ほそやゆきの-シルク・フロス・ボートが素晴らしくて何回も読む。カットの割り方というか時間の刻み方が独特だけれども読みやすくてそして惹き込まれる。前の週に読んでいた田島列島-"みちかとまり"の3巻が少しやりすぎだなと思っていたのに対し、こちらも同じくらいぶっ飛んだ設定だけれども絵やカットの繋ぎ方で自然につながっていくのがすごい。
衿沢世衣子-うちのクラスの女子がやばい(2年の方)の新刊も届いて読む。こちらも良い。ミクニさんが好きなので登場回があって良かった。カメラによって切り取られる視点にはとらえる人の感傷がある程度削がれているからか、なんだかエモい話ではあるが一定の距離感があって心地が良い。合わせて1年の頃の1巻を読み直したが絵がすごい変わったんだなと思った。生徒会長の無能力が本当に無意味で笑ってしまったけれど、こういう何に使うんだというような能力たちによって話が作れるというのは割と発見だなとも思う。卒業まで書いてほしい。
アレクサンドロ・アンドレスとラファエルマルチの共演盤が配信されていて聴く。他のアルバムの曲も多いけど素晴らしい。
Long Black Vielが良くて他のカバーも漁っていたらザ・チーフタンズがミックジャガーと共演している音源があってアルバムも買う。結構良い。同時に去年注文していたトン・ゼーのダンセーサーも届いたがこちらがやばすぎて今週ずっと聞いていた。サンプリングによるケチャっぽいリズムはテクノデリックとは違ってより肉体的で官能的だ。
マルホランド・ドライブを数年ぶりに観る。めちゃくちゃおもろい。仕組みというか、こういう話であるという通説は覚えているけれど、それでは説明できないシーンに痺れる。クラブシレンシオ以降はずっと画面に惹き込まれた。夢の中(それがどちらかは実際はわからないけれど)の人物が現実の人として自意識がある感じがとても怖い。
テレワークの昼休みに裾上げを頼んでいたジーンズを取りにアルカキット錦糸町へ行ってついでに本屋に寄る。宮本常一-忘れられた日本人、岡田利規-ブロッコリーレボリューションを買う。忘れられた日本人はまだ途中だけれどとても面白い。自分は文化人類学にずっと惹かれていたので民俗学の本ってあまり興味はなかったのだけれどこういったフィールドワークでしか気付けない辺境の話を知れてとても刺激になる。構造主義や法則に収束されないその周辺の数多くの話がまだまだあるのだというのは一つの未来に対する希望でもあるのかも知れない。
ジーンズを置いてまだ時間があったのでギターの修理に浅草へ。ジャックとノブの緩みを直してもらう。ギターを預けたので久々にギブソンES-335を弾けるように帰ってからセッティングした。
休日に知らないハードオフにエフェクターを売りに行く。4つ売って2万5千円でかなり高値で買い取ってもらえた。買取強化中らしい。吉川駅という街だったのだが、結構車通りが多くてあまり楽しめなかった。空いていた公民館の図書室に少し入って住民のふりをしながら侘しい気持ちになって帰宅。家でファズを検索してたらマヨネーズファズというのが良さそうで購入。音抜けが良かったら良いな。
90年代の邦画の画質が好きで、知らない映画を見つけては観るのだがそういった中で、90年代邦画のオールタイムベストをネットに書いている人がいて参考にしている。Tokyo Eyesとか全く知らなかったけど観てみたい。ただ、映像がなかなか見れないものが多いので手元にあるもので塩田明彦の"どこまでもいこう"”月光の囁き"を観る。"どこまでもいこう"の簡潔さ、カットの潔さ、子供のクソガキ感にやられる。タイトルを回収するいなくなった友達の絵が飾られる展示会のシーンは、単調なようでそのタイトルと相反して、映画の中でずっと撮られてきた子供たちの閉じた空間(それは行動範囲が学区内、団地内に限られるという意味でも)が頭をよぎって不意に感動してしまった。同世代の子供の映画であるので、すごくわかるというか、絶望的な何かがあるわけではないけれど、閉じられた空間の生きづらさとそれでも心地よい瞬間が画面の中に同居していて素晴らしい。リリイシュシュが世代を超えられないのに対してこちらはこれから何年先でも有効だと思える映画だ。
ジャックロンドン-マーティン・イーデンを読み終わったので呉明益の複眼人を読み始める。こちらもめちゃくちゃおもろい。