以下の内容はhttps://caddi.tech/2026/03/31/110000より取得しました。


PdM×エンジニアのAIネイティブ開発 ── 高速Hi-Fiプロトタイプがもたらす価値

背景

こんにちは、キャディ株式会社D&A部の山﨑広之と申します。

現在、筆者らのチームでは、キャディのミッションである「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」ための新しいアプローチに取り組んでいます。具体的には、調達領域の課題解決に向けた仮説検証(フィージビリティスタディ)を通じ、顧客にとっての真の価値を探り当てる新規機能の立ち上げフェーズの真っ只中です。

この検証サイクルが後半に進んだ頃から、顧客へのヒアリングのためにAIエージェントを活用し、デモアプリを作成し始めました。

AIエージェントを使った開発というと「開発期間の短縮」にばかり目が行きがちですが、チームでRetrospectiveをしてみると、実はアプリ作成自体がコミュニケーションや課題解決において大きなメリットをもたらしていると気づきました。

今回は、筆者らが実感した「3つのメリット」についてお話しします。アジャイルに開発を進めている方の助けになれば幸いです。

実際にデモアプリを見せながら説明したいところですがまだ難しいため Retrospective で用いた付箋を見せつつ話したいと思います。

1. チームメンバーが頭に描いているものが同期できる

開発を進めていると、チームメンバーから「こういうのはできないか」と口頭で仮説を提案されることがよくあります。

デモアプリ作成前は、筆者らが頭の中でイメージしながら「できるはずだ」「よさそうなアイデアですね」と回答していました。しかし作成開始後はAIエージェントを活用していることもあり、「じゃあ明日作ってきます」と即座にやりとりし、翌日には実物を見て議論できました。

言葉や図解だけでなく、動くものを中心に議論することで認識のずれがなくなり、より全員が同じ方向を向けます。

振り返りでも、以下のようなポジティブな意見が出ていました。

  • 「動くものがあるの最高」
  • 「Appを通すことでレイテンシー(遅延)を体感できるのがいい」
  • 「自分たちのツールとして使うことで体験が洗練されていく気がする」

💡 AIエージェントの発達で、将来的にはPdMも含めたチームメンバーそれぞれが自分のアイデアをサクッと具現化してミーティングに持ってくる未来も期待しています。

2. 優先度が低い、かつ実現可能性が不明瞭なタスクをまとめて完了できる

「実現可能性が不明瞭だがおそらく問題ないだろう」というタスクが、優先度の関係で保留されることがしばしばありました。

そういったタスクは「問題はない」と思いつつも、100%実現できると言い切れません。未解決の懸念事項として頭の片隅に残り続け、わずかながら認知リソースを消費し、精神衛生上もよくありませんでした。

しかし、今回デモアプリを作成する過程で、これらのタスクをまとめて完了できました。結果として頭のモヤモヤが晴れ、余計なリソースを割かずに「今取り組むこと」だけに集中できるようになりました。

💡 振り返りでも「ダミーとデモをリアルに近づけるフィードバックをしてよかった」という声があり、チームで協力して検証環境の質を上げられたのは大きな収穫でした。

3. 顧客に価値を提供するためにUI/UXからの解決案を提案できる

個人的に一番大きな気づきだったのがこれです。

当初、開発チームの目標は「データの読み取りや、AIが期待通りの出力をする精度を上げること」でした。

しかし、大目的はあくまで「顧客のペインを取り除くアプリを作り、モノづくり産業のポテンシャルを解放すること」です。

AIを用いた技術的なアプローチのみで期待通りの結果を完全に出し続けるのは難しく限界があります。デモアプリがあることで、その限界をUI/UXで対応したり議論したりできました。

課題 UI/UXによる解決案
精度への対応 ユーザーが容易に訂正できるUIにする
レイテンシーへの対応 情報の逐次表示やローディングスピナーの工夫により、体感待ち時間をコントロールする

また、UXで上記のような工夫をするからこそ、逆に「AIの精度はこれぐらいあれば実用に足る」と精度の線引きを改めて定義できました。

これらの提案は、データの入力・出力のみを行う純粋な精度検証からは得られず、デモアプリを通じたコミュニケーションではじめて得られたといえます。

もちろん、精度向上へのチャレンジも継続して取り組んでいます。

💡 常に「マクロな視点(UI/UXも含めた顧客のペイン解消)」と「ミクロな視点(精度向上の取り組み)」の両輪を意識するよう心がけています。

まとめ

デモアプリを作ってコミュニケーションすることのメリットについてまとめます。

メリット 詳細
チームメンバーが頭に描いているものが同期できる 全員が同じ方向を見ることができるようになりました
優先度が低いかつ実現可能性が不明瞭なタスクをまとめて完了できる 余計なリソースを割かずに今取り組むことだけに集中する
顧客に価値を提供するために UI / UX からの解決案を提案できる マクロな視点とミクロな視点を常に意識し解決する

AIを使って「早く作る」だけでなく、作ったものを起点にどうチームで対話し、顧客の価値に向き合うかが重要だと改めて痛感しました。

また、このような取り組みを高速に行うことで、プロダクトを届けるまでの時間を短縮できると感じています。

このように、キャディ株式会社では、最新技術を取り入れつつチームで議論しながら一丸となって本質的な課題解決に取り組んでいます。

最後になりますが、AI Agentに関する取り組みや製造業におけるCVに関する取り組みに関しては、他にも以下のようなキャディのメンバーが書いた記事あります。

ご興味あればぜひお読みいただけたら嬉しいです。

  • AI Agent に関する取り組み

caddi.tech

caddi.tech

  • 製造業における CV に関する取り組み

caddi.tech




以上の内容はhttps://caddi.tech/2026/03/31/110000より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14