はじめに
今年度受験生の皆さん、2026年度入試から共通テストはすべてネットで手続し、必要書類をダウンロード後に印刷します。マイページの作成は済んでいますよね?
出願内容の登録期間は2026年度については2025年9月16日(火)10時00分~10月3日(金)17時00分です。現役生は学校の指示に従って登録してください。
かつてはテレメールに必要部数を申し込むと9月冒頭に受験案内が学校に届きました。共通テスト初年度(2021(令和3)年実施)の段ボールは「令和3年大学入試センター試験」とあって、ぶんぶんは「な~んだ、大学入試センターの人も共通テストはやりたくないんだ」と思いました。(´・ω・`)
毎年恒例記念あげ。

今回は出願した後の注意点についてです。
出願編
bunbunshinrosaijki.hatenablog.com
直前編
bunbunshinrosaijki.hatenablog.com
*これはネットの情報です。受験に関しては高校の指導に従ってください。
目次
1 受験するときに要注意!うっかりしていると失格に!
① 「第一解答科目」と「第二解答科目」
「地歴・公民」「理科」2科目を受験する生徒は、開始から60分後に「第一解答科目」を回収します。10分間の回収・次のマークシート配布作業(この間トイレには行けません)の後、「第二解答科目」を解答し、60分後に回収します。
「地歴・公民から1」「理科から1」を条件とする国立大学はほぼ「第一解答科目」を得点とします。公立大学では一部「高得点採用」のところがあります。
私立大学は「高得点採用」が多いものの「偏差値上位校」になるにつれて「第一解答科目」が増えてきます。必ず各大学の受験案内で確認してください。
なお「地歴・公民」「理科」を「2科目受験する」で申し込んだ受験生は当日1科目にすることはできません。二時間目の時間に来ても会場に入れてもらえません。よく考えて登録してください。
パブリックドメインQより

事の発端はこうです。
2011年度のセンター試験までは「理科第1グループ」「理科第2グループ」「理科第3グループ」「地歴」「公民」という60分×5コマの時間割でした。これが2012年度から「地歴・公民」「理科」というぶち抜きになりました。
これによって従来不可能であった「日本史B&世界史B」などの組み合わせで受験が可能になりました(東大、当時の京大狙いの人には助かる仕様)。
ところが「1科目しか必要ない生徒が2科目で申し込んで、1科目は速攻終わらせて残り時間を丸々もうひと科目の解答に使うことが可能ではないか」とクレームが付きました(気が付いた人エライ!)。
慌てて大学入試センターが各国公立大学に「1科目しか点数化しない場合は第一解答科目を」とお願いしましたが、その時点ではすでに国公立大学は募集要項を完成させていました。
試験本番では地歴と公民の冊子を最初に両方渡す必要があるのに、一部試験会場で監督が公民しか渡さないというミスが起こり、後でセンターが該当生徒に電話で第一解答科目をどうするか確認するなどドタバタでした。┐(´ー`)┌ヤレヤレ
*この反省から、次の年から地歴と公民は別冊子ながらビニールでひとまとめ(「立ち読みお断り」の本みたいな感じ)になりました。また地歴と公民はまとめて1教科扱いになりました。
さて2025年度入試からは「情報」追加で別時間帯であった「理科基礎」と「発展理科」が同時間帯で2時間連続受験になったため、理科の取り方にも注意が必要です。
② 大阪大学…文系は理科に注意
入学者選抜要項より引用。文系学部(文、外国語、法)*画像は法学部
文系3学部は理科基礎受験が原則ですが、理科を2科目受験した場合は、第一解答科目で理科基礎を受験すればそれを点数化、2科目とも発展理科を受験すればその2科目を点数化、発展理科、理科基礎の順番で受けた場合は「受験資格なし」です!💀
この3学部は大人しく理科基礎1科目受験が無難です。
人間科学部は「地歴公民2理科1」と「地歴公民1理科2」と、文理どちらからでも受験できる、いわゆる「から3」パターンです。
理科を2科目受験すると自動的に「地歴公民1(第一解答科目。三種盛り不可)理科2」の判定になります。ただし理科は基礎と発展で科目が被らないこと。地歴公民2+理科1の場合、理科は理科基礎、発展理科どちらでも可です(第一解答科目)。
経済学部は4パターン((地歴公民2・理科基礎1)、(地歴公民2・発展理科1)、(地歴公民1・発展理科1理科基礎1)(地歴公民1・発展理科2)で、1科目は第一解答科目縛り、発展理科と理科基礎の名称被りはOKです。
ややこしい!!(ノ´Д`) マイッタネ
③ 京都府立大学文学部歴史学科…地歴縛り
令和8年度募集要項のスクリーンショット
京都府立大学は文学部の歴史学科以外は地歴、公民各科目に加えて「歴史総合・地理総合・公共」(以下「三種盛り」)OKと珍しいタイプですが、歴史学科は地歴縛り第一解答科目縛りなので、公民や「三種盛り」を第一解答科目にすると出願できません。
④ 「三種盛り」は使えないところが多い
各大学の募集要項を見ると、文系は「地理総合、地理探究」「歴史総合、日本史探究」「歴史総合、世界史探究」(以下「地歴盛り」)「公共、政治・経済」「公共、倫理」(以下「公民盛り」)から2科目がほとんどです。理系の大学も偏差値上位大学は軒並み「地歴盛り」「公共盛り」から1かつ第一解答科目縛りです。
科目選択のセオリーは「上位互換」、「三種盛り」を含む受験をすると出願できる大学が非常に制限されるのでおすすめしません。
写真はイメージです。

⑤ 組み合わせ
地歴・公民は同一名称を含む科目の選択は問題の「被り」があるので不可です。
まず「公共、政治・経済」と「公共、倫理」の組み合わせは不可で、過去可能であった公民2科目受験は不可能になりました。
次に「三種盛り」と「地歴盛り」または「公民盛り」を選ぶ際には、科目名が被らないように選択します。「歴史総合、世界史探究」を選んだ場合は「三種盛り」から地理総合と公共を選択します。
「歴史総合、日本史探究」と「歴史総合、世界史探究」は、名称が被るものの問題は被らない(「歴史総合」の大問(25点)2つを日世に割り振ってある)ので選択可能です。おそらく東京大学志望者への配慮です(ここだけは妙に配慮が行き届く)。
理科は、基礎と専門で同一名称を含む科目の選択はルール上は可能ですが、大学によっては募集要項に「同一名称を含む科目の選択不可」と明記されています。先述の大阪大学のように学部で扱いが違うことがあるので、失格にならないようによく確認しましょう。
共通テストの出願時は「科目数」を決めましたが、志望校を絞り込んでいく中、各大学の募集要項を熟読し、どの科目をいつ受けるかを腹づもりしましょう。
受験科目は出願資格に関わる重大事項なので。まとめサイトではなく必ず志望大学の募集要項で確認してください。
*発展
某ポータルサイトのお知恵拝借コーナーには毎年「第一解答科目を解いて余った時間で第二解答科目を解いていいのか」という質問が来ますが、公式には「最初の60分間は第一解答科目に集中してください」です。
2 解答用紙(2026年度版) *変更あり
① 地歴公民
第一面(表面)は「地歴盛り」「公民盛り」の解答用紙で、受験番号や選択科目をマークします。「三種盛り」を選択する人も第一面の受験番号と選択科目をマークします。第一、第二の取り違え防止のために解答用紙は時間ごとに配られます。

第二面(裏面)が「三種盛り」用の解答用紙です。選択した2科目をマークしましょう。科目を間違えるとまぐれ当たりしか点数になりません。またマークを忘れると「2科目選択」を満たさないので失格になります。

② 理科
理科も同様で第一面が発展理科の解答用紙で受験番号や選択科目をマークします。理科基礎を受験する人も必要事項をマークします。

第二面が理科基礎の解答用紙です。模擬試験で発展理科の面に理科基礎の解答をマークした大物を知っていますが、絶対やってはいけません。選んだ科目を正しくマークしましょう。

地歴公民の煩雑な科目設定と「情報」を日程にねじ込んで理科基礎と発展理科が同時間帯になったことで、ひとつの時間帯で違う書式の解答用紙が混在するという、受験生のミスを誘っているようにしか思えない共通テストですが、試験監督の注意事項をよく聞いてミスのないようにしてください。
③ 情報 重大な変更有り! 追記 12月20日
旧Twitterを見ていたら、情報Ⅰの解答用紙が変わっているとの情報がありました。
2025年度 記号はa~d 本試験の正解は数字だけでした。

2026年度 あれ、記号がa~fに増えてます。

情報教育系YouTuberがっき~のつぶやき(高校情報教科対策の突破口ドットコム)
うわっ🫨🫨!!
— 情報教育系YouTuberがっき~のつぶやき(高校情報教科対策の突破口ドットコム) (@it_youtuber) 2025年12月19日
次の2026年1月の「情報Ⅰ」大学入学共通テストのマークシートに、e・f が追加されている!!!!
これって……
例えば16進法の問題を、選択式ではなく「値を答えさせる問題」として出題できるようになったということでは?
例えば、
RGBカラーコード(# ff ab e1)
IPv6の表記… pic.twitter.com/Sa1dHN6Goc
aからfを使った出題がされる可能性があるので、受験生はご注意ください。
3 内容訂正はマイページ上で
2026年度入試は、出願登録が2025年9月16日(火)10:00から10月3日金17:00まで、出願内容の確認や訂正は2025年10月10日から10月17日の間にできます。これまでは訂正ハガキを学校経由で送っていましたが、2026年度からは受験生本人がマイページ上で変更します。
大学入学共通テスト出願サイト操作マニュアルのスクリーンショット

地歴公民と理科は途中退室、途中入室不可なので「登録時には国立目指して理科2科目取っていたけど、志望変更で理科1科目でよくなった」などの理由で地歴公民と理科の科目数を変えるのはこれが最後のチャンスです。ただしコッソリ変えずに必ず担任と相談しましょう。
なお締め切り後に志望変更して理科や地歴公民が全く不要になった場合は、教科まるまる欠席するのは可能です。
4 必要書類はマイページから入手
① 受験票
2026年度は2025年12月10日から受験票の取得ができます(図の下段向かって左端)。
マイページから各自で取得・印刷し、試験当日に持参します。A4サイズの白色の用紙(余白や裏面に何も書いてないもの)に印刷してください(カラー・白黒は問わない)。
受験番号、試験場、受験する教科(理社は科目数も)、アップロードした顔写真、特記事項(上履きが必要か、ヘッドホンの貸与)などが記載されています。
志願者向け操作マニュアルのスクリーンショット 駒場太郎版。駒場未来さん(受験案内に登場)とはどういうご関係?

② 成績請求チケット
成績請求チケットは共通テストを利用する大学に出願する時に使用します。
成績請求情報の提供手続は、「Web方式」と「チケット方式」の2通りの方式があり、各大学が募集要項等で指定する方式・手続方法にて、定められた期間内に手続を行う必要があります。
マイページの「成績請求チケット」をクリックすると、成績請求情報の提供区分(入試区分等)ごとにチケット発行等を行うことができます。
大学の出願方法(書類提出、ウェブ出願)によって成績請求チケットの発行や成績請求情報に関する手続が違うので、必ず志望大学の募集要項等を確認し、指定された方式・手続方法で、指定された期間内に行ってください。
詳しいマニュアルは後日大学入試センターから発表されます。
大学入学共通テスト出願サイト操作マニュアルのスクリーンショット

おわりに
多くの人が共通テストの出願が最初の「受験との遭遇」だと思います。問題を解くことだけが受験ではありません。事前、事後の手続きをミスなくこなすことも受験の一部です。
書類出願の時代は、担任や進路の教員が漏れがないか確かめ、学校長が公印を押していました。つまり大人のチェックを経由しての出願でしたが、ウェブ出願は基本的に受験生自身がすべての責任を負うことになります。
出願の際には教員の説明をよく聞き、不明な点は質問しましょう。傾聴と謙虚は社会生活の基本です。それが自然とできるようになれば、受験生の仲間入りです!
パブリックドメインQより

*締め切りの正確な日付は受験案内で確認してください。





