
原題は「Karate Kid: Legends 」(空手キッド: 偉人たち)
まさしく映画界の偉人というのにふさわしいひとりがジャッキー・チェン
アジア出身のスーパー・スターというだけでなく
本作でも活躍の「成家班=ジャッキーチェンスタントチーム」を組織し
アクションスタントの育成や映画製作を支援
飲食事業や不動産などを手がける「世界で最も稼ぐ俳優」の常連でもあります
ブレイキン界の神としても崇められているそうで
ジャッキーのカンフースタイルはブレイクダンスの高度な技として
使われているんですね

本作は「ベスト・キッド」の リメイク版(2010)で
ハン師匠を演じたジャッキー様が
ニューヨークに引っ越し空手大会に出場することになった弟子を助けるため
ミヤギ空手を継承するダニエルことラルフ・マッチオに協力を求める・・
というもの

このシリーズ「ベスト・キッド」 (1984)「ベスト・キッド2」(1986)
「ベスト・キッド3 」(1989)「ベスト・キッド4」(1994)
(4では主役がラルフ・マッチオからヒラリー・スワンクに変わる)
とあるわけですが

スピンオフ作品の「コブラ会」というテレビシリーズを全く知らなくて
(Netflixで全5シーズンまで配信しているらしい)
その「コブラ会」の続編でもあるそうです
あまりにもラルフ・マッチオがストレンジャーでゲスト的な違和感は
この「コブラ会」という背景があるからなのですね
ラストにジョニー・ローレンス (ウィリアム・ザブカ)が出てきたのには
アンタ誰????状態でした(笑)

だからといって物語そのものは「ボーイ・ミーツ・ガール」もの(笑)
いじめられっ子が好きな女の子を悪い男から守るため
厳しい修行に耐え戦いを挑むのです
映画なんだから最後は勝ってハッピーエンドだとわかっていても
思わず拳に力が入ったり、応援しちゃいますよね(笑)

1985年夏の沖縄、ダニエルにミヤギ空手のルーツを教えるミヤギ師匠
17世紀、ミヤギ家の先祖、宮城新保は沖合で漁をしているとき流されてしまい
辿り着いた中国でハン家に助けられ、そこでカンフーを教わり
その後沖縄に戻った新保は、空手にカンフーを取り入れ
ミヤギ空手として発展させたといいます

そして現在の北京、ハン家の子孫ハン氏は武官カンフー学校の師範で
生徒のひとり(姪の息子)リー・フォン(ベン・ウォン)には
カンフーの才能がありましたが
彼の医師の母親はリーがカンフーを学ぶことに反対
(リーの兄ボーが負けた対戦相手に逆恨みされ刺殺された過去がある)
ニューヨークの病院に勤務が決まったと、リーを連れ引っ越しします

ニューヨークに到着したリーがピザ店に行き
「スタッフトクラストピザ」を注文すると
オーナーのヴィクター(ジョシュア・ジャクソン)にオハイオまで行けとか
あからさまに差別的な態度
そこで助け舟を出してくれた娘のミア(セイディ・スタンリー)が
同じ高校だったこともあり、ふたりは友人になります

ところがミアの元カレの(ミアと別れたと思っていない)
コナー(アラミス・ナイト)はめっちゃ暴力的でイヤな奴
しかも地元の道場の空手チャンピオン
ここまででももう、この先の展開が読めてしまいますね(笑)

さらにコナーの空手道場の師範であり、高利貸しのオシェイから
ヴィクターは多額の借金をしていて
ヴィクターはボクシングの試合に出て借金を返すため
オシェイの部下を倒したリーにコーチを頼みます

「空手キッド」というのはフェイントで
「ロッキー」の如くイタリアの種馬がトレーニングしてチャンピオンに挑む
(初作の監督がジョン・G・アヴィルドセンだけに 笑)
「ボクシングおじさん」のほうに趣向を凝らしたか?と思ったんですけど(笑)

第一試合、明らかにヴィクターのほうが実力上で勝ちが見えたとき
オシェイの命令で対戦相手が肘打ちの反則、ヴィクターは気を失い倒れます
兄が襲われた時のことを思い出し動けなくなってしまったリーは
助けを求めるミアに付き添ってあげることさえできませんでした

こんなチキン、役立たずのポンコツ男
ミアもショックなら、本人もショック
何がカンフーだと勝手にキレて、勝手に引き籠ってしまう

音信不通になったリーを心配して、北京から駆け付けてきたハン
そこでオシェイの道場に殴り込みに行き
反則相手をコテンパンにやっつけて胸スッキリ・・ではなく(笑)

ヴィクターを見舞いに行ったハンは
「中国の格言には”友の問題は自分の問題”というのがある」と言い
リーの母親には、リーが悲劇を克服するのに武道が役立つこと
そのためには母親の応援が必要であることを伝えます

リーに優勝賞金5万ドルの空手の格闘技大会
「ファイブ・ボローズ・トーナメント」に出場するよう促すと
ロサンゼルスにいるダニエルを訪ね
リーに「ミヤギ空手」を教えて欲しいと頼みます

一度は断るものの、ニューヨークにやって来たダニエル
ダニエルに「空手を教えて」もらうはずのハンなのに
空手とカンフーどちらが強いか技の競い合い
どっちでもいいから、もっと具体的に説明してくれよ(笑)

何気に一番役に立っているのが
リーの数学の家庭教師アラン(ワイアット・オレフ)
ミアじゃないけど「好きになりそう」(笑)

「ファイブ・ボローズ・トーナメント」で
リーとコナーは勝ち続け、決勝戦での対決が決まると
オシェイはリーが決勝戦に出られなくなるよう、部下にリーを襲わせますが
ハンとダニエルが襲ってきた男たちを追い払う

ついに決勝戦の日
試合は8ポイントマッチで、前半はコナーが試合を制していましたが
徐々にリーが実力を発揮し同点に追いつきます
最後は兄の得意技だったドラゴンキックの改良版で勝利
試合後コナーは報復しようとリーを襲いますが
素早くコナーをかわして倒したリーは、彼の顔ではなく床を殴り
立ち上がると彼に手を差し伸べ、一礼をするのでした
これが武道だよ・・礼を返すコナー
観客は湧き、ハン、ダニエル、リーの母親、アランがリーに駆け寄り
ヴィクターがハグすると、その陰でキスをするミアとリー

その後、ヴィクターはピザ店の2号店を開店、行列の人気店となり
「スタッフトクラストピザ」が期間限定で販売されリーもお手伝い
ハンは北京に戻り
ロサンゼルスのダニエルもとには、写真とメッセージ入りの
(冷凍の)サラミピザが届くのでした

するとジョニーは新しいビジネスアイディアだと
道場をテーマにしたピザ店「ミヤギ・ドウ」を開店するべきだと
ダニエル売り込みます
でも「ミヤギ・ドウ」というジョークが全く伝わらなかったんだけど
何?(笑)
確かに内容はありふれたB級だし
余計なアニメはいらなかった気もするけど(笑)
空手愛、カンフー愛、そして映画愛のある作品
作り手の敬意を感じることができました
【解説】映画.COMより
1984年に1作目が公開されて大ヒットを記録し、続編やリメイク、スピンオフドラマ「コブラ会」も人気を博す「ベスト・キッド」のシリーズ通算6作目。1984年のオリジナル版で主人公ダニエルを演じたラルフ・マッチオと、2010年のリメイク版でカンフーの師匠を演じたジャッキー・チェンが共演を果たした。
北京でミスター・ハンからカンフーの指導を受けていた高校生のリーは、家族の不幸により母親と共にニューヨークに移住する。リーは周囲やクラスメイトとなじめず、不当ないじめや争いごとなど、さまざまなトラブルに巻き込まれてしまう。そんな中、数少ない友人から助けを求められたリーは友人のために戦うことを決意するが、リーは自身のカンフーのスキルがまだ充分でないことを悟っていた。リーのカンフーの師匠であるハンは空手の達人ダニエルを訪ね、リーへの助けを求める。ダニエルから空手を学んだリーは、空手とカンフー2つの異なる格闘スタイルを武器に究極の格闘大会に挑む。
リー役は「ミーン・ガール」などに出演してきたベン・ウォン。監督は「このサイテーな世界の終わり」「Vanity Fair(ヴァニティフェア)」などのテレビシリーズで知られるジョナサン・エントウィッスル。
2025年製作/94分/G/アメリカ
原題または英題:Karate Kid: Legends
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント