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セプテンバー5(2024)

原題はSeptember 5」(9月5日)

1972年9月5日、ミュンヘンオリンピック開催中に発生した

パレスチナ武装組織によるイスラエル選手団の襲撃事件

ミュンヘンオリンピック事件(黒い九月事件)を

ABC放送のテレビクルーの視点からのみ描いたセミドキュメンタリー

関係ないですけど、私の両親なんかは

あさま山荘事件」とか、「ベレンコ中尉亡命事件」(ミグ29亡命)とか

70年代に度々起こった大きな事件では

仕事を休んでまでテレビに釘付けになったそうです(笑)

それくらいテレビの影響力が大きかったんですね

その中でもミュンヘンオリンピックは、衛星回線の開発で

地球の裏側で起こっていることをリアルタイムで見ることができるという

革新的な出来事でした

 

(オリンピック候補にもれた)ユダヤアメリカ人の重量挙げ選手が
イスラエル選手としてダッハウ強制収容所に献花に訪れる

ユダヤアメリカ人マーク・スピッツが水泳で7つの金メダルを獲得する

そんな歓喜溢れるオリンピックの開催中

パレスチナ武装組織がイスラエル選手団の宿舎を襲撃

選手とコーチを人質に立て籠もるという事件が発生します

 

たまたま選手村の事件現場に近かったABCのスタジオ(調整室)は
銃声で事件発生をいちはやく知ることになり、取材を開始しカメラを設定します

しかし彼らは報道番組とは無縁のスポーツ特番のクルー

選手団の安否もわからない、錯綜する情報のなか

新米プロデューサーのジェフリー(ジョン・マガロ)は

スタジオのキャスター(名物司会者ジム・マッケイ)に

なんとか情勢を伝えようとします

実際の記録フィルムをふんだんに使い

70年代の雰囲気をリアルに再現した映像

オールドメディアファンなら、当時の興奮が蘇るかもしれません

リアリティな作風としても、ジャーナリスティックな映画として

とてもよくできている

ただ、今、なぜ

パレスチナ人によるイスラエル選手団の襲撃事件を

映画にする必要があったのか

 

その意味を考えずにいられない

この事件から「テロリスト」という言葉が

世界的に使われるようになったことがわかります

同時に「テロ(パレスチナ)は絶対許さない」というスローガンが生まれたのも

この事件からかも知れません

もうひとつは(開催国)ドイツの平和憲法、平和の祭典のための警備が

まさかの裏目に出てしまったことへの批判

ナチスを思い浮かべるため軍隊による警備を行わなかった)

 

イスラエル国防軍が特殊部隊による事態解決を西ドイツに打診しますが

西ドイツでは法律で外国軍の活動が禁止されているため

イスラエルからの申し出を断わることになります

イスラエルは西ドイツに侮辱されたと受け取ってしまう)

あくまで「悪いのはパレスチナ人」(とナチスドイツ)であり

あくまで「ユダヤ人は犠牲者」

報復は「ユダヤの正義」だと、問うているのです

 

確かにテロ行為は許せない

ナチス・ドイツユダヤ人虐殺の過去も清算できるものではない

 

だからといって、子どもたちが暮らす生活圏に爆弾を降らせる

ナタニエフのしていることを正当化できるかといったら

それは的外れ

中立的立場で板挟みになっている

通訳のドイツ人女性マリアンネ(レオニー・ベネシュ)や

ケーブル修理に励む、アルジェリア人とのハーフのフランス人

ジャック(ジヌディーヌ・スアレム) を活躍させたり

ABC側でも、テロリストもテレビを見るかも知れないことに気付かず

警察の動きを生中継で放送してしまうという失態をしてしまったり

一方的なイスラエル寄りではないことをアピールしてみても

ハリウッドがイスラエル擁護であることはバレバレ

アカデミー賞脚本賞ノミネート)

2017年にトランプが大統領に就任した時とは

大きな違いを感じます

犯人側は選手村からヘリコプターで

(エジプトに向かうため)空港に向かうことを要求

そこから情報が途絶えたのち、地元テレビ局から選手全員解放という報道があり

ABCでも「噂では」「人質全員解放」のニュースを流します

事件解決に喜び、祝杯をあげるクルーたち

しかしドイツ報道官の(希望的な)発表に違和感を感じたその直後

「空港で銃撃戦が続いている」という情報が入ります

世界初のテロ生中継は、人質11人、犯人5人と警察官1人

全員死亡という最悪の形で幕を閉じたのでした

イスラエルではオリンピックの中止を求めますが

翌日9月6日16時50分、IOC会長命令によりオリンピックは再開

(当時のIOC会長(アメリカ人)は反ユダヤ人で有名だった)

 

テレビでは緊迫の1日がまるで嘘だったかのように

再び各国の選手たちの活躍する様子が流れるのでした

 

 

【解説】映画.COMより

1972年のミュンヘンオリンピックで起きたパレスチナ武装組織によるイスラエル選手団の人質テロ事件の顛末を、事件を生中継したテレビクルーたちの視点から映画化したサスペンスドラマ。「HELL」のティム・フェールバウムが監督・脚本を手がけ、報道の自由、事件当事者の人権、報道がもたらす結果の責任など現代社会にも通じる問題提起を盛り込みながら緊迫感たっぷりに描く。
1972年9月5日。ミュンヘンオリンピックの選手村で、パレスチナ武装組織「黒い九月」がイスラエル選手団を人質に立てこもる事件が発生した。そのテレビ中継を担ったのは、ニュース番組とは無縁であるスポーツ番組の放送クルーたちだった。エスカレートするテロリストの要求、錯綜する情報、機能しない現地警察。全世界が固唾を飲んで事件の行方を見守るなか、テロリストが定めた交渉期限は刻一刻と近づき、中継チームは極限状況で選択を迫られる。
出演は「ニュースの天才」のピーター・サースガード、「パスト ライブス 再会」のジョン・マガロ、「ありふれた教室」のレオニー・ベネシュ。第82回ゴールデングローブ賞の作品賞(ドラマ部門)ノミネート、第97回アカデミー賞脚本賞ノミネート。

2024年製作/95分/G/ドイツ・アメリカ合作
原題または英題:September 5
配給:東和ピクチャーズ

 




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