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どうなる?荒れると噂の新課程2年目2026年度入試(④共通テストの平均点・自己採点と志望動向)

はじめに

 2026年の共通テスト、交通の乱れや監督者の指示誤りが原因で再試験を希望する受験生も出ましたが、重大なトラブルはなく終わりました。

 国公立大学の出願は前期・後期・中期とも来週の月曜日(2026年度は2026年1月26日)からその翌週の水曜日(同2月4日)です。

 受験生は自己採点の結果をもとに三者懇談を経て最終的な出願先を決めると思います。国公立大学は基本的に全国を視野に入れますが、急に「○○大学はどうだ、B判定だぞ」「ボーダーまで後何点」と言われても??な保護者もいると思います。

 本日は河合塾およびベネッセ・駿台連合の自己採点の結果と分析(2025年から合同でデータ収集、受験者の約88%を補足)をもとに、国公立大学の2026年度入学者選抜の行方を占います。

 なお予備校は「果敢にチャレンジ(浪人するなら我が校へ)」がビジネスモデルだと「メタ認知」した上でお聞きください。

  文中の「ボーダーライン」は河合塾の「同じ持ち点の人の半数が合格するライン」を意味します。

 本文中のグラフは河合塾が公開しているスライドのスクリーンショットです。営業さんに「公開しているものは河合塾作成とクレジットすれば使用OK」と許可をいただいています。

参考

大本営

https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/

河合塾 教員向け

www.keinet.ne.jp

河合塾 生徒向け

www.keinet.ne.jp

ベネッセ・駿台連合 開くと属性を聞かれます。どこ見てんのよ!

dn-sundai.benesse.ne.jp

自己採点の見方

bunbunshinrosaijki.hatenablog.com

目次

 

 1 データ編

① 共通テスト受験者数

2月5日追記

  2022 2023 2024 2025 2026
1 志願者数 530,367 512,581 491,914 495,171 496,237
2 受験者数 488,383 474,051 457,608 462,066 464,090
 本試験のみ 486,847 470,580 456,173 461,188 463,179
 追試験のみ 915 2,737 1,085 561 555
 再試験のみ 0 0 0 0 0
 本試+追試 438 707 344 305 309
 本試+再試 182 26 6 12 47
 追試 + 再試 0 1 0 0 0
本試 + 追試 + 再試 1 0 0 0 0
特例追試験のみ -     
受験率 92.08% 92.48% 93.03% 93.31% 93.52%
全教科欠席 41,984 38,530 34,306 33,105 32,147
*受験者はやや増加

 大学入試センターの発表によると、志願者数は496,237 人で前年度(495,171 人)より1,066 人増加、ただし現役生は 420,311 人で5,657 人減、既卒生は 71,310 人と6,336 人の増加です。

 既卒生のうち2年前の卒業生が12,516人と昨年より1.4倍増加しました。第一志望を貫く2浪生以外に現役大学生の再受験も増加した可能性もあります。共通テストがウェブ出願になり、卒業校に卒業証明書の発行を依頼する必要がなくなったことが影響しているのでしょうか。

 まあ卒業校に行くといろいろ聞かれます。

 

 外国語(筆記)の受験者は45万6,386人が受験し、受験率は92.0%(昨年度454,899人、受験率91.9%)で昨年並みの水準でした。メディアは「年内入試の比率が高まった」と煽りますが、予備校の調査でも国立志願者は例年並み、私立の共通テスト利用も堅調で、進路決定後の受験も含めて共通テストそのものは人気のようです。

追記 2月5日

 トータルの受験率も前年並みでした。

② 科目ごとの平均点

大学入試センターの発表 2026年2月5日発表。2025年は確定平均点。 

科目 2026年度平均点 2025年度平均点 2024年度平均点 26-25 25-24
英語リーディング 62.81 57.69 51.54 5.12 6.15
英語リスニング 54.65 61.31 67.24 -6.66 -5.93
数学Ⅰ 28.53 28.08 34.62 0.45 -6.54
数学Ⅰ,数学A 47.2 53.51 51.38 -6.31 2.13
数学Ⅱ,数学B,数学C 54.52 51.56 57.74 2.96 -6.18
国語 116.37 126.67 116.5 -10.3 10.17
物理基礎 34.68 24.78 28.72 9.9 -3.94
化学基礎 28.58 27 27.31 1.58 -0.31
生物基礎 36.46 31.39 31.57 5.07 -0.18
地学基礎 28.17 34.49 35.56 -6.32 -1.07
物理 45.55 58.96 62.97 -13.41 -4.01
化学 56.86 45.34 54.77 11.52 -9.43
生物 55.01 52.21 54.82 2.8 -2.61
地学 44.29 41.64 56.62 2.65 -14.98
地理総合,地理探究 61.87 57.48 4.39  
歴史総合,日本史探究 62.29 56.99 5.3  
歴史総合,世界史探究 60.88 66.12 -5.24  
公共,倫理 64.24 59.74 4.5  
公共,政治・経済 63.59 62.66 0.93  
地理総合 24.27 21.75 2.52  
歴史総合 24.98 24.83 0.15  
公共 29.27 25.28 3.99  
情報Ⅰ 56.59 69.26 -12.67  

③ 自己採点 総合成績平均

自己採点の集計 2025年以後は1000点満点 2021~2024は900点満点の値を1000点満点に換算。

河合塾

  2026 2025 2024 2023 2022 2021 26-25
8科目文系(1000) 596 620 609 602 578 627 -24
8科目理系(1000) 603 633 632 624 581 646 -30

ベネッセ駿台

  2026 2025 2024 2023 2022 2021 26-25
8科目文系(1000) 607 631 596 591 564 612 -24
8科目理系(1000) 614 644 621 612 570 634 -30
*科目ごとの平均点が乱高下?

 2021年の共通テスト初年度平均点はセンター試験ラストと同程度でしたが、2022年は数学ⅠAの難化で文系・理系とも平均点は大きく下がり、センター試験から約5%ほどボーダーラインが下がりました。

 2023年は数学は平均点を戻しましたが生物が難しすぎて得点調整、2024年度は英語筆記が「時間内に解けない事件」が発生するものの他教科が易化しました。

 2025年度の新課程1年目は情報は手加減しすぎ、化学が鬼難しく、2026年度は逆に世界史、物理は無理に難しくし化学はコソーリ易しくなりました。

 このように大学入試センターが泥縄式に毎年科目の難易度を乱高下させていますが、受験は一生に何度もするものではなく、とりわけ共通テストは50万人規模が受験するナショナルテストですから「ジェットコースター」は好ましくありません。

 次に予備校の自己採点による度数分布を見ます。文系、理系とも山の高さは変わらないものの、75%(準難関)から80%(難関)以上の山が大きく減り、4割~5割(出願できる大学が限られる)が増えています。

 河合塾の自己採点の分布。『Kei‐Net Plus』の全体動向のPDFより引用

 このためリサーチの結果は難関狙いの人は得点が思ったほど取れずに弱気、国立チャレンジ層は「行けるところ探し」状態になっています。

 これは自分探し。いらすとやさん。

2 分析編

① 全体

 受験生は目標点が取れなかったようで、リサーチの志望欄に難関10大学を書く生徒が理系を中心に減っています。物理で予定していた得点が取れず、さらに国語で足をすくわれたと推察します。

 準難関大学を書く生徒も理系で減少、それ以外の地方国立大学を書く人が増えています。工学部に限ると首都圏では東京農工大中京圏では岐阜大、静岡大、近畿圏では兵庫県立大、和歌山大学に人気が集まっています。

河合塾、前掲。韓国の修能では英語難化の責任を取って関係者が辞職しましたね。

 ただしこれは月曜日の人気投票、理系生徒(工は基本物理選択)は一律点数が下がっていると知って、難関をチャレンジする気持ちが湧いてくるかもしれません。

 またセンター試験の頃は地方国立大学工学部は6割(900点で540点)前後がデッドラインでしたが、共通テスト以後は5割半ばで勝負できる学科もあります。グラフでは理系の山が5割付近にあるので勝機がありそうです。

 また中期・後期は持ち点を見て「出すところがない」とあきらめたのか、志望欄に書く生徒が減っています。ただ中期は前期合格者は選抜から除き、後期は前期合格者は欠席します。後期の実質倍率は前期と同程度、受けに行ったら席がガラガラということもありますが、それは試験当日までわかりません。

 「是が非でも国公立」という人は出願し、仮に前期不合格でも気持ちを切らさないようにしましょう。

② 系統別

 文系では法学系、経済系が人気継続、コロナ禍の影響が直撃した外国語系も二年続けて人気です。

 理系は昨年同様に理学部、工学部が人気、特にこのところ不人気だった化学系に人気が集まっています。生活科学は女子の志望志向の拡散で不人気継続です。

 医療系では医・歯・薬とも志望者が思うように点が取れなかったのか不人気です。看護は生活科学と同じ理由で不人気継続です。学際系では情報系が人気高止まりです。

③ 地域別

 前期は特に特定の地域に志望が集まっていることはありません。後期は関東甲信越と近畿の大学を志望欄に書く生徒が減っています。前期でだめなら有名私立大学ということでしょうか。

 東京大前期組は後期に北海道大、神戸大、九州大が鉄板ですが、東京大前期を志望欄に書く生徒が減っている影響でこれらの後期も低調です。北海道大は「某アイドルグループのライブと後期日程が被る」がSNSで取り沙汰されましたが、工学部は三者の中で北大が最も二次配点が高いので共テいまいち組が志願しそうです。

 東海・北陸地方は国立至上主義の本家で、どこかの大学(または同一大学内の学部学科)が昨年低倍率だったと聞きつけると受験生が殺到する傾向があります。これによって生じる年毎の倍率の乱高下を「隔年現象」と呼びます。

 ただし倍率が上がっていてもリサーチで合否にかかわる成績層が前年より下回っている場合は持ち点下位層が集まっているだけで、合格最低点が急上昇することは考えにくい、逆に合格ライン以上の持ち点層が膨張していれば合格最低点は上がります。

 受験生は倍率よりも二次でどれだけ取れれば合格者平均点(最低点ではない)に達するかを大学HPの資料を見て概算し、それを目標に勉強しましょう。

おまけ 水は低いところに流れる?

元代に描かれた孟子の想像図。パブリックドメイン

 孟子は「人性之善也、猶水之就下也」(人の本性が善であるのは、ちょうど水が低い方に向かって流れるのと同じである)と言っています。

 ここだけ切り取ると「隔年現象」みたいですが、孟子の言葉は、告子の「人間の本性は渦を巻いている水のようなもので善悪が区別できない。水は東の方に堤防を切れば東に向かって流れ、西の方に堤防を切れば西に向かって流れる」に対する「水は自然に下に流れるが、上に流れるには人為が介在する」という反論です。

まとめ

  • 物理、国語、世界史の難化で難関大学や準難関大学狙いの受験生の持ち点が昨年度より低下
  • リサーチ段階では弱気、中期・後期出願も控えめな気配
  • 文系は経済、理系は理学・工学が人気。医療系は看護だけが不人気
  • 上位層は全国的に減っているから過度に落ち込む必要はない
  • リサーチは月曜日の人気投票。リサーチの後に受験生は動く。業者の情報は話半分で聴く
  • 昨年度低倍率だったところが高倍率(またはその逆)になる隔年現象に注意も目標点が取れる実力があれば心配ない
  • 出願したらそこが第一希望。覚悟を決める
  • 受験は足し算。得点上位者から順番に合格する。先立つものは勉強
  • 教員へ:出願させたら仕事終了ではない。ここからが始まりと肝に銘じて生徒と一緒に汗をかく

おわりに

昨年度の同じ回の記述

共通テストは50万人規模が受験する「国公立大学の一次試験」が主要な役割です。一次試験であれば平均点管理は重要です。旧課程の共通テストは4年目でやっと平均点が安定したかと思いきや、新課程入試初年度は点数が膨張しました。来年度は2022年度の数学のように出題者の自己顕示欲が炸裂して平均点がガタ落ちする可能性は捨てきれません。

 予想は当たってしまいました。(´・ω・`)

 とはいえ理系は全体的に点数が下がっているので、判定システムとのにらめっこはやめて勉強あるのみです。応援しています!

パブリックドメインQより。

*これはネットの情報です。受験生は担任とよく話をして志望校を決定してください。




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