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暦の上では

G.W

月曜日。雨に打たれながら浅草の松屋でお土産を買って帰省。本当は日本橋丸善によって東京駅から新幹線に乗るつもりだったが雨が強くなったので濡れずに行ける上野駅へ向かう。

上野のくまざわ書店ドゥルーズのディアローグ、宮本常一-山に生きる人々を買う。あと事前に買っていた川本三郎成瀬巳喜男本も持っていく。

ちょっと熱っぽかったが富山について寝たらなおる。

次の日はあさに富山駅北口の公園を散歩する。陽の光と新緑でなんだかエリックロメールみたいな風景になっていた。川には水上バス的な乗り物も走っていた。いつの間にこんな感じになったんだ。

ラーメン食べて紀伊國屋で本を買う。ケヴィン・リンチ-時間の中の都市、林芙美子ちくま文庫のやつ。林芙美子があまりに良い。家から持ってきていた成瀬巳喜男の本の流れで買ったが普通の人たちの暮らしを劇的にでなく描いているのにハッとするようなシーンがたくさんある。幸せな話ではないけれど幸せな気持ちになるのはなんだか、くらもちふさことか高野文子の読後感に近いと思う。"魚介"という短編の話の見せ方(伝承の導入、花火の音で繋ぐバスのシーンとか回想シーンの挟み方とか)が素晴らしくて驚く。ラストの方は少し急な流れの気もしたが中上健次のずっと前にこういったヤクザな人たちの話を書いていた人がいるのかとおどろく。それで解説を田辺聖子が書いていたり、永井荷風とのつながりを知ったりしてその二人の本も買う。(ジョゼと虎と魚たち、墨東奇譚)

水曜日は石川の山中温泉へゆく。川辺を歩いたり安いホテルに泊まったり。次の日の朝に人のいない川辺を歩いて山の中にある神社へ向かう。1000段以上ある石段を登った先にある神社。朝日のさす鳥居が神々しすぎて怖かった。

木~日は富山に戻ってゆっくり過ごす。ハードオフによって色々探すけれど欲しいトレモロがない。youtubeを漁っていたらストライモンのリバーブを買いたくなるけれどみんな使っているので嫌だなーと悩んだ末、EQDのゴーストエコーとIbanezトレモロminiを買う。トレモロはボリューム調整がついていてかなり良さそう。

土曜日に起きたら快晴だったので、いつもの通り車で地元の井田川付近を歩こうと向かう。いつも車を停めている駐車場が田植えの関係で機材が置かれていて停められず、別の場所をgooglemapで探していたら近場に駐車場がある杉原神社というところを見つけた。いってみるとすごい良いところで横に流れる合場川に隣接する神社で心地よい川の音と杉の木が生い茂る神社の木漏れ日の中ですごい静かな時間が流れていた。駐車場側とは別に正面の出入り口があるのだが、そこは合場川にかかる石橋につながる道でその先は田んぼにつながる。田んぼも車道側でない畦道につながっていて、車ではアクセスできない道が神社の正面に繋がるのが面白い。本当に車がある前の世界から残っている道なのだろう。そのまま畦道を辿って八尾の方面まで歩く。これまで井田川の土手沿いをずっと歩いていたのだがここ最近いろんな新しい場所を散歩したいモードになっていて富山でも地元の知らない場所を新しく知れて嬉しい。そして合場川が実はいつも歩いていた散歩コースで気に入っていた川につながっていることを知って納得したり、この川をたどっていろんなところに行ってみたなと思考する。

写生文のことを思い出して歩きながら書く。散歩中はスマホは触らず見て歩くことを意識しているが、写真ではなく立ち止まって文章で描写し記録することで思考を含めてその瞬間が少し止まらせられることが楽しい。

 

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日曜日。朝起きると雨の予報のはずがすでに雨が上がっており晴れ間。杉原神社があまりに良かったのでこの日も朝から向かう。前日は神社から川沿いに北側へ歩いたがこの日は南側へ。合場川沿いに杉原神社という名前の神社が3つあって残りの2つは過去によく見かけた馴染みある神社でさらに驚く。南側への道はさらに古代の道で川の至る所にかけられている石橋も苔むしていて古く、田んぼにつながる水門もよく見かける赤色のものではなく、もともと何色だったのかわからないくらい変色している。ちょうど直前に読んでいた宮本常一の本にあるように誰かが、何かの意図が、介在して道ができるとしてこの道は古代の人が歩いて田んぼとなりほとんどそのまま残されているように感じる。この道を通って神社へと歩いた人たちのことを考える。 

 



日曜夜に東京へ帰宅。東京でもまだ休みが続く。ネット購入したエフェクターを受け取って調整する。いい感じ。

永井荷風の墨東奇譚を読み切る。林芙美子が憧れた理由がすごくよくわかる。市井の話と言えば簡単だけれど、麻布に住む作家の視点で描くことで一つ傍観的な視点になりつつもそこへ取り込まれている様が絶妙で面白い。何も起こらないことが面白いという物語でそれこそ高野文子くらもちふさこを思い出すけれど、男でここまでかける人を知らなかったので驚いた。曽我部恵一が東京の頃に参考にしたというのがすごく納得できた。他の作品も読みたい。晴れた日には墨東奇譚にあてられて向島へ散歩に行く。この辺はあまり行かないのだけれど本当に良い街並みだった。なぜいままで気づかなかったのだろう。

街並みとしては京島周辺とにているのだが、長屋や一軒家の家構えが京都っぽいというか風情のあるものが多かったり、神社もかなり凝った作りで面白い。この辺に住むのも良いなと思ったり、散歩コースにしようと思ったりした。なんだか新しい景色をたくさん見つけられた一週間だったなと思う。

 

夜に成瀬巳喜男の"おかあさん"を観る。とんでもない傑作。田中絹代の演技、成瀬のカットの割り方、話、ロケーション。全てが何気ないけれどレベルが高い。稲妻と双璧を成すほど傑作だと思った。

 




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