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川の街

 

夏休みなので帰省。なぜか8月の半分が休み。帰省の時は日本橋丸善で死ぬほど本を買っていくのだが、いまはホセ・ドノソの夜のみだらな鳥を読んでるので我慢。

 

夜のみだらな鳥は魔女たちの設定や叙述トリック的に時間軸が混ざり合ってゆく流れに誤魔化されないよう丁寧に読むが、だからといってきちんと理路整然と読めるわけではないのが怖い。寓話と現実が裏返るキワキワの部分を綱渡りしているような物語は畸形になったり先祖になったり赤の他人になったり結合されて切断されたりを繰り返す。その繰り返すリズムそのものが心地よくてどんなに露悪的で無様な流れになっても読み進めてゆける。ホセドノソの他の小説でもその感覚はあるけど、夜のみだらな鳥はそれだけでイッてしまった感じだろうか。悪夢を読まされている、という感想をよく見るが自分は悪夢は楽しむタイプなので少し違くて、理由のない悪意や損得以外の"何か"によって動く人たちを見せられて、現実のようでノンリニアにある別のありうべき世界を見てしまっているような居心地の悪さを感じる。

 

オリンピックは無視して朝に散歩、昼に路面電車で本屋と映画、夜の前に車でドライブというリズムで過ごす。映画は荒野の用心棒を観る。まんま黒澤明なんだなという感想。紀伊國屋で京都の平熱、町屋良平、窪美澄小川洋子、小山田造子の本などを買う。テキトーに買った京都の平熱という本が結構面白くて一気読み。自分は観光地にいっても普通の住宅街や川辺を歩きたい人間なのでこういう本は読んでいて楽しい。けっこう京都には縁があるのだが行くたびに見るところがなくて四条河原町あたりの古本屋とレコードを見て終わってしまうので路線バスにのってプラプラするのは良いなーと思った。今行くと人がやばそうだが。

 

そういえば映画館で村上春樹をアニメーションで映画化しているめくらやなぎと眠る女の予告が流れていて凄い良さげであった、カエルくんとか出てたので色々な短編を混ぜてるっぽいが。富山の上映は少し先のようで東京帰ったら見てみたい。

 

ドライブついでにブックオフによったら岩舘真理子の短編集の文庫を見つけて買う。とんでもなく良くてビビる。この人はわりと冷静にかなり残酷にとても先鋭的なカットで物語を作る。くらもちふさこと双璧をなす位自分の中で凄い存在。

 

○今週読んだ本

夜のみだらな鳥-ホセドノソ(まだ途中)

京都の平熱-鷲田清一

鳩の栖-長野まゆみ

小島-小山田造子

黄昏-岩館真理子

海-小川洋子

霊界-長田幹彦

 

 

 




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