次の場所に行くかのメールを出す。まだちょっとかかりそう。
平日に百年の孤独を読み切る。ラストの数ページがすべてだと思う。他のガルシアマルケスとこの作品の違いがここに詰まっていて、ただ不思議な話を不思議な話のまま受け取るという読み方のままラストの数行に至る。そこで自分の小説を自分が読むようにメタフィクション的な配置で主人公たちが一人ずつその孤独の中へと帰っていく様は他の作品も含めて包括的なガルシアマルケスそのものの崩壊のようにも見えてとても感動的だ。この作品の構成を作家になる前に思いついていたというのもすごくわかる。というか他の作品は全てこの数行のためにあったのではないかと思えるほどだ。
自分はハードカバーで再読したが文庫本も出るのでもっともっと他の作品も読みやすい形で出してほしい。

橋本みつるの漫画を数冊読み返す。この人の漫画は絵の力と話のストレンジさも素晴らしいが、何よりもこの世にないものを、感情を、絵に表す(表そうとする)というところにとても惹かれる。"美しいこと"の残酷な設定とその美しさは大島弓子からの少女漫画が持っている"何か"につながる系統だと思う。そしてこの感覚は文ではなくて漫画というやり方でのみ行えることのように感じる。
エルデンリングのDLCが発売したが時間を取られそうなので我慢。
週末にバンド練があるので曲の作業を進める。リフを録音してメンバーに送る。結構いい感じだ。
ジャケ買いでなんか真造圭吾みたいだなと思って"煙色のまほろば"という漫画を買う。タバコの話。自分はタバコは吸わないけど、バンドメンバーの二人は喫煙者なので休憩時間は喫煙所で話す。喫煙所でのダラダラした感じや、フロアの端っこに追いやられて狭い窓辺から見る街の景色は自分の生活の中でも意外と好きな瞬間だったりする。
練習でビッグマフの調子が悪くてちょっとエフェクターの見直しをしなければならない。使えるとめちゃくちゃいい音になるのだが、出力レベルの設定を間違えると踏むだけでグッと音抜けが悪くなる小難しいやつである。
ギヨームブラックの短編を見逃して他に見たい映画もないなーと上映映画を眺めながら休日を終える。夏はシネコンで適当な映画を見るのが好きだ。
ceroの街の報せで歌われているあの感じ。
そういえばceroの街の報せはデモバージョンとシングルでコーラスの歌詞がちょっと違っていて、"終電が終わった駅前~"の後にデモバージョンではピンポーンというあの駅で聞こえてくる音を模擬したコーラスがあったのがシングルで無くなっている。自分はデモの方のセンスにすごく感動していてceroにハマったきっかけの入曽の中で、"誰も渡らない信号機が赤になって青になってまた赤になる"という歌詞を聞いた時に、自分しか知らないと思っていたあの感じを知っている人がいて、音楽として表現していることに驚いたが、街の報せのピンポーンにも同じ感覚を持った。誰も気にしていないような風景の面白さを切り取って短く映像的に表現する(しかも歌で)というのがとても自分の感覚に合っていて今でも何かに迷った時に改めて考える指針の一つになっていたりする。
今はもっと複雑な比喩や言葉遊びの方に行っている感じがあるが、初期のああいった感じを混ぜても全然やれることはまだあると思うしまたやってくれないかなと思う。自分もまだまだ続けていきたいと思っている。