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物ブツ交換(2018)

原題は「Sovdagari」グルジア語で商人のこと)

東ヨーロッパの小国、ジョージアグルジア共和国)の辺境の農村を舞台に

古着や日用品を車で行商し、じゃがいもと交換する男に密着した

23分のドキュメンタリー映画

この映画に関する情報がものすごく少なくて(笑)

監督のタムタ・ガブリチゼはジョージア首都トビリシ生まれの女性

ジョージア映画演劇大学で映画監督の学士号を取得し

ジョージア公共問題研究所で広報学を学ぶ

映画やテレビ番組の制作で9年間働いた後

フリーランスのライター/ディレクターとして活躍

さまざまな企業とコラボレーションしているということ

映画の舞台が何地方のどこの村かはわかりませんが

建物は掘っ立て小屋か、老朽化していて

舗装されていないガタガタ道路に木の電柱

電気は通ってるのかも知れませんが

携帯電話はもちろんテレビなどの電化製品は一切ありません

住民は皆農家で、トラクターは一応ありますがほとんど手作業

種付けから収獲まで、コミュニティで共同作業を行っているようです

 

その風景や人々はまるで、ミレーかゴッホの絵画に出てくるような美しさ

でも100年とか200年前ではなく、今を生きる人々なのです

その村にゲラ・コロチョヴィという男が

中古の靴、服、おもちゃ、日用品などを町で仕入

ミニバスの荷台に積み込み売り込みにやって来ます

すぐに村の女性たちが集まって来てスカーフやトイレットペーパーや

果物(柿?)を手に取り、ゲラに「これはいくら」かと訪ねます

「これはじゃがいも5キロ」「じゃがいも10キロ」「じゃがいも25キロ」と

答えていくゲラ

村人たちはほとんど現金(ジョージアのラリ)をもっていないんですね

だからゲラは代わりに商品をじゃがいもと交換するのです

だけどそれらの商品のほとんどはガラクタばかり

安く買って高く売ることは商売の基本とはいえ

村人たちが値段を知らない(情報を得る手段がない)のをいいことに

ぼったくっているとしか思えない

彼らが払えるじゃがいもの量、ギリギリを知っている

おろし金が欲しいという老婆がじゃがいもはない、お金も1ラリしかない

だから1ラリにまけてくれと頼んでも、ゲラは決して値段を下げません

お国柄のせいかも知れませんが、サービスすることは決してないんですね

 

それでも、てんとう虫の形の毛玉とりや

食器洗いのスポンジでさえ村人たちには珍しい

ゲラのミニバスは宝物の山なんですね

シャボン玉を吹いて子どもたちを集めると

「おもちゃがあるよ」「洋服もあるよ」

子どもたちの着ている服は汚れ、袖口がほつれている

少年がペラペラのノートを取り「いくら?」と尋ねると

「じゃがいも2キロ」

また元に戻す子どもたち

するとゲラは「ご両親に、じゃがいもを持ってきてもらいなさい」

「そのじゃがいもで、欲しいおもちゃを買ってもらいなさい」 と言います



監督が老人に夢は何かとをインタビューする

「子供の頃の夢は、いい教育を受けることだった」

「今の夢かい?じゃがいもの収穫があって、仕事があること」

「それだけさ」

少年には「大きくなったら何になりたい?」とインタビューする

答えられない少年

少年にはたぶん、じゃがいもを作る以外の将来の自分が見えないのです

代わりに母親が「ジャーナリスト、と答えなさい」と答える

監督の職業が何か教えてもらって、いいと思ったのだろう

子どもに今より幸せになって欲しいと願う気持ちは、どこの国の母親も同じ

 

町に戻ったゲラはじゃがいもを現金に変え、食堂に入ります

何を食べるのかと聞くと、そのでっぷりと太った身体で

「もちろんビーフだ」と笑うのでした

 

だからといって、監督は村人たちが不幸で騙されている人間だと

唱えているわけではありません

それどころか、土にまみれた彼らの顔をとても幸せそうに映し出す

(スーパーモデルのように畑を歩く女性までいます 笑)

 

むしろお金の価値を知ったほうが

不幸や争いの原因になるのかも知れませんね

 

 

【解説】Netflixより

東ヨーロッパのジョージア。辺境地を巡り、日用品や古着を売り歩く1人の男。ここではジャガイモが通貨、貧困にあえぐ土地では野心や夢を追う余裕などない。

辺境の村人の姿に迫り、2018年サンダンス映画祭で、ノン・フィクション部門の短編映画審査員賞を獲得したドキュメンタリー。

2018|年齢制限:10+|23分|ドキュメンタリー

 




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