
「花束みたいな恋をした」を夫婦版にして
失敗しちゃった感じ?(笑)
結婚4年目となる妻が
家事を全くしない夫の愚痴をSNSに投稿してしていたら
そのサイトを夫に見られた事をきっかけに
夫婦関係がぎくしゃくしてしまうというもの

世の中の夫婦には、浮気や離婚の危機など
身に覚えのあるエピソードのひとつやふたつはあると思いますが
驚いたのは「旦那デスノート」というサイトが本当にあること (笑)
しかも「イイね!」ボタンじゃなくて「死ねばイイね!」ボタン
特に「密かな旦那への復讐」コーナーは「死ねばイイね!」がいっぱい
これを読むとリアル感が増すことは間違いないですけど
あまりおススメはしません(笑)

客として来ていた日和(岸井ゆきの)と出会い結婚
「チャーリー」という名のフクロウを飼っていて(チャーリーがマジ可愛い)
どこにでもいるごく普通の幸せな夫婦・・のつもりでしたが
職場の昼休み、結婚式を控えている後輩の岩槻(井之脇海)が
マリッジブルーで落ち込んでいて婚約者の愚痴をこぼしていると
自分は「旦那デスノート」というサイトに
夫の愚痴を書き込んでストレス解消していることを教えます
「特にこの人の書き込みが面白いのよ」

田村がそれを読むと、どうも思い当たる節ばかり
いびき、筋トレ、プロティン
キーマカレーに冷凍ネズミのミンチいれてやろうか
旦那の歯ブラシで排水溝を洗ってやる
「いい意味で」
しかもハンドルネームは「チャーリー」
(フクロウの餌はネズミ)
出版社から「旦那デスノート」の投稿が好評なため書籍化したいと
メンバーとの食事会に誘われた日和
一旦は断りますが、田村から急に「食事はいらない」とLINEが入り
やっぱり出かけることにします
サラリーマン川柳ならぬ主婦川柳にはちょっと笑えた
「北朝鮮、旦那に向けてテポドンを」とか、不謹慎すぎるだろ(笑)

同じ頃、日和の投稿にショックを受けた田村はファミレスで食事していました
ひとりでいる田村を偶然見かけたホームズの従業員の汐音は
偶然を装ってファミレスに入り田村と同じ席につくと
あからさまに田村に好意をもっているそぶりをします
汐音のLINEの登録名を「きたろう」に変える田村
出版社の食事会には蓑山も呼ばれていて
酔った日和は、かつて自分が流産したこと
そのとき田村がそばにいてくれなかったことを打ち明けます
本人に直接本当の気持ちを言えないから
その文句を「旦那デスノート」に書き込むようになったのです

日和が帰宅するとすでに田村は寝ていて、スマホが光ったのが見えると
それは「きたろう」というLINE名で「明日楽しみです」というものでした
ちなみに日和の投稿を書籍化することについて断ったら
編集者がキレていましたが
SNSの投稿者は著者にはならないので印税はそれほど入らないそうです
そうなんだ・・(書籍化期待していたのかよ 笑)

翌日、仕事帰りに田村と汐音がファミレスでビールで乾杯していると
スマホがなりますが田村はそれを無視します
それをファミレスの外から見ていた日和は「浮気とはいいご身分ですね」
「いよいよ離婚の足音が近づいてまいりました」とデスノートに書き込みます
帰宅してそれを見た田村は、寝ている日和を起こして喧嘩となり
日和は寝室を飛び出しソファーで眠ります
次の朝、田村への朝食は用意されていませんでした
(結婚したとき)「家事は私がやる、あなたは仕事に集中して」と言ったよね
「そんな考え、とっくに変わってるよ」

岩槻の結婚式の日がやってきて、出かけたふたり
新婦に無理やり連れらやって来た岩槻ですが、その目は虚ろ
田村のスピーチの番になると、田村は原稿を無くしたことに気付きます
困っている田村に日和は肘を舐めるジェスチャーをします
それは日和と田村が運命の再会をしたとき
終活中の日和に緊張をほぐす方法だと田村が教えたものでした
田村はふたりで用意した、緑色のソファー、フィルター不要の空気清浄機
セラミックのフライパン、ネコ型のつぼ押しローラーなどのことを話し
「長い結婚生活の中、お互いを思いやる気持ちを忘れてしまい
けなしあってしまうこともある、それはとても辛くて逃げ出したいくらい
そんな時は一緒に生活を始めた最初のころを思い出してください
何もなくても、胸がいっぱいでワクワクだった頃を」 とスピーチします
感動した岩槻は元気を取り戻し、新婦の手を握るのでした

さらに汐音が日和のところに謝りに来て
田村とは不倫などではなく
同じ職場に勤めているパートナー(同性)のマユが
田村と仲がいいので嫉妬心から腹いせに誘っただけだと打ち明けます
これでもとのさやに収り、平和な日々を取り戻したと思ったら
田村の母、姑の千鶴(浅田美代子)は何かといえば「子どもはまだなの」の人
日和は千鶴を避けているわけですが(アレクサはこう使うのか 笑)
その千鶴がやって来て、またもや「子どもは」の繰り返し
しかも流産は「よくあること」「いちどくらいで」と言ったことで
日和は「ふたりだけの秘密」だった流産のことを
田村が千鶴に話していたことを知ります
「だって事実だから」

妊娠、流産や死産、出産もですけどこれほど男女の温度差が大きいというか
夫婦でも自分事と他人事の差がはっきりしているものはないですよね
オマエのタマを切り取ったら、少しは喪失感がわかるか程度のレベル
でもこうやって女性がSNSでほざいているのも、単なる承認欲求
自分と同じような立場や考えの人がいることで励まし合い、安心できるのです
チャーリーを連れて出て行ってしまう日和
数日後には郵便で離婚届が届きます
アレクサに日和の居場所を聞く田村(もちろんアレクサは知らない 笑)
クッションの隙間から日和の片方だけの靴下

それでもいつも通り仕事をこなしている田村
ひとりの客が耐震用の突っ張り棒を探していたので
田村は壁を傷つけず簡単に設置できる 「ふんばりくん」コーナーに案内します
それは日和と初めて出会ったとき田村が説明した商品でした
しかも耐圧性は1.5トンから2トンにグレードアップ
思わず田村の瞳から涙が溢れてしまいます
店を飛び出し、日和の勤めるコールセンターに向かう

ここからさらに創作が過ぎすぎて(笑)
笑えるどころか恥ずかしいだけに向かいます
田村が日和の職場に押し入ると、日和も日和の職場たちも仕事そっちのけで
うっぷんはセクハラ上司の葛城(眞島秀和)のほうに向かいます
そのとき窓の外にレジ袋が舞っているのを見たふたりは会社を出て
(ふたりが付き合うきっかけになった)「幸運のレジ袋」を追いかけます
ただし掴み方にはかなりの無理がありすぎ(笑)
ド根性漫画でもあるまいし、もっと普通でよかったと思います

しかも実は一番の問題は、(殿方が最も苦手な)嫁姑問題
(天然で悪気がないぶん余計ややこしい)
そこを解決しないで終わっても
日和のストレスは一生消えることはないでしょう
【解説】映画.COMより
ある夫婦の互いにゆずれないバトルを、香取慎吾主演でコミカルに描いたブラックコメディ。結婚4年目となる裕次郎と日和は、表向きは仲良し夫婦に見えたが、鈍感な裕次郎に日和は不満を募らせていた。そんな日和が鬱憤を吐き出さすツールとして出合ったのが、SNSの「旦那デスノート」だった。そこには世の夫たちが見たら驚がくするであろう、妻たちが投稿する本音の数々が書き込まれていた。ある日、裕次郎はそのSNSの存在を知り、自分について書かれていると思われる投稿を見つけてしまう。書き込んでいるのは、チャーリーというハンドルネームの人物だった。チャーリーとは、裕次郎と日和が飼っているフクロウの名前と同じで……。
裕次郎役を香取、日和役を岸井ゆきのが演じるほか、井之脇海、的場浩司、余貴美子らが脇を固める。監督は「箱入り息子の恋」「台風家族」の市井昌秀。
2022年製作/117分/G/日本
配給:キノフィルムズ