
「出たな!土方(どかた)歳三」
「ひじかた、と呼んで下さい!」
原作はつかこうへいの時代小説「幕末純情伝―龍馬を斬った女―」
沖田は副長の土方歳三のことが好きなんだけど、土方は振り向いてくれず
その沖田を好きなのが坂本龍馬で、沖田に迫りまくるという
ラブコメ・・なのですが、時代を感じますね(笑)
バブル期には龍馬のような、勢いのあるナンパ師がたくさんいました
今じゃ完全にアウト、セクハラでしかございません

もちろん史実をほとんど無視した完全フィクションで
勢いだけで作ったとしか思えない
でもこの「勢い」に懐かしさと哀愁を感じるてしまうのは
やはり世代なのでしょうか(笑)

幕末の江戸、浪士隊を募集した立て札を見た
小野派一刀流の沖田総司(演技はダメだけど頑張ってる感は可愛い牧瀬里穂)は
近藤勇(伊武雅刀)と土方歳三(杉本哲太)の前で見事な剣さばきを披露し
新選組に入り近藤・土方とともに京都に向かいます

京都の鴨川で討幕派の桂小五郎(柄本明)と坂本竜馬(渡辺謙)が
急襲してきた新選組の総司を見た竜馬は、総司に一目惚れ
壮烈な斬り合いの中、戦いはそっちのけで総司を口説きます
その時総司が吐血、そのまま倒れてしまいます

討幕派を鎮圧しようとした新選組の活躍は
瞬く間に京都中に知れ渡り人気が上昇
特に美しい総司には女の子の熱烈ファンがいっぱい
病室はお見舞いのプレゼントで埋もれています

西郷隆盛(桜金造)、大久保利通(石丸謙二郎)らはこの屈辱を晴らしたい
そこで竜馬は大胆にも朝幕連合政権を提案します
それは天皇を頂点とする朝廷と、軍事政権である幕府を統一し
(天皇の地位は維持するものの)政治の実権は幕府(政府)が握るというもの

土方は総司の一途な思いをよそに
一見奥ゆかしそうに見える深雪に熱を上げてしまいます
土方の気を引くため、女の子に戻ろうと努力する総司

寺子屋を壊し高額な被害を出してしまったため
役職罷免となってしまいます

さらに総司が桂たちに拉致され
怒った竜馬は土方と手を組み総司を助けに行きます
三人は寺田屋旅館に逃げ、鍋を食べていると
桂の軍隊が旅館を取り巻いていました

裏切り者の竜馬は(自決しようと)総司に刀を抜き
総司は反射的に竜馬を斬ってしまます
好きな女に斬られた竜馬の死顔は笑っていました

幕末純情伝の「純情」は龍馬のことなのね
確かにストーカーほど
愛する人に自分の全ての時間を捧げる人間はいないかも知れないけど

桂に立ち向かうため、池田屋で破壊を尽くした土方と総司
そのせいで新選組は解体させられてしまいますが
落ち込む総司に土方は「蝦夷へ行くぞ!」と声を上げたのでした
【解説】映画.COMより
新選組の沖田総司は女だったという奇抜な設定で、幕末を舞台に沖田を巡っての坂本竜馬と土方歳三の三角関係を描く歴史コメディ。つかこうへい原作の同名小説の映画化で、脚本・監督は「愛人・悦楽の午後」の薬師寺光幸。撮影は「病院へ行こう」の浜田毅がそれぞれ担当。
1991年製作/105分/日本
配給:松竹