この記事は後編になります。前編は以下のリンクから見ることができます!!
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シュールとポップ、クラシックとロック
さて、ゲーム実況者の個性は、Miiにでるのではないか、と考えるのが筆者の持論だ。
それは、その人のキャラクターを視覚化させるからだ。最俺でいえば、顔の枠を越えてしまっている破天荒な悪魔ヨーキー(キヨ)、顔が空虚な穴だらけだけどなんかかわいくもみえてくるサイコパスあな(ヒラ)、乙女すぎるのになぜか本人の顔が浮かぶこーすけ。そして、フジといえば…。普通のおじさんなのに、顔の作りが異様にリアルでシュールなのが特徴だ。紫で構成された髪型はファンキーな感じもしなくはない。口元は水木しげるのタッチに似て、かわいい感じがしなくもない。つまり、シュールさとポップさの混ざりとその同居のバランスのよさがフジなのだ。ボケとツッコミのバランスのよさと非常に似ている。(以下の動画のサムネイルでは四人のMiiがはっきりとわかる。左から、キヨ、こーすけ、ヒラ、フジである。)
最速の男を決めよう『最俺マリオカート王決定戦!』【マリオカート8 デラックス】
「こんな東京オリンピック笑うわ!」(キヨの最新動画)という動画のキャラ造形をみれば、よりはっきりするが、フジの作るキャラの多くは、「中年」なのだ。これもつかみどころがない。牛沢のようにはっきりとしたかわいい「じじい」というわけでもなく、かといって「若者」でもなく、キヨ・ヒラにように「怪物」でもない。しかし、この「つかみどころのない」シュールな「中年」がいることによって、ほかの「怪物」や「じじい」など個性の強すぎるキャラたちが余計に異常に見え、笑えるのは確かだ。一般論として、「中年」は若者と老人に挟まれる「中間管理職」の立場になることもおおい。どちらにも振り切らない・振り切ってはいけないという社会的要請は、はからずもフジに求められているものに似ているのかもしれない。これは考えすぎだろうか。
同じようなことは、彼の音楽事情にも関連するように思う。ゲーム実況などで使っているのは基本的にクラシックである。クラシックには造詣が深いようで、以前最俺のほかメンバーにクイズを出題していたこともあったくらいだ。
音楽のせいか、下ネタだらけの実況のときも、なぜか品のよさがうまれてしまうような不思議な効果を生んでいる。しかしながら、ゲーム実況者ワクワクバンドでは、激しいロックをかなでており(ベース担当)、こちらでは下ネタなしでも、なぜかセクシーな「雰囲気」をだしている。しかし、このふたつの音楽事情のように、対立していそうな項目もフジにかかれば、ギャップというよりもバランスのよい同居となってしまう。だから、彼はこれといった定義では語れない「つかみどころのない軟体」なのだ。それが、おそらく彼を「雰囲気イケメン」と呼ばせるにいたっている。
雰囲気イケメンと魅力的な不審者
「雰囲気イケメン」とは、ファンが彼を言い当てた本質的言葉だとおもう。フジはイケメンをジャッジする基準となるはずの顔をサングラスとマスクでほとんど隠している。しかし、「イケメン」だと感じるところがあるということなのだ。どういうことか。
この謎に関係しているのは、人は隠れているものを暴きたくなる、「空白」への欲望をもつのではないか。しらなかったことを知りたいとおもったり、なぞを解きたいというのはすべて、「空白」への欲望の具体例だ。サングラスとマスクは、フジの顔を「空白」にする。詳しく調べれば確かに編集ミスなどの際の顔ばれ写真を見ることも可能だが、それよりも多くの人は他のものでその「空白」を埋めようとする。たとえば、顔と対照的に露出される胸元や、声、肌の色や手、服装など顔のほかに見えるところや、発言の内容、実況内での反応などに注視させられる。「隠す」ことは、隠されたものの周辺をよけいに露出させるという矛盾した効果がある。
そして、そのようにフジを注視すると、気がつくのは彼が多才すぎて「つかみどころのない」ということだ。これを形容するのが「雰囲気イケメン」というワードだろう。曖昧な空気感をあらわす「雰囲気」と主観的な魅力をあらわす「イケメン」は、かれの多才さやバランス感覚、センスのよさへの肯定的な評価を最大限言語化したものだ。その意味でサングラスにマスクという彼のいでたちの不審者的な要素は、「雰囲気イケメン」とは矛盾しないのだ。それどころか、「雰囲気イケメン」であることのひとつの要因になっているともいえるだろう。だからこそ、フジはどのグループに行っても、リスナーの中に自分の「雰囲気」を残してくれる。だから、やっぱりフジは多才で魅力的でしかない不審者だ。
※ちなみに…おそろしいことに、彼は多才なのに器用貧乏ではない。笑い声の「パー子」さなど突き抜けたものも持っている。あと、マリオメーカーやアフレコで見せる異常な凝りも。恐ろしい。
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前編から、しばらくたってしまい申し訳ありません…。
ゲーム実況界隈とくに、最俺やトップ4の界隈はハッピーなニュースが多くなっていますね!「おめでとうございます!」「楽しみです!」と言いたいことが多すぎて、若干うれしいパニックです。
次、もし書くとしたら…だれになるでしょうか。笑
また、がんばります!!!