
原題は「Hereditary 」(遺伝性の)
「ここ50年のホラー映画の中の最高傑作」
ですが「全米No.1ヒット」「今世紀最高」「最も怖い」「世界が震撼した」・・とか
使いまわされたキャッチコピーのせいで説得力がない残念(笑)

しかも、なんか見たことあるなと思ったら
妹の首チョンパで見ていたことを思い出した(さすがにこのシーンは衝撃的だもんね)
やはり私にとってブログを書くことは
内容を整理して記憶にとどめておくための備忘録なんだな

特に前半はよく出来ていますね
私もですが、ちょっと霊感があったり見える人だと
こういう感じ、本当にあるある(笑)
しかもそういう時に限って
深夜に目が冴えてトイレに行きたくなったりするんですよ
後半はスパイダーマンみたいに壁に貼りついたり
天井からぶら下がって首をグルグルとかやりすぎ(笑)
リアルな怖さというより、ホラーアクション(お化け屋敷)の
見せ物みたいになってしまったのは惜しいところ

テーマは単純に「家族の崩壊」なんですが
その原因の発端が祖母の悪魔信仰(崇拝)であり
その悪魔を復活させるためは若い男の肉体が必要であり
娘や孫娘も本人が気がつかないうちに影響されていたということですね
カルト宗教(信仰)による2世3世が受ける迫害は
時には自殺や殺人にまで追い込いこまれてしまうということ
それを非常にわかりにくく、ややこやしく描いているのが本作です(笑)

物語はミニチュア模型アーティストのアニー(トニ・コレット)の
母エレンの葬儀からはじまります
- その朝、夫のスティーブ(ガブリエル・バーン)は
- 16歳になる息子のピーター(アレックス・ウルフ)と
- 娘で13歳のチャーリー(ミリー・シャピロ)を起こし
- (チャーリーがチョコ好きで父親との会話でナッツアレルギーだとわかる)
喪主挨拶ではエレンが、母とは疎遠だったものの
認知症を患ってからは介護のため同居していたこと
秘密主義だった母の葬儀にこんなにも参列者が来たことに驚いたこと
などを語ります
そしてエレンの葬儀の後から
家族に次々と不思議な現象が起こるようになるのです

- チャーリーはおばあちゃんっ子で
- (童顔(幼女)なのに巨乳はアリアスターの好み? 笑)
- エレンが死んだら(母親がいるのに)誰が面倒を見てくれるのだろうと
- さらにエレンがチャーリーが男の子になることを望んでいたことを打ち明け
- 嘆き悲しんでいました
- (エレンは娘のアニーも男の子のように育てていた)
- 家の外では死んだはずのエレンの姿や燃える炎の幻影を見るようになり
- 鳥の死骸の首をハサミで切ったり、不気味な人形を作るようになるチャーリー
-

- アニーはスティーブに「映画に行く」と嘘をついて
- 身内を亡くしたグループのカウンセリングに参加
- 母は解離性同一性障害で、父は統合失調症により餓死
- 兄は16歳で被害妄想で自殺したことを語ります
- (兄は「母さんが何者かを僕の中に招きれようとした」という遺書を残していた)
- さらに自分も過去には夢遊病で、寝ている子どもたちにシンナーをかけて
- 火をつけようとしたことを告白します
- そのことで今でも長男とはわだかまりがあると
- 最近はシンナーを吸う若者って聞かなくなりましたが(笑)
- シンナーとは塗料を薄める溶剤のことで
- 中枢神経を麻痺させる作用があり常習すると精神を病んでしまうこともあるそうです
- アニーは仕事柄シンナーを使うことが多くシンナー中毒だったかも知れません
-

- ピーターはクラスメイトのブリジット(マロリー・ベクテル)に夢中
- 「ヘラクレスの受難」の授業中も、前の席のブリジットの腰ばかり眺めています
- (マリファナ常習の)男友達とはスマホでチャットのやりとり
- ヘラクレスとアガメムノンが悲劇的な存在である理由が
- 神々の操り人形であり、自ら運命をコントロールできないという
- (それが物語の本題の伏線であるにもかかわらず)
- 先生の質問に対する回答を全く聞いていない状態
- そしてピーターの目の前にもときおり謎の光や
- エレンらしい姿が現れるようになります
-

- 友達から(ブリジットも参加するだろう)パーティに誘われたため
- 母親に車を貸してほしいと頼むピーター
- アニーは酒を飲まないことと、妹のチャーリーも連れて行くことを条件に許します
- ピーターが「行きたいか」と尋ねると「行きたくない」とチャーリー
- 高校生のパーティに、中学生の妹を連れて行けという母親のほうがおかしい
- でも母親の性格上子どもたちは断れないのでしょう
-

- パーティでピーターはマリファナがあるとブリジットを誘い
- 帰りたいというチャーリーに(大好きなチョコレート)ケーキをもらって
- 待っているよう頼みます
- しかしそれは女の子たちがふんだんに砕いたナッツ入りのケーキでした
- チャーリーの異変を知らされ、マリファナ酔いもどこへやら
- 真夜中の暗い道を病院に向って猛スピードで車を走らせるピーター
- 呼吸できず苦しむチャーリーが車の窓を開け顔を突き出し
- 路上に動物の死骸を見たピーターがハンドルを切った瞬間
- チャーリーの頭が電柱に激突
- ピーターは車を停め、しばらく考えてから自宅に戻ります
- 「帰って来たのね」とアニーの声が聞こえる
- 翌日チャーリーの首のない死体が見つかり、アニーの悲鳴が響き
- 何事もなかったようにチャーリーの葬儀が行われます
-

だけどピーターのトラウマがなくなるはずもないし
- アニーはミニチュア制作に没頭(それもチャーリーの事故現場)
唯一まともなスティーブはアニーの代わりに家事をこなし
家族の絆を取り戻そうとしますが
食事中にアニーとピーターがついに激突
アニーはピーター産みたくなかった
だけど堕ろすことに失敗しエレンに強制されて産んだこと
結婚後はエレンからピーターを守るため不干渉ルールを作り
代わりに次に産まれた娘チャーリーを与えたと告白します

- そこから再びグループカウンセリングに向かおうとしたものの
- やはり引き返そうとするとジョーンと名乗る女性が引き止めます
- ジョーンは娘を亡くしたというアニーに、私も息子と孫を亡くしたと
- もし誰かと話したいことがあればと連絡先を渡されます
-

ジョーンのような女性って国籍、人種問わずいるんですね(笑)
いかにも好い人で善意の塊
- ただ(心理カウンセラーや占い師を商売をしているわけでもないのに)
- 身内の不幸や哀しみをズバリ当ててくる人には注意したほうがいい
-

- アニーも最初からジョーンを信用していたわけではないし
- ジョーンの死者との交信(日本の「こっくりさん」と似ている)にも
- 逃げ出してしまいますが
- 自分だけは詐欺に引っ掛からないという人に限って、引っ掛かるってやつ(笑)
- 死者(娘のチャーリー)と交信するため
- アイテムとなるろうそく、グラス、その人が愛用していたもの
- (チャーリーのスケッチブック)を用意
- ジョーンから渡された呪文を唱えると、スケッチブックに絵が描き出されます
-
ジョーンに(家族全員で行わなければいけないと)言われた通り夫と息子も呼び
- 再びスケッチブックに絵を描くようチャーリーに頼みます
- (夫は何も感じない)ピーターは怖いからやめてと叫ぶ
- そのときグラスが大きく移動、ろうそくは巨大に燃えます
- その後、チャーリーのスケッチブックに描かれた絵が
- ピーターの(目が潰され)死を現していることに気がついたアニーは
- チャーリーのスケッチブックを暖炉で燃やそうとします
- ところがスケッチブックに火がつくと、アニーの腕にも火がつき
- スケッチブックの火を消すしかなかったアニー
-

屋根裏部屋では、母のものと思われる首なしの腐乱死体を発見
(夫には墓が荒らされていると電話連絡があったものの妻には知らせないでいた)
改めてアニーが母の遺品を調べると、アルバムには生前の母とジョーンの写真
書物の中の1冊のマーキングされているページには
「ペイモン」と呼ばれる3つの首をぶらさげた悪魔の絵と
「ペイモン」は男性の肉体を望み、見返りに富をもたらすという記述がありました
(パイモンの召喚には肉親の首が3つ必要だということ)

- アニーは帰宅した夫に、屋根裏の死体や悪魔崇拝を説明しますが
- スティーブはなぜ(死体があることを)警察に通報しないのだと
- アニーが(夢遊病の再発で)死体遺棄したのではないかと疑います
- そこでアニーは、ピーターの死を止めるためには
- チャーリーのスケッチブックを燃やすしかないと
- 自分では怖くて出来ないからとスティーブに頼みます
-

- しかしアニーが暖炉にスケッチブックを投げ入れたとたん
- 炎に包まれたのは夫でした
- そのとたんアニーは何者かに憑依され錯乱してしまいます
-

- 学校で自身の顔を机に打ち付け気を失っていたピーターが目を覚まし
- リビングに向かうと父親の焼死体
- さらには天井を這う母親と、不気味に微笑む(エレンの葬儀に来ていた)男の姿
- アニーが襲いかかり、屋根裏に逃げ込むと儀式の痕跡
- すると天井からぶら下がったアニーが
- ピアノ線を自らの首に巻きつけ切断しようとしていました
- ピーターは窓を突き破り、地面に落下してしまいます
-

- 目覚めたピーターは(頭のない)アニーがツリーハウスに向かうのを見ます
- アニーを追いツリーハウスの中に入っていくと
そこには王女レンの肖像と、チャーリーの頭部が飾りつけられた像
- 首のないエレンとアニーのひれ伏す姿
- そしてジョーン率いるカルト的集団
- 意味のわからないピーターにジョーンは王冠を被せると
- こう呟きます

チャーリーもう大丈夫よ
あなたはペイモンになった
「地獄の8王」の1人
我々は北西の方角を探しあなたを呼んだ
最初の女性の体ではなく、このように健康な男性の肉体を献上する
我らは三位一体を拒み、偉大なる王ペイモンのために祈る
秘密なるもの全ての知識を授けたまえ
ペイモン万歳!
【解説】映画.COMより
家長である祖母の死をきっかけに、さまざまな恐怖に見舞われる一家を描いたホラー。祖母エレンが亡くなったグラハム家。過去のある出来事により、母に対して愛憎交じりの感情を持ってた娘のアニーも、夫、2人の子どもたちとともに淡々と葬儀を執り行った。祖母が亡くなった喪失感を乗り越えようとするグラハム家に奇妙な出来事が頻発。最悪な事態に陥った一家は修復不能なまでに崩壊してしまうが、亡くなったエレンの遺品が収められた箱に「私を憎まないで」と書かれたメモが挟まれていた。「シックス・センス」「リトル・ミス・サンシャイン」のトニ・コレットがアニー役を演じるほか、夫役をガブリエル・バーン、息子役をアレックス・ウルフ、娘役をミリー・シャピロが演じる。監督、脚本は本作で長編監督デビューを果たしたアリ・アスター。
2018年製作/127分/PG12/アメリカ
原題または英題:Hereditary
配給:ファントム・フィルム