
原題は「The Cabin in the Woods」(森の中の小屋)
怖さを楽しむものではないけど、これを「好き~」となれたら
かなりのホラーヲタクと言っていい(笑)

前半はしっかりと安っぽい定番ホラーの展開
奥手で 「処女」と呼ばれいてる ダナ
「アスリート」と呼ばれる 社会学専攻のフットボール選手カート
「娼婦」 と呼ばれる カートの恋人で医学部進学を目指すジュールス
カートのフットボールメイトで 「学者」と呼ばれる ホールデン、
「道化師」と呼ばれるマーティの大学生5人は
週末をカートのいとこの森の小屋で過ごすことになります

グループは地下室で、小屋の住人だった
ペイシェンス・バックナーという少女の日記を見つけます
日記にはバックナー一家が酷い行いをしていて
ペイシェンスも虐待を受けていたこと
さらにラテン語の呪文が書かれていました

ダナは日記の呪文を唱えると 森の中のバックナー一家の墓から死体が蘇り
その夜、性交していたカートとジュールズを襲い
ジュールズの首が切断されてしまいます
部屋に隠された監視カメラを発見したマーティはゾンビに刺され

ダナ、カート、ホールデンの3人はキャンピングカーで逃げようとしますが
トンネルが崩壊して脱出を阻まれ
カートがバイクで助けを求めに行こうとすると、謎の力場に衝突して転落死
ホールデンも運転中にゾンビに殺されてしまい
ダナは湖に転落したキャンピングカーから、なんとか脱出したのでした

その時彼らの様子をモニターで見ていた管制室では
成功を祝い拍手が沸き起こっていました
やっぱり「処女」が生き残るのだと

ところが後になって、マーティが死んでいなかったことに気付きます
これはスポンサーが望む「筋書き」通りと違ってしまい大変だ
しかもマーティは研究所へ続く隠しエレベーターを発見し
ダナと共に向かっていたのです

どのシーンがどの監督の、どの映画のパロディなのか探し当てる
ひとことでいえば、ホラーファンが「内輪ウケ」するためだけのような内容ですが
そのわりには決してBC級でなく、規模が大きいんですね(笑)

撮影にはコロンビア工科大学の航空宇宙棟が使用され
(地下施設、エレベーター、管制室はセット)
サービス精神旺盛に作られたクリーチャーは約60種類
「1000人近く」の人間がモンスターに変身したそうです

しかも脇には、リチャード・ジェンキンス
シガニー・ウィーバーという大物まで登場
とことんふざけた映画を、本気で真面目に作ってる(笑)

これで興行的に失敗したらお笑い草ですが
大成功したというのだから、世の中マニアは多いもの(笑)

ダナとマーティは地下室に閉じ込められているすべてのモンスターを解放し
(どのシーンにどのモンスターが使われるか決まっている)
職員を虐殺します

古代の寺院を発見したダナとマーティは
そこで「館長」と会います
彼女は邪悪な神々(地下の方々)をなだめるためには
生贄の儀式が必要だと説明します
それには法則があって、アメリカの場合は
「娼婦」「アスリート」「学者」「道化師」「処女」のタイプがあり
最初に「娼婦」が死に、最後に処女が生き残らなければならないのだと

館長は儀式を終わらせるため、マーティを殺すようダナに命令しますが
ペイシェンス(日記の少女)が館長を殺し
人類を救う価値はないとマーティはダナ以外を殺し始め
モンスターたちは大集合して大暴走

すると、地下から巨大な手が現れ
床が崩れ全員を飲み込み、施設は破壊されたのでした

つまり館長はディレクター
施設の職員は監督、脚本家、カメラマン、それぞれのスタッフ
被害者は俳優
邪悪な神々は視聴者
最後に全てを握る巨大な手は、映画会社でありスポンサーという皮肉

私たちも「怖い」や「面白」いだけで評価せず
こんなに頑張ってるクリーチャーたちのことも
もっと褒めてあげないといけませんね(そっち?笑)
【解説】映画.COMより
「LOST」「クローバーフィールド HAKAISHA」の脚本で知られるドリュー・ゴダードが監督・脚本、「アベンジャーズ」のジョス・ウェドンが共同脚本・プロデュースを務めたスリラー。二転三転する展開が話題を呼び、全米でスマッシュヒットを記録した。女子大生のデイナは友人のジュールスに誘われ、仲間と5人で山奥にある別荘にやってくる。しかし、デイナたちの行動は謎の組織によりすべて監視されており、5人は事態のすべてをコントロールする組織が描いたシナリオどおりに動かされていた。そうとは知らないデイナらはさまざまな恐怖に襲われ、ひとりまたひとりと命を落としていくが……。
2012年製作/96分/R15+/アメリカ
原題または英題:The Cabin in the Woods
配給:クロックワークス