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そのシネマトグラフの今は

海外帰り。飛行機は行きも帰りも満員で全然寝れなかったけど機内映画でドラマ地球の歩き方というのを観ていた。森山未來がタイを旅行する映像で最初は普通にドキュメンタリーかなと思ったがタイトルにドラマとあって段々とフィクションの方へ。フェイクドキュメンタリーチックな話しでそれはそれで良いのだけれど(たとえば最初のショットで成金みたいな格好でホテルでケーキを食べてる森山未來が出てきて、こんな人だっけみたいな違和感は確かにあってそういう意味で初めからフェイクではあるのだけれど)出てくる人たちが割とガチの漫画家や映画監督なので(タムくん、アピチャッポン)普通に散歩しながら会話する様を見たいなと思ったり。ドキュメンタリーでも結局は演出が介在するのでフィクションではあるのだけれどフェイクドキュメンタリーとして撮り始めた途端、内輪受けというか、ちょっと寒い感じになるのはなんなのだろう。でも、映像は良くて、人物も興味のある人ばかりだったのでしっかり観れた。

 

ベトナムは雨が続いていて湿度がすごかったけど、アテンドも程よい感じで一人の時間が多くてよかった。ずっと大江健三郎のキルプの軍団を読んでいた。中期~後期にかけての小説だと思うが話し自体はとても面白く、同時代ゲームの山村の構造の反復としての映画基地であったり、大江健三郎の分身としての家族構成といった各時代の要素が詰まっていつつ、より読みやすく小説内小説という虚構を捉えていく様(更にはそれを元にした映画を撮るという構造)は複雑回帰ではあるが文章の力で読まされてしまう感じ。欲をいえば一輪車の映画を普通に見てみたいと思ってしまったが、小説内で映画を見せるというのはどうやれば良いのだろうと別の興味が湧いたりした。

野崎まどのアムリタとかああいう抽象的な形ではやれるかもしれないけれど、小説内映画の映像の語り方って小説内の描写と同じであるわけにはいかないだろう。例えば小津安二郎の映画を小説に登場させるとして、小津のあのカットや目線や会話のテンポ、家内の移動などを知っていればある程度わかるし、知らなくてもあれだけ特徴的であれば語れるのかもしれない。批評的に描写をするとそれこそフェイクドキュメンタリー的というか虚構と現実の境が曖昧にもなりそうである。(その描写をしている人物の自意識が明確になってしまうので)

 

青葉市子の新譜がかなり良くて驚く。オケがついた編成で初めて良いと思えた 気もするがアレンジにおいてアニマルコレクティヴというかフリーフォークの3拍4連のポリリズムなども使っていて自分の興味にハマっていた。青葉市子がフリーフォークというのもまんまな気もするが意外と今までやっていなかったなとも思ったり。コーネリアスとかとやった時もバンド編成ぽくはあったが、やはりフリーフォークの前の人たちであるからエレクトロニカ的な手法であった。

フリーフォークもそろそろ20年前になるのだから世界的な再評価もあり得るのかもしれない。

 

それでライブ見たいなと思って調べたらすみだトリフォニーホールに来るようなのでチケットを予約。当たれ。

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帰国してツインピークスThe Returnの最終章を観る。17章でこれまでの伏線的なところは回収できていて最終回はまた謎を残して終わりといった感じであるが、未来のカットがいくつか示された上でクーパーが別の世界に迷い込んだ感じ。(ダギーとしての未来、ローラが生きていた世界)。ツインピークスではあるがこれは確かにインランドエンパイアを通過したツインピークづだったと思う。素晴らしかった。

 

週末。先週くらいに買ったスパロボTをクリアする。小学校ぶりくらいにスパロボをやったけどいいとこも悪いとこもそのままでなんかほっこりした。40話くらいで飽きる感じとか。

 

ブレッソンの白夜を観たくてユーロスペースの予約状況を観たら結構満席近い感じで、もう一つ上映してる角川シネマの方に行く。初めて観たけれど素晴らしかった。必要なまでに主要な人物以外の顔を映さない、鏡の反射による世界の写し方とか、痺れるところが多くてそれでも眠気を伴って見る感じが心地よかった。ブレッソンを見ているんだなという思いもありつつ、他の作品と比べても画面の美しさや音楽の多さ、物語があることによるわかりやすさとそれでも画面でしか見せない演出による退屈さが素晴らしい。

ドストエフスキーをきちんと読んだことがないのだが、キルプの軍団(虐げられた人々)とブレッソンの白夜ときてそろそろちゃんと読んでみたいなと思った。昔、白夜を買った気もするけれど全く覚えていない。

 

 




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