
原題は「Winnie-the-Pooh: Blood and Honey」(くまのプーさん:血と蜂蜜)
A・A・ミルンとE・H・シェパード による児童文学「くまのプーさん」の
著作権の保護期間が終了したことで実現したホラーパロディ
しかしキャラクターの描写に対する独占権は
ウォルト・ディズニー・カンパニーが保持していたため(赤いTシャツなどもNG)
監督のリース・フレイク=ウォーターフィールドは
法的問題を避けるため脚本を書き直さなければならなかったそうです

批評家からは「みんなの子ども時代を台無しにする」と酷評され
多くの人からも史上最悪のワーストピクチャーのひとつと見なされ
ゴールデンラズベリー賞では5冠を獲得
それが当初イベントで限定上映の予定が
SNSで人気が急上昇し、全世界の公開に拡大
興行収入でも大成功を収めます

日本では「くまのプーさん」の名前が商標登録されているため使用できず
中国では「プーさん」が習近平国家主席を表す隠語に用いられることがあるため
(「くまのプーさん」関連全てが規制対象なっているらしい)
上映禁止になったこともニュースになりました

そんな話題作?ですが、内容的には正統派スラッシャー映画(笑)
「クリスタルレイク」が「100エーカーの森」になり
プーさん(というよりおっさん)と、ピグレットというゴムマスクを被った巨漢が
ジェイソンとブギーマン(マイケル・マイヤーズ)のような
殺人鬼になっただけ(笑)

能天気なバカップルの若者集団が
女子大生のグループ変わったという違いはあるけれど
過激な暴力シーンに、血が吹き出し、目玉が飛び出し
無用なおっぱいポロリ(笑)
しかもバッドエンドという、ホラー映画ファン安心の定番すぎる展開
スプラッター好きしか見ちゃいけない

見方にっては、どんな事情があれペットを捨ててはいけない
野生化した動物たちが人間を襲う危険もあるという
メッセージがこめられている?ような気もします(笑)

冒頭の線画、100エーカーの森で
人獣のフクロウ、ウサギ、イーヨー、ピグレット、くまのプーと
出会ったクリストファー・ロビンは
彼らと友達になり、食料を運ぶようになります

やがてクリストファーは成長し
大学に進学するため、彼らのもとを去ってしまいます
その後、冬の到来と食料の不足により
飢えたプーたちはイーヨーを食べてしまいます
そのことはトラウマになり
人間、特に彼らを置いていったクリストファーを憎むようになります
野生に戻り、二度と人間と口をきかないことを誓い
森にやって来た人間たちを襲うようになるのです

それから5年後
クリストファーは妻と共にプーたちに会うため戻りますが
プーたちにあっさりと殺されてしまいます
そこからオープニングタイトル
それから100エーカーの森では次々と殺人事件が起こり
新聞には100エーカーの森に近づかないように、という記事が出ます

大学生の仲良しグループのマリア、ジェシカ、アリス、ゾーイ、ララ、ティナは
マリアがストーカーにあったトラウマから立ち直ることができるようにと
森の近くの貸キャビンにスマホなしの生活
デジタルデトックスをしにやって来ます

遅刻魔のティナは車で森で迷子になってしまい
プーに襲われそうになり、近くのガレージに逃げ隠れたものの
プーに見つかりウッドチッパーにかけられてしまいます
(「ファーゴ」かよ 笑)

住みかのウッドハウスに戻ったプーは
イーヨーの尻尾でクリストファー(生きていたのかよ!笑)の背中を鞭打ち
彼に妻メアリーの血を浴びせさせます

夜になるピグレットとマリアたちが滞在するキャビンに行き
ジャグジーでセルフィー(自撮り)しているララを車で轢き殺し
(プーは車の運転ができるし、字もかける 笑)
ピグレットはプールでゾーイをハンマーで撲殺しアリスを誘拐
それを見たマリアとジェシカが、ウッドハウスまで追いかけアリスを救出

クリストファーを見つけると彼を解放し
鎖に繋がれ捕らえられていたシャーリーン(いつからいた? 笑)
という女性も助けます

ピグレットに潰された自分の顔を見たシャーリーンは
マリアの持っていた銃で、逃げる前にピグレットを殺そうとしますが
銃に弾は1発しか入っておらず、プーに殴り殺されてしまいます
(食料がないから野生化したはずなのにハチミツ食べてるし 笑)

ピグレットのハンマーを拾ったアリスは
シャーリーンを拘束していた鎖に繋ぎピグレットをハンマーで連打
ピグレットが死んで?怒ったプーは、アリスの開いた口にナイフを刺し殺します

森に逃げたマリアとジェシカが道路に出ると車のライトが近づき
乗っていた(いかにも差別主義な)男たちに助けを求めます
男たちは「女の子を襲おうとしやがった」プーを
バールやバットや瓶で殴りに行きますが
プーにダメージはなく、一撃で殺されてしまいます

マリアは車でプー轢こうとしますが、車が衝突した衝撃で意識を失ってしまい
気が付くとプーはジェシカを引きずり出し
ジェシカの首を切ると車のフロントガラスに投げつけます
マリアは逃げようとしますが車のエンジンがかからない

その時クリストファーが突然現れ、マリアの車に追突し
プーを車と車の間に挟みこみます
マリアを連れて逃げようとしますが、マリアは脚を怪我していて歩けない

脱出したプーはマリアを捕らえ
クリストファーはマリアを逃がすことを条件に
永遠に一緒にいることを約束しますが
(人間の言葉を喋らないと誓っていた)プーは
「君が去った」と吐き捨て
彼女の喉をナイフで切り裂きクリストファーに投げつけるのでした
瀕死のマリアが「逃げて」とクリストファーに呟くと
プーとの絆を取り戻せないと悟ったクリストファーは森から逃げ出し
残されたプーは何度もマリアの頭部を刺し続けるのでした
(ここで終わり 笑)

私は可愛い犬猫の新たな品種を作るための人工授精による異種配合や
(人間の思い通りの色形に生まれてこない子のほうが多い)
飼っていた動物を面倒見きれず捨てることには反対派なので
プーだけが悪いとか、特別駄作だとは思えませんでした
【解説】映画.COMより
ディズニーによってアニメ化もされたA・A・ミルンの児童小説「くまのプーさん」を題材にしたホラー。原作の著作権が2022年1月をもって消滅し、パブリックドメインになったことで実現した一作で、クリストファー・ロビンに森に置き去りにされ、自ら食料を調達しなければならなくなったプーとピグレットが、残忍な人間狩りを行うさまが描かれる。
楽しい冒険に満ち溢れていた日々は終わりを迎え、青年になったクリストファー・ロビンは、大学進学のためプーとピグレットを森に残して旅立っていった。時が経ち、婚約者のメアリーとともに100エーカーの森に戻ってきたロビンは、そこで血に飢え野生化してしまったプーとピグレットの異様な姿を目の当たりにする。
2023年製作/84分/PG12/イギリス
原題または英題:Winnie the Pooh: Blood and Honey
配給:アルバトロス・フィルム