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歓喜に向かって(1950)

原題は「TILL GLADJE」(喜びに)

映画において音や音楽って本当に重要で

音楽がなかったら感激も半分、意味さえもつかめない

その代表的な作品のひとつかも知れません

なので私には感動は伝わらなかったという残念

冒頭から本格的なオーケストラによる

ベートーヴェン交響曲第9番の第四楽章が演奏されていて

歓喜の歌」に入る直前、団員のスティグに

妻マリアの訃報を知らせる電話が入ります

そこから時は遡り、7年前のスティグとマリアの出会いから

波乱に満ちた結婚生活が描かれいくというもの

人生における苦難や絶望を

神の慈しみにより歓喜に変えていくというテーマは

ベートーヴェンの音楽に一致しているそうで

ストーリー自体が交響曲第9番であり

ベルイマン的「歓喜の歌」の解釈なんですね

絶望を通して精神的救済を描くというのも

北欧映画に全体に通じるものがあるような気がします

ベルイマン初期の作品で、この頃に二人目の奥さんと離婚

ベルイマンは(正式なものだけで)5回結婚していて

(公私ともに長年パートナーだったリヴ・ウルマンとは結婚しなかった)

「ある結婚の風景」(1973)ほど、まだ洗練はされていませんが

ベルイマンってこんなにも女性関係に身勝手な夫で

破綻した結婚生活を送っていたのかと思わずにいられません

とんでもないクズ野郎です(笑)

でもこういうダメンズって、いい女にモテるから不思議

プロットはといえば、スティグは子どもを堕ろせと言ったり

いきなりソリストになると言い出し妻と子を置いて出て行ったり

浮気したり、お金にも女にもだらしがない

全くもって共感できず退屈な夫婦喧嘩が続くのですが

ラストの指揮者の解説が素晴らしく感動的

これは歓喜への問いかけの歌だ

愉快な気分を表すのではない

もっと大きくてとてつもない歓喜

苦しみと絶望を超越したものであり

人間の理解を超えたものだ
しかし言葉では説明できない

そうしてスティグの息子がひとり観客席で見守る中

歓喜の歌」の演奏が始まるのです

奥さんに苦労をかけてきた男性なら、感涙してしまうかも知れません(笑)

マリア(マイ・ブリット・ニルソン)は

補充要員としてオーケストラに入団したバイオリニストで唯一の女性団員

しかも美人で明るい、オーケストラの全男性が彼女を狙います

スティグもそのなかのひとり、だけど甲斐性も金もない

それどころかマリアにお金を貸してくれと頼むと

マリアは自宅で誕生パーティがあるので

貸したお金の一部で誕生日プレゼントを買って来てほしいと条件をつけます

スティグが選んだのは小さなぬいぐるみでした

それからふたりの交際が始まりますが

スティグは肉体関係には慎重でした(結婚を恐れている)

マリアは身体を求めてこないスティグに苛立ち(結婚したい)

女のその気と男の性欲で結局ふたりは結ばれ結婚することになり

指揮者のソンダービー(ヴィクトル・シェーストレム)に仲人を頼みます

しかしマリアは結婚寸前まで妊娠を隠していました

スティグに堕ろせと言われるのを恐れていたから

事実妊娠を知ったスティグは(他の男の子どもではないかと疑い

堕胎させるつもりでした

ソンダービーも(妊娠によって欠員が出るため)

「だから女を入れなければよかったんだ」と愚痴をこぼします

(男の正直な気持ちって、今では全部ハラスメント 笑)

結婚後もマリアがつわりで具合が悪いという時に

オレも体調悪いって(笑)

誰よりオレ様が大事なスティグ

娘と息子が生まれて幸せの絶頂のはずなのに

ベルイマン産婦人科の待合室で待つ男性役でカメオ出演している)

いち楽団員であることに我慢できない

ソリストになると言い出し旅立ってしまうスティグ

ソリストデビューの演目はメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲第二楽章

しかしスティグはピッチ(音程)を外してしまいデビュー失敗

マリアとソンダービー観客席で気まずい表情を浮かべます

自暴自棄になったスティグはにソンダービー自慢の美しい若妻ネリーと浮気

ふたりの浮気を知ったマリアに、お前には関係ない話だ

浮気など知らなければ全く問題ないのに、お前が知るから悪いんだ」

スティグはマリアと別居することになります

そんな矢先に自宅のガスが爆発したと、マリアが死んでしまいます

本当に事故なのか、それとも自殺なのかはわかりません

幼い息子が客席に座り、父親の演奏を見つめる中

マリアの顔がバイオリンの譜面にオーバーラップされ

思い出すのは妻とのささやかだけど幸せだった生活ばかり

そこでクライマックス

オーケストラと合唱団から成る 「歓喜の歌」は最高潮を迎えるのでした

 

 

【解説】キネマ旬報WEBより

夫婦の愛と苦悩、音楽により精神的に救済される姿が描かれる、ベートーヴェンの『歓喜の歌』をモチーフに描くイングマール・ベルイマン監督による感動ドラマ。練習中に妻の死を知ったバイオリニストの夫は、7年前のふたりの生活を回想し…。【スタッフ&キャスト】監督・脚本:イングマール・ベルイマン 撮影:グンナル・フィッシェル/エスキル・イカート=ランディン 出演:マイ=ブリット・ニルソン/スティーグ・オリーン/ヴィクトール・シェーストレム/ビルイェル・マルムステーン

 




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