
原題は「Wicked」
このてのミュージカルは大概私の好みではないのですが
意外と面白かったです(笑)
特にアリアナ・グランデちゃんがいい
さらにお間抜けにした感じ(褒めています)
最後までシリアスにならず、おバカっぷりを貫いて欲しいものです

善き魔女グリンダ(アリアナ・グランデ=ブテーラ)から
西の悪い魔女エルファバが死んだという知らせを受け喜ぶ住民たち
ひとりの少女がグリンダにエルファバと友だちだったのかと質問すると
グリンダは過去を振り返り、エルファバについて語り始めます

エルファバは、彼女の父親のスロップ総督(アンディ・ナイマン)が出張中
スロップ夫人が旅のセールスマンと不倫した末、緑色の肌で生まれ子どもで
さらに感情が高ぶると物を動かす能力を持っていました
エルファバは父親に拒絶され、周囲の子どもたちからも虐められて育ちます

妹のネッサローズがシズ大学に入学することになり
車いすで生活する妹を心配したスロップ総督は
エルファバ(シンシア・エリヴォ )も大学に残り
ネッサローズの面倒を見るよう命じます

早速、新入生たちによるエルファバへの差別的な態度に
怒ったエルファバは無意識に校舎の一部を壊してしまいます
それを見ていた(魔法)学部長のマダム・モリブル(ミシェル・ヨー)は
エルファバに個別指導したいと彼女を推薦入学させます

校長のミス・コドル(キアラ・セトル)は
貸す部屋はひとつも残ってないとエルファバの入学を拒みますが
マダム・モリブルが誰か部屋をシェアしてくれないかと頼むと
手をあげてしまったのが、マダム・モリブルを尊敬してやまない
ガリンダでした

エルファバに対するガリンダの嫌がらせが始まりますが
それも可愛い(笑)
エルファバも毒舌では誰にも負けません

でも歴史学の(ヤギで最後の動物教授)ディラモンド教授が
ガリンダをグリンダとしか発音できないことことで嘲笑され
さらに授業のための黒板に動物は消えろの文字を見たときは
教授への差別を自分のことのように感じて悲しくなります
ディラモンド教授の自宅を尋ねると、そこでは動物たちの集まりがあり
動物たちが脅され、動物教授が行方不明になたり
話す能力を奪われていることを知ります
オズの魔法使いなら、きっとこの問題に対処してくれるはずと
エルファバはディラモンド教授を励ますのでした

帰り道、馬に乗ったハンサムボーイに轢かれそうになったエルファバ
見えなかったというボーイに、船酔いじゃない草を食べたんじゃないと
いつもの自虐ネタ
自分に惚れないガールは初めてだと唖然とするボーイ

彼こそウィンキーの王子、フィエロ・ティゲラール(ジョナサン・ベイリー)
王子様をゲットしようと女子たちは真剣
その中でもガリンダはフィエロにぴったりな相手は自分しかいないとわかってる
なぜなら理想の美男美女カップルだから

フィエロは図書館で学習する学生たちを
オズダスト・ボールルーム(ダンスホール)に誘います
ガリンダに思いを寄せるボックが彼女を誘うと
ガリンダは悲劇の美女、車いすのネッサローズを誘うべきだとボックに言います
ガリンダに好かれたい一心でネッサローズに声をかけるボック

さらにガリンダは、おばあちゃんが趣味で作ったという
黒い尖った帽子を「似合うから」とエルファバにプレゼントします
ガリンダにとっては何の気持ちもこもっていないものでしたが
友情を感じたエルファバはマダム・モリブルのところに行き

マダム・モリブルから魔法の杖(練習用)を受け取り喜ぶガリンダ
だけどガリンダの帽子をかぶってボールルームに来たエルファバは嘲笑され
帽子を脱いでしまいます
罪悪感を感じたガリンダは、エルファバと同じダンスを踊り
やがて皆もそれに同調
ネッサローズこそ素敵な女性だと思えるようになります

その日をきっかけに、ガリンダのエルファバを人気者にする作戦
そのためのメイク、ドレス、特に大事な髪の振りを教え
皆のエルファバに対する虐めはなくなりますが

動物が教師を務めることを禁止する校則が発令され
ディラモンド教授が連行されてしまいます
後任のニキディク教授は、檻に入れた幼いライオンを連れてきて
(のちの「オズの魔法使い」のライオンと思われる)鞭で折檻
全ての動物を檻に閉じ込めるための授業を行います
そのときエルファバの持っていた、けしの花束が宙を舞い皆が眠りにつくと
意識があるのはエルファバとフィエロとライオンだけでした

ライオンを逃がすため、フィエロと森に向かうエルファバ
お調子者で問題児のフィエロが
動物虐待に反対という自分と同じ考えなのを知り
彼のことを見直してしまいます

エルファバのけしの花を使った魔法を見たマダム・モリブルは
オズの魔法使いに手紙を書き
エルファバにオズの国の首都エメラルドシティから招待状が届きます
エメラルドシティに旅立つエルファバを見送りに来たガリンダは
(単にフィエロから好かれたいため)ディラモンド教授に敬意を表し
ガリンダから「グリンダ」に名前を変えるといいます
グリンダ の言葉に感動したエルファバは
一緒にエメラルド・シティに行こうと、グリンダ を列車に乗せます

エメラルド・シティに到着したふたりは、歴史を学ぶ劇により
グリモリーという魔法使いしか読めない呪文書があることを知ります

オズの魔法使いのお城に着くと、猿の衛兵が待ち受けその先には巨大な顔の像
現れた魔法使い(ジェフ・ゴールドブラム)に望みを聞かれたエルファバは
自分の肌の色を変えることより、迫害されている動物たちを救いたいと訴えます
魔法使いはそれこそ私の願いであると
エルファバをグリモリーの書のもとに案内します

そこにはマダム・モリブルもいて、魔法使いは
猿の衛兵長は口は利けないが、鳥になりたがっているのだと
グリモリーの書を訳すよう要求します
自動的にページがめくられるグリモリーの書
マダム・モリブルでさえ数年間かかって数文字しか読めなかったという呪文を
エルファバは不思議と読むことができ、その時猿の衛兵長から翼が生えてきます
苦しんでいる猿を見たエルファバが魔法の解き方をマダム・モリブルに尋ねると
いったんかけられた魔法は解くことができないと教えられます

さらに空を飛ぶことは、猿の護衛長が望んでいたことでなく
猿たちをスパイとして利用するためだったことがわかります
動物たちの権利と言葉を奪い抑圧していた黒幕は
魔法使いとマダム・モリブルだったのです

騙され利用されていたことにショックを受けたエルファバは
グリモリーの書を奪い逃げます
エルファバを追いかけたグリンダは
魔法使いとマダム・モリブルに謝り和解するよう説得しますが
ふたりなら何でも出来るというエルファバに
やっぱりついて行こうと決心

しかし翼の生えた猿の衛兵たちや、人間の衛兵たちに次々襲われ
グリンダは拘束されてしまい
エルファバはグリモリーを使った魔法のほうきで空を飛ぶと
オズの国を停電させ、ひとり西へと飛び去って行きました

大学に戻ったマダム・モリブルが
エルファバが「邪悪な魔女」になったと伝えると
スロップ総督は心臓発作を起こし
フィエロは馬に乗り大学を去っていったのでした
後編は魔法が使えないグリンダが、いかにして「善い魔女」になるか
にスポットが当てられるのでしょうか
私的にはこのままの勢いで、アリアナ・グランデちゃんに
ぜひともオスカーあげたい気分です(笑)
【解説】映画.COMより
名作児童文学「オズの魔法使い」に登場する魔女たちの知られざる物語を描き、2003年の初演から20年以上にわたり愛され続ける大ヒットブロードウェイミュージカル「ウィキッド」を映画化した2部作の前編。後に「オズの魔法使い」に登場する「西の悪い魔女」となるエルファバと、「善い魔女」となるグリンダの、始まりの物語を描いたファンタジーミュージカル。
魔法と幻想の国・オズにあるシズ大学の学生として出会ったエルファバとグリンダ。緑色の肌をもち周囲から誤解されてしまうエルファバと、野心的で美しく人気者のグリンダは、寄宿舎で偶然ルームメイトになる。見た目も性格もまったく異なる2人は、最初こそ激しく衝突するが、次第に友情を深め、かけがえのない存在になっていく。しかしこの出会いが、やがてオズの国の運命を大きく変えることになる。
エルファバ役はエミー賞、グラミー賞、トニー賞でそれぞれ受賞歴を持つ実力派のシンシア・エリボ、グリンダ役はグラミー賞常連アーティストのアリアナ・グランデがそれぞれ演じた。そのほか、シズ大学の学長マダム・モリブル役に「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」のミシェル・ヨー、伝説のオズの魔法使い役に「ジュラシック・パーク」シリーズのジェフ・ゴールドブラム。監督は「イン・ザ・ハイツ」「クレイジー・リッチ!」のジョン・M・チュウ。第97回アカデミー賞では作品賞のほか、シンシア・エリボの主演女優賞、アリアナ・グランデの助演女優賞など合計10部門にノミネートされ、美術賞と衣装デザイン賞の2部門で受賞した。
2024年製作/161分/G/アメリカ
原題または英題:Wicked
配給:東宝東和