で通じ合った2人が見事に表現されていると感じた対比でした。
 
-- 続いてもう1つ。
 
ベンゾーとしての鏑木が労災を取ろうとする際の
 
『おかしいことをおかしいって言ってるだけ
 
(間違ってることを、だったかもしれないけど、そういうニュアンスの台詞) に対して
 
安藤が鏑木の支援で集まった方々に向けて
 
『間違ってることを正さないと
 
更にそれに対して、最後の面会シーンで鏑木が、何故逃げたかと問う又貫に答えて
 
『信じたかったんです、この世界を。正しいことを正しいって言えば、信じてくれる人がいるって』
 
正義とは何か、信じるとは何かを追究した本作において、この3つの台詞の対比は本当に美しかったです。
 
間違ってることを間違ってると言うことは、そのシーンにも表れていたように、相手にとっては反抗的な態度であり、批判や拒絶であり、この世界を切り裂くものになり得ます。
 
ただそれは誰かにとっては、間違いを正そうとする行為であり、正しいことを正しいと訴える行為です。
 
自分が何を信じ、何を正義とするかによって、その見え方は違ってくるし、又貫の心境の変化にそれが一番込められていました。
 
表面ではなく、何か奥底にある他人の声に耳を傾けて寄り添うことが、人を信じることの根底にあると教えられたような気がします。
 
逆に言えばその正義や信念は、ふとしたきっかけで揺らぎ始める、儚いものでもあります。
 
誰かを、何かを、信じるということの果たす意義はそれほどに大きく、欠かせないものなのだと感じさせてくれました。
 
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3つ目の台詞に続けて、塀の外での生活を振り返っていう鏑木の台詞も、強烈に印象的です。
 
『生きるって良いなぁって思いました。そして、もっと生きたいって思いました』
 
また、それを肯定するような安藤の台詞 『君には、未来を生きる権利があるんだから』
 
鏑木に鏑木なりの人生を再び歩ませるために尽力した安藤の全てが詰まってる、この映画のハイライトともいえる吉岡さん渾身の一言でした。
 
これは本当に何度でも聴き返したいです。一番の涙腺崩壊シーン。吉岡さんはこの言葉を紡ぐために生まれてきたのかといっても過言ではないです…(すみません)
 
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前にも触れましたが、本作では過去も描かれず、単なる真犯人として描かれた足利を救えなかった、彼が殺人を犯しているという事実が存在していることも忘れてはなりません。
 
ここで挙げた台詞にとどまらず、汗や血、光と影などの描写、、様々な対比が作品を美しくまとめている一方で、ある意味での表裏一体性を示しています。
 
汗の描き方、多分めっちゃすごいです。
 
生きることやこの世界の美しさ、信じることの尊さがある一方で、美しくない、狂った面がこの世の中にはあり、我々はどう生きるべきかを改めて問われているのでしょう。
 
この作品は、染井先生の生み出した原作から、亀梨さん主演のドラマ、そして本作と繋がれて、大きく複雑で一番大切なメッセージを伝えています。
 
私はそれにどう応えるべきか、日々自問し、突き進んでいきたいと改めて思います。
 
『正体』がもっともっと全人類に届いて、いつの日か、全員でこの作品を分かち合えるように願っています。
 
p.s.
 
染井先生
これからも先生の創り上げる世界を楽しませていただきます。
この作品を味わえる時代に生まれて最高です。
 
制作陣の皆様
染井先生の作品に出逢わせていただき、ありがとうございました。
 

 

◎先日のお茶飲み話で、今期の朝ドラはどうして面白くないのか…という話にもなりました。「虎に翼」の後では…ということもあるかもしれませんが、大阪もので阪神淡路大震災の時期を挟んだお話なんですが・・・どうも『ギャル文化』が分らなくてダメなのかも・・・とかいろいろ二人で話しましたが、不思議なものです。

ところで、先日観た映画「侍タイムスリッパ―」の主役を演じ、ブルーリボン賞の主演男優賞を受賞した山口馬木也52)さん、朝日新聞20日)の「一語一会」コラムでも取り上げられていました。

 大評判の自主製作映画「侍タイムスリッパ―」で、俳優生活25年にして初主演。現代にタイムスリップし、剣の腕前で時代劇の「斬られ役」として新しい人生を歩む実直な会津藩士、高坂新左衛門は、2000年代のテレビドラマ「剣客商売」で演じた剣一筋の真面目な青年、秋山大二郎に重なってみえる。

 絵本作家を目指したが、「生活のために」25歳で俳優デビュー。「剣客商売」では演技の基本を知らないまま準主役に抜擢された。失敗続きだったが、主演の藤田まことさんも演出の井上昭監督も声を荒げることはなかった。藤田さんは撮影場所でセリフを入れ、何か気づくと監督に伝えた。監督もうれしそうに応じていた。2人が一心同体になった現場で学び、「本物の役者になりたい」と強く思うようになった。

 忘れられないのは飲み屋で井上監督から掛けられた言葉。「水槽の中で金魚が急に方向を変えて泳ぎ出すだろう。ああいう驚きと美しさと感動が役者には必要なんだ」

 当時はピンとこなかったが、経験を積むにつれ、ぼんやりとわかってきた。現場では思いがけないことが起きる。「『予定調和をするな』『語感や第六感を働かせて感取れ』『相手とコミュニケーションをしっかりとって肌で感じろ』。そういうことではないかな、と」

(以下略)

◎私は2022年の横浜流星主演の「巌流島」の舞台を見ていて、その舞台では、山口馬木也さんは小倉藩細川家の重臣、藤井監物を演じました。

写真は「巌流島」のパンフレットの山口さんの藤井監物と20日付けの朝日新聞の記事。

◎この「巌流島」の舞台は宮本武蔵横浜流星さん、佐々木小次郎を歌舞伎の中村隼人さんが演じていました。この二人が、今年の大河ドラマで共演。横浜さんが主演の蔦屋重三郎を、中村さんは後に「火付盗賊改め方」を務め「本所の平蔵さま」と呼ばれるが、青年時代は吉原で放蕩の限りを尽くす長谷川平蔵を演じています。

「巌流島」のパンフレットにある下の写真は、2022年、巌流島での制作発表会。偶然、私もこの4日後くらいにここを訪れています。夫の車で中国自動車道をドライブ旅行して、海底トンネルで北九州に渡って、ついでに巌流島を訪れていました。像の前に立っているのは主演の二人と演出の堤幸彦氏。

舞台では山口馬木也さんの存在感も若手の引き締め役としても抜群で圧倒的でした。

ところでパンフレットを読んでいて不思議なことに気づきました。「今秋公開予定の『侍タイムスリッパ―』(安田淳一監督)では、映画初主演も飾った」と書かれていて2023年秋には公開予定だったことが分かりました。

ということは公開されて1年以上経ってから観たということに。先日、箕面の109シネマズのスケジュール表を見たら、コレが入っていて驚きました。電車に乗って宝塚の売布神社まで行かなくても、歩いて行ける近場で公開されているのにと…。灯台下暗し…でした。




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