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世界遺産縄文@京都文化博物館

はじめに

 先日ぶんぶんは京都市中京区にある京都文化博物館で開催中の特別展「世界遺産縄文」に行ってきました。写真撮影OK、SNS発信も私的利用の範囲ならOKとお言葉をいただいたので、宣伝を兼ねてその様子を紹介します。

 記事は展示会の説明文、「世界文化遺産 北海道・北東北の縄文遺跡群」のHP、東京国立博物館など縄文の文物を保管しているサイトの解説を参考にしています。

www.bunpaku.or.jp

外観。1906年に竣工した日本銀行京都出張所(後の京都支店)を利用しています。

特別展入口。土偶推し。

目次

 

1 縄文時代とは?

 縄文時代は日本列島における歴史区分で、約一万五千年前から約一万年間続いた新石器文化を指します。

 氷河期が終わり温暖化が始まると(地質時代では完新世)、環境の変化に対応した生活が必要になりました。縄文時代は狩猟と採集の生活が中心ですが、土器と弓矢の使用、磨製石器の発達、定住化と竪穴建物・掘立柱建物の普及、環状集落や貝塚の形成、植物栽培(半栽培)の開始が特徴です。後期には稲作も始まったと考えられます。

 縄文時代は土器の特徴から草創期・早期・前期・中期・後期・晩期という時期区分がなされ、これに炭素14年代法と年輪補正を合わせて時期を推定しています。ただし縄文土器は地域によって多様で、いつまでが縄文時代と言えるかも地域差があります。

 今回の展示は2021年に世界文化遺産に登録された「北海道、北東北の縄文遺跡群」に関する遺物です。

jomon-japan.jp

展示パネルより

2 展示の内容

① 旧石器時代縄文時代草創期

 氷河期は海面が低く、日本列島は陸続きだったと考えられています。寒冷と温暖が交互に繰り返される不安定な環境の中で人類は移動しながら生活し、日本列島にも渡ってきました。

 後期旧石器時代打製石器が北東北で出土しています。

 約16,000年前。まだ定住生活は行われていませんが、海面が上昇して水産資源が利用可能になると、土器(煮炊きした跡がある)、加工した打製石器、銛や釣り針などの骨角器が作成されました。

 草創期の縄文土器にはへらでつけた隆線文や爪形文で装飾されています。

② 集落の形成

 6000年~5000年前ぐらいから北海道・北東北では大規模な集落が営まれます。これらはその使用していた土器から「円筒土器文化」と呼ばれます。三内丸山遺跡もそのひとつです。

 集落からは他地域で産出される鉱物(アオトラ石、黒曜石、ヒスイ)が発見されていて、広範囲に交易が行われていたことがうかがわれます。

三内丸山遺跡に行った回

bunbunshinrosaijki.hatenablog.com

③ ストーンサークル

 約4,000年前に気候が急変して大規模な村落が維持できなくなり、人々は分散して小さな「ムラ」で住み始めます。「ムラ」から離れたところに環状列石の共同墓地が存在します。これらを共同で管理した集団が「地域社会」を形成したと考えられます。

 環状列石の模型

 秋田県鹿角市大湯環状列石から見つかった深鉢式土器。装飾が施されています。

 環状列石からは祭祀に使われたと思われる土器が出土していますが、地域によって形状が異なります。これは身体を表現する土版。さいころの目のようなものが並んでいて「数」という概念があったことがうかがわれます。

④ 土偶

 本展示のメインです。

 土偶縄文時代に作られていた土製の人形で、その形状からほとんどの土偶は女性像であるとされています。生命を育む女性の神秘と力を表現し、呪術や祭祀の道具として豊穣や出産を祈るために用いられたと考えられています。

 「遮光器土偶」は、極端に大きな目の表現が遮光器(スノーゴーグル)に似ていたことが呼び名の由来です。デフォルメされた体の表現、全身に覆うように施された文様が特徴です。5体の「シャコちゃん」が集結していたので、会場で堪能してください。

 岩手県立博物館保管

 よりリアルに女性の妊娠や出産の様子をかたどったものを存在します。こちらは妊娠中の胸と腹が大きくなった様子を表した土偶。2017年センター試験、国語の小説に出てきた男の子がこの特別展にきたら大騒ぎ確実です。(゚∀゚)o彡゜

 こちらは出産で「いきんで」いる様子と考えられる土偶

 「縄文の女神」の後ろ姿。ヒップが魅力的。

まとめ

 今回の展示を鑑賞してふたつ感じました。

 ひとつは「地域差」です。昔同僚の教員が、縄文時代=狩猟・採集・漁労、弥生時代=農耕、稲作と定義し、それぞれの特徴と具体例を覚えてセンター試験の4択問題で即座に間違いを見つける、というトレーニングをやっていました。

 しかし今回の展示を見ると、確かに「縄文文化」という定義はあっても、比較的似ている北海道と北東北の間にも土偶に地域差、時代差が見られます。

 もうひとつ、一万年前の人々は置かれた環境に合わせて食料を確保し、子孫を生み育て、祖先を祀る、という私たちとは変わらない生活を営んでいたことです。

 縄文時代の多様性と普遍性を実感した展覧会でした。紹介していない展示物も驚きの連続なので、ぜひ会場に出かけて縄文人の生活を追体験してください。

 会期は11月30日(日)までです。ぜひ週末のお出かけ候補に。 

おまけ

 男性器が信仰の対象なのも世界共通かつ造形は様々。センター試験に出てきた男の子がこの特別展に(以下略)。

 




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