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九十九島水族館に行ってきた

 先日とある事情でぶんぶんは長崎県佐世保市にある九十九島水族館海きららに行ってきました。ぶんぶんの行動範囲には複数の個性的な水族館があり、海の生物を見ながらのんびり過ごすと、受験指導でささくれ立った心が洗われる気がします。

 今回は九十九島の海を再現した地域密着型の水族館を紹介します。

公式 他に佐世保市のHPの記述も参考にしています。

www.umikirara.jp

目次

 

1 場所

open street map


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 JR佐世保駅から『パールシーリゾート・九十九島水族館』行きのバスで約25分、自家用車の場合は西九州自動車道 佐世保中央ICで降りてSSK(佐世保重工業)バイパスを直進します。

 エントランスでは朱印船の模型がお出迎え。

2 展示

 九十九島近海には約1,000種の魚たちが生息しています。また、九十九島の複雑な地形から魚以外の生き物の種類や数が多いことも確認されているそうです。

 九十九島はは353kmの長い海岸線があり、その82%がコンクリート護岸のない自然海岸です。海中の岩場にはサンゴが生息しています。

 黒いアカハタ。5月中旬に上五島近海で捕獲されたもので、地元漁師の方によると非常に珍しいらしく水族館に寄贈されたそうです。赤いアカハタと並んで泳いでいます。

 白い斑点があるのがサザナミフグ、ねずみ色の方がネズミフグ(ハリセンボン科)。いかん、お腹が減ってきた…。(*´u` *)モグモグ

 ウミガメが目の前を通り過ぎました。でかっ!

 大きな水槽では群れで魚が回遊していました。

 海岸線が複雑に入り組んだ九十九島には波の静かな入り江があり、海底の砂地に海草が生い茂る「アマモ場」があり、様々な生き物の産卵・生育の場になっています。公園の芝生みたいです。

 地下1階ではクラゲの研究をしていました。

 旧制中学まで佐世保市で暮らした下村脩さんはオワンクラゲから緑色蛍光タンパク質という発光物質を発見し、それをがん細胞に組み込むことで細胞の増え方をモニタリングすることを可能にしました。この功績からノーベル化学賞を受賞しています。

参考

www.ph.nagasaki-u.ac.jp

 外では定番のイルカショーをしていました。ジャンプが高い!

3 真珠の玉取り体験

 九十九島では入り組んだ海岸線を利用して20世紀初頭から真珠の養殖が行われています。修学旅行生がアコヤガイから真珠を取り出す体験をしていたので、ぶんぶんも混ぜてもらいました(体験料650円。アクセサリーへの加工料1,600~1,800円)。

*ここからはセンシティブな情報が含まれます

 アコヤガイを育てた後、貝に麻酔をかけて真珠のもととなる核と真珠の色を左右する細胞の外套膜を手作業で貝の体内に挿入します。貝は外来物質を排除しようとするために真珠袋を形成します。この真珠袋に繊維状の物質である「真珠母(しんぷも)」が沈着して真珠が形成されます。痛そう(>_<)

 まずナイフを貝の中に通して貝柱を斬って開けます。許可を得て撮影しています。

ピンセットで真珠を探します。

出てきました。ゴールドです。

 ぶんぶんがチャレンジしたらシルバーが出ました。キーホルダーに加工していただきました。

 アコヤガイの実はこの後お魚たちの餌になるそうです。合掌。

発展 バロックパール

 いびつな形の真珠を「バロックパール」と呼びます。バロックポルトガル語で「歪んだ」という意味で、端正で調和のとれたルネサンス様式に対し、17世紀の豪華絢爛で躍動感あふれる表現をバロック様式と言います。

 18世紀にこれら芸術を侮蔑的な意味で「歪んでいる」と評したことが始まりとされていますが、現在はニュートラルに17世紀の芸術を指す用語として使われています。

 日本の電化製品がしばしば不要な機能を盛りすぎて使いづらくなる様子を「バロック化」と揶揄しますが、言い得て妙です。

おわりに

 九十九島パールリゾートでは他に島々(実際には208の島がある。「九十九」は列強の中国租借地の期限と同じニュアンス)をめぐる遊覧船に乗ったり、カヤックを体験することもできます。佐世保に来た折は是非お立ち寄りください。

 さて当ブログは世界史について考えるサイトです。

 水族館の帰りの道沿いに米軍の宿舎が見えました。佐世保市には米海軍佐世保基地が存在し、通常は在日米軍の指揮下にあり、作戦行動の際には米第7艦隊の指揮下に入ります。佐世保市に所在する米軍基地の土地面積は約3,928平方キロメートルで、佐世保市域内の約0.92%に当たります。

 佐世保は旧海軍の軍港で現在も海上自衛隊の基地があります。手前は海上自衛隊護衛艦。その奥が米軍の揚陸艦。さらに奥のクレーンが佐世保重工業

 ぶんぶんが小さいころ、米第7艦隊の原子力空母エンタープライズ佐世保に寄港することに対して革新政党・団体・住民を中心とした反対・抗議運動が何度か起きたことを覚えています。

 長崎は原子爆弾の攻撃を受けた場所であり、また当時はベトナム戦争の最中で、沖縄の米軍基地はその補給・出撃基地でした。ベトナムに出撃するかもしれない原子力空母の寄港が住民感情を逆なでしたことは想像に難くありません。反対運動は反戦運動反核運動の両方の性格を持っていたと考えられます。

 エンタープライズアメリカの公務員が公務で撮影したのでパブリックドメイン

 昨今の修学旅行は人工的な娯楽施設を回ることが多いと聞きますが、現地の文化・歴史・自然に関わる場所(特に長崎では原爆資料館は外せない)も訪問し、何かを感じたり考えてほしいとぶんぶんは願います。

 「佐世保バーガー」は現地のソウルフードのひとつですが、1950年頃に米海軍基地から直接レシピを聞き作り始めたのがはじまりとされ、当初は基地近くに店が開かれアメリカ人向けに販売されていました。そのため佐世保は「ハンバーガー伝来の地」と言われています。

 ハンバーガーを食べる時は佐世保の歴史について思いを馳せてみてください。認定バーガーはでかいです。

 




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