久永実木彦-わたしたちの怪獣を読んだ。なんも考えずに表紙が面白そうだからと買ったがこれはよかった。SFというよりかは映画好きの側面が強い気もするが軽く読めつつも、文章や構成が良いのでしっかりと読める感じ。昔適当に米澤穂信-愚者のエンドロールを読んだ時も似たようなことを思った気がする。今後もっとすごくなるのかもしれない。
流れで、デビュー作も購入。
一緒に買ったサーテグ・ヘダヤード-盲目の梟を買って読んでいるが、最初に収録されている短編はまあ普通だなーと思っていたが表題作の盲目の梟が凄くて惹き込まれる。カフカからの影響を作者も語っているが、アジア的な思考で語られる不条理(というか不合理)なシーンとそれを作為的に混乱させるように繋ぐ構成は頭を美しく混乱させられる。これはちょっともう一回読みたい。
というか白水社の新刊が数年前から高くなっている気がしているがついに2000円を超えてきたか。。という気持ち。
ハードカバーと文庫本の間みたいな立ち位置として白水社の縦長本は好きなので、2000円となるとその優位性が薄れてしまってだんだん新刊が減ってしまったらやだなーと思う。
久々にまんじがため。放送の中でも語られているがもう5年も経つのか。コロナで在宅になり初めの頃は軟禁状態のテレワークでの毎日にアーカイブを聴きながらすごく助けられた思い出がある。ただダラダラ喋るチャンスって意外とないんだよな。そういう場所や関係性を大事にしていきたい。
バンド練。GWから海外を行脚していたので2ヶ月ぶり。音作りはエフェクター→Logicのアンプシミュレーターが基本なのでスタジオでも基本はJCアンプを使う。それでこれまではセオリーでHighでBrightスイッチオンで使っていたが、ギャンギャンしすぎるなぁという気持ちがずっとあって、たまたま見ていた機材関係のブログでLowでBrightスイッチオフでイコライザーを全部12時がいい感じと聞いて試してみる。確かにBrightスイッチオンの時はイコライザーを全部9時くらいにあわせていたので別にオンにする意味ないなと気づいた。自分のバンド的にはハイとミドルは12時でLowを9.5時くらいにしたら音色も音抜けもバッチリになってかなり気持ちが乗った演奏ができた。
曲のアレンジもドラムがけっこう面白いシンコペーションとかフィル、フレーズを作ってきていて面白かった。久々にやった曲でベースのコード感がちょっと間違っていた瞬間があったのだが、音の分離が良いからか他のメンバー側で合わせにいけたりする位に周りに目線を向けられていたのが面白かった。
ロックバンドの陥りやすいところとして曲の完成形がその曲を殺してしまうところはあって、もういじることがないアレンジになってしまうとあとは飽きるだけなのでバンドとしては辛い。そういうところでも例えばBloodthirsty Butchersを見ると本当にその場で作ら手ているような新鮮さがライブ演奏にも合って、すごいなと思うしそうありたいと思う。常に進化ではなく、現状に納得しないというスタンスなのだと思うのだが、実際に商業という意味ではプロモーションはしづらいのだろうなとも思う。ライブで定番の曲があって定番のあおりがあってみたいなものに対して、知っている曲でも先がどうなるかわからないという方向でバンドを続けていくのは大変だけれど絶対そちらの方が楽しいと自分は思う。
PLMSまでのceroとかもライブのたびにアレンジを変えていた印象で、それでも例えば街の報せとかアンセム感のある曲はアンコールでいつものアレンジでみたいなところになっていて残念に思っていたが、全部が全部新鮮さを求めるというのも酷だなとは思う。
それでも例えばティンパンアレイの頃の細野晴臣の演奏を聞くと本当に毎回アレンジが違っていて林立夫もそれに乗っかったり無視したりしているのが凄くいい。
そういえば昔買ってあまりしっくりこなかったTin Panのアルバムを久々に聴いたら良くて、こういう決め切らないスカスカさがいまは面白いと感じるモードなのかもしれない。2015年以降のスキル至上主義から、アイディアやひらめきを試せる身軽さのモードに世の中も変わってきている気もする。